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久しぶりの川釣り その2

前回に引き続き、動く寄生虫をお見せするために川で魚をとってきた時の話の続きです。前回は釣りによって採集したカワムツの寄生虫を紹介しましたが、今回は網で採集したドンコの寄生虫のお話です。

ドンコを解剖したのは、動画のためだけではありません。ドンコの腸管には、分布境界がわかっていないGenarchopsis属というグループの吸虫がいます。境界線を探すことを2年ほど前に頑張っていたのですが、ちょっと断念しました。簡単にいうと、西日本と中央日本で種の分布が異なるとされています。しかし、兵庫県と岡山県で調査がなされておらず、境界線がわかっていません。さて、今回の調査で進展はあったのでしょうか?

また、川や池などの陸水環境は閉鎖されていることもあり、固有の生物が生息していることがあります。ドンコは、口に入るものであればなんでも食べる魚なので、多様な寄生虫がいる可能性が期待できます。実際に、解剖してみるとたくさん寄生虫が出てきました。その中には、小さい川(支流)にしか生息していないと言われる寄生虫もいました。偶然にも、静止画がないので、是非動画の中で確認してみてください。

動画の中では、兵庫県を流れる加古川でのあるイベントの話も入れています。農業用水をいれかえるので、取り残された魚が取り放題になるというものです。そこでも、寄生虫の検査をしたので、紹介しています。

魚にはどんな寄生虫がいるのか気になるという方は、是非チャンネル登録をお願いいたします。


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