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生物あるある

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寄生虫のことをより知ってもらうために、高校生物について解説します。高校の定期試験対策・大学受験・大人の学び直しなど、たまには人のためになることをしようと思っています。
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記事一覧

ホルモンを知ることは、自分を知ること

血糖値以外にもホルモンによって体の状態が維持されています。ここでは、2つ紹介します。 平…

糖分とればなんとかなる

私たちのエネルギー源として一番有名なものにグルコース(ブドウ糖)があります。ブドウ糖は、…

あなたの好きなホルモンは?

ホルモンと言えば、焼肉やホルモン焼きを思い浮かべるでしょうか。ホルモンのことを、動物の内…

体の中の通信手段

今回からは、「体内での情報伝達と調節」についてお話しします。これの分野では、体の調子を一…

遺伝子に関する話を最後に3つして終わります

ゲノムと染色体 遺伝子とDNAの違いは覚えているでしょうか?DNAは遺伝情報の書かれた紙(物質…

細胞の役割分担

私たちヒトの体は、約60兆個の細胞でできていると言われています。ちなみに、この60兆個の細胞…

アミノ酸数珠繋ぎ

遺伝子の発現によってタンパク質ができるという話を前回しましたが、そもそもタンパク質とは何か説明していませんでした。酵素が触媒として働くことができるのも、タンパク質が立体構造をとっているからです。ここでは、タンパク質について説明します。 アミノ酸のつながり タンパク質はアミノ酸がつながってできたものです。そのアミノ酸の構造は、炭素を中心にアミノ基、カルボキシル基、水素、側鎖が結合したものになっています。突然、アミノ基やカルボキシル基と言われても戸惑うと思いますが、ここでは図

転写と翻訳

生物の解説を始めた時に、生物の最小単位は細胞であり、タンパク質を作ることが主な役割である…

分裂と時間

細胞内にあるDNAはヒストンというタンパク質に巻きついており、それが折り重なるようにして核…

細胞にとって大事なこと

中学の理科でも学習することですが、細胞は分裂して増えます。ただ、細胞はいつでも分裂できる…

いつ気づいたのだろうか?

先日、小学生にDNAの説明をしたところ「最初にDNAを見つけた人は、いつそれが遺伝子の本体だと…

最も小さなひみつ

今回からの内容は「遺伝子とそのはたらき」です。ヒトからはヒトしか生まれず、トンビからタカ…

酵素のいろいろ

体の中の化学反応の手助けをしている酵素ですが、役割に応じて体の特定の場所にかたまって存在…

酵素のちから

酵素とはどのようなものかご存知でしょうか?細胞内(生物といってもいいかもしれません)の働きを理解する上で酵素の性質を知ることは必要不可欠です。生物の解説を始めたときに、「細胞の働き」=「タンパク質を作る」といいましたが、酵素のことを知ればこの意味がよく分かると思います。 (表紙はアルコール分解酵素の活性を調べる実験です。低活性の場合、写真のように真っ赤になります。) 酵素の役割 酵素の役割を理解する前に、化学反応を進めるには活性化エネルギーが必要と言うことについてお話しし