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効率的な心肺機能向上へのアプローチを実践できるRUN CLINIC


自分史上最速化計画

FIRST TRACKでは2023年11月より始めていたRUN CLINICをリニューアルし、「自分史上最速計画」として、
①より良いランニングフォームを学べる「専門家によるトレーニングでランニングフォームを改善するRUN CLINIC」(毎週土曜日9:30~)
②心肺機能向上を目指した練習のできる→「効率的な心肺機能向上へのアプローチを実践できるRUN CLINIC」 (隔週火曜日19:30~)
2つのRUN CLINIC(練習会)を2024年5月より開催します。


トラックやマラソンで自己ベストを更新したい人、陸上競技を通して自己実現をしたい人に向けて、FIRST TRACK一丸となり、速く走りたい方の背中を押していきます。

今回のnoteでは、②の「効率的な心肺機能向上へのアプローチを実践できるRUN CLINIC」について、どんな目的で、どんな練習をしていくのかについて、お話しさせていただきます。

長距離走を走る上で必要な運動生理学的な要素とは?

マラソンのパフォーマンスの90%はこれら3つの要素で構成されています。

  • VO2MAX (最大酸素摂取量)

  • LT 値 (乳酸性作業閾値)

  • Running Economy (ランニングエコノミー)

VO2MAXとは、運動中に体が消費できる酸素の最大の量を示していあます。
VO2MAXが向上することで、ランニング中に筋肉に送る酸素の量が増え、
疲れずに走れる距離が伸びるとされています。

LT 値 (乳酸性作業閾値)とは、乳酸が血液中に溜まり始める運動水準のことを示しており、乳酸閾値を高めることで、体にある限られた「糖」というエネルギー源を節約することができるということになります。
エネルギー源を節約できるようになることで、長時間、動き続けることができるようになります。

ランニングエコノミーとは、「走の経済性」とも言われ、同じ距離をより楽に走るための指標になり、これにはさまざまな要因が関わってきます。
ランニングエコノミーは主に代謝効率や心肺機能、ランニングフォームが関係するとされており、運動生理学的な面から考えると上記にあるような代謝効率や最大酸素摂取量が向上することや、運動機能的な観点からは、ランニングフォームを改善することでランニングエコノミーの改善に繋がると考えられています。

長距離をより良く走りたいランナーの皆さんにとって、がむしゃらに距離を踏むだけ、トレーニングをして筋肉を増やすだけではなく、これら3つの要素をバランスよく向上させていくことが、自分史上最速化計画の軸になります。

「効率的な心肺機能向上へのアプローチを実践できるRUN CLINIC」では、
主にVO2MAXやLT 値 (乳酸性作業閾値)の向上を目標に
、5月からは、トラックシーズンと題してアスリートが行う練習を参加者のパフォーマンス向上に適したペースで、フォームが崩れないことを優先事項において実施します。

秋先のマラソンシーズンに向けて、スピードを強化するための練習会をトラックとロードのどちらでも開催いたします。

トラックでの練習がマラソンなどのロードでのレースでも余裕度をもたらしてくれます。

心肺機能向上へのアプローチの実践

具体的な練習として、5月は以下を予定しています。

◆5/14 (火) 19:30-21:00 @外苑前 (周回1.3km)
6周 7.8km Pace Run (変化走) 
Group ⓵
1.3km (3:40) 1.3km (4:20) x3set 
※参考タイム  マラソン 目標 Sub 3:00 

Group⓶
1.3km (4:20) - 1.3km (5:00) x3set 
※参考タイム  マラソン 目標 Sub 3:30 

Group③
1.3km (5:20) - 1.3km (6:00)x3set
※参考タイム  マラソン 目標 Sub 4:00 

ペースに変化を加えることで、速度変化に対応できるようになると同時に、心肺変動もおきることで、心肺機能の向上と乳酸の代謝効率をあげることも期待できます。

◆5/28 (火) 19:30-21:00 @大藏運動競技場 トラック
2000 Tempo - 400mx6set 90秒レスト (2000と400の間は5分レスト)
⓵2000 (3:40 /km) - 400 pace 72-76 - 2000 (3:40 /km)
⓶2000  (4:20 /km) - 400 pace 76-80 - 2000  (4:20 /km)
③2000 (5:00 /km) - 400 pace 80-84 - (5:00 /km)

Pace Run いわゆるペーランのペースに変化を加えたり、400mのインターバルの前後にTempo Runを加えたりと目的を明確にして心肺機能の向上を目指します。

FIRST TRACKだからこそできること

「効率的」な練習ができる

我々FIRST TRACKがランナーの皆さんと取り組む、「効率的」に心肺機能を向上させるとはどういうことか?

1人ではやりきれない練習をチームで乗り越えたり、学術的なエビデンスをベースに練習メニューを組み立てているので、1人では難しい効率的なメニューの提供が可能です。

トップアスリートの考え、練習を体感できる

日々、陸上を仕事としてトレーニングをしている社会人アスリートや、駅伝競走やインカレなどの大会に出るような学生アスリートとともに頑張っている我々だからこそ伝えられる練習があると思っています。ただ、アスリートはこんなことをやってるよというような、同じ練習をただ共有するのではなく、アスリートが普段どのような過程で試合まで準備をし、どのようなメンタリティでハイパフォーマンスを生み出すのか。アスリートをサポートする我々だからこそ伝えられる経験を共有することでも、皆さんの走るモチベーションの一つになればいいなと考えております。

自分の体との向き合い方や努力の仕方は人それぞれ違います。
”自分史上最速”を目指し努力するランナーを RUN CLINICを通じて お力になれたらと思います。

FIRST TRACK RUN CLINICの詳細

▶︎ 日時

隔週 火曜日19:30-20:30 
※ 雨天中止(中止の場合は公式LINEおよびInstagramで通知)
5月は
◆5/14 (火) 19:30-21:00 @外苑前 (周回1.3km)
◆5/28 (火) 19:30-21:00 @大藏運動競技場 トラック

▶︎ 場所

外苑前(神宮軟式球場の噴水前)
大蔵競技場 (大蔵総合運動競技場前)

▶︎ 参加費

2,000円(Peatixより事前決済)
※雨天中止の場合は返金処理が行われます

▶︎ 参加方法

1.下のURLよりPeatixのFIRST TRACKアカウントへアクセス
 https://firsttrack.peatix.com

●5/14 (火) RUN CLINICはこちらより

2.開催予定のイベントより参加を希望される練習会を選択
3.チケットの申し込みにて参加確定
※雨天などで中止になった場合には利用されたクレジットカード会社を通じて返金処理が行われます

▶︎ 指導メンバー

和田 俊明 (フィジカルコーチ)

●経歴
・オレゴン州立大学 キネシオロジー学部 (2013-2015)
・オレゴン大学 人間生理学部 (2015-2018)
・ALTIS アシスタント コーチ インターン(2018)
・女子7人制ラグビー日本代表 ストレングスコーチ (2019-2021)
TWOLAPS TC フィジカルコーチ (2022~現在)

オレゴン大学時代では、自身もウエイトリフティングクラブにも所属しており、クリーンやスナッチなどを用いたトレーニング指導も得意とする。オレゴン大学の時の恩師でもあるJimmy Radcliffeに師事を受け、トレーニング科学を学ぶ。卒業後ALTISのインターンとして世界的に著名なコーチ陣からスプリントとウエイトトレーニングを学ぶ。帰国後は、女子7人制ラグビー日本代表のS&Cとして東京五輪まで帯同し、現在は、TWOLAPS TCに所属し、TWOLAPS TCの選手や 他チーム・他競技のアスリートなどのトレーニング指導も行う。

Twitter @104_wada
Instagram @toshi.104_wada
Homepage https://toshiwada.com




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