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日本のスポーツ界の現場からみたアメリカのスポーツ界【理学療法士編】

FIRST TRACK理学療法士の佐橋です。
FIRST TRACKスタッフは2023. 12/1-10の期間アメリカへ研修に行きました。


アメリカでの研修では陸上競技の名門であるオレゴン大学に所属する理学療法士(以下PT)や、三次元動作解析システムと理学療法評価を用いてランニングフォーム改善まで行うPTなど数名のPTとお話しする機会を頂きました。

アメリカのスポーツ現場で活動する理学療法士を見た印象

日本でスポーツの現場に関わるPTとしてアメリカのスポーツ現場で活動するPTの活動を見た感想として

専門的な知識を追求したSpecialistだけでは留まっておらず、優れたSpecialistでありながら多角的な視点を持ったGeneralistでもある。
Generalistとして優れているからこそ、より魅力的なSpecialistになっている。

アメリカのDPT Lily

という印象を強く受けました。
このようになっている理由は2点感じるところがありました。

1.アスリートの包括的なサポート体制

1つ目にアメリカのスポーツ界の特徴はアスリートのサポートをしているのが限られたコーチやトレーナーだけでなく、理学療法士や医師、栄養士や心理士などがチームとなってアスリートを包括的にサポートしているという点があり、

この点に関してアメリカのPTがこのような表現をしていました。
”One person can’t  know everything (1人では全てを知ることはできない)”

チームでのサポートとなると理学療法士はSpecialistでありながら他のチームスタッフの領域を理解しているGeneralistである必要があると感じました。

2.アスリートである以前に1人のヒトとして見ている

2つ目にアメリカのPTはアスリートである以前に1人のヒトとして見ているという点があります。
アスリートの目標は傷害を治すことでも無く、筋力をつけることでも無く、そのヒトが望んでいる目標(結果)を達成することがほとんどです。

チームでのサポートが理想であっても実際の現場では限られたメンバーでサポートしなければならない場面の方が多く
そうなった時にそのヒトが望む結果を達成する為にはセラピーもトレーニングも、コーチングも担える必要があります。

この点に関してまた別のPTがこのような表現をしていました。
” Coaching for people , not for athletes (アスリートの為でなく、ヒトの為にコーチングをする必要がある) ”

選手個人が望む結果や目標を達成する為には傷害を治すセラピスト(PT)だけでは不十分であり、多角的な視点も持ってアプローチできるGeneralistである必要があると感じました。

アメリカでの研修を経て、佐橋の今後について

アメリカでの研修を経て、Generalistとしてまだまだ不十分である以前に、Specialistとしての知識・経験もまだまだ不十分だと改めて感じました。
Specialist, Generalistとしてまだまだ学ばなければいけないこと、経験しなければいけないことが山のようにあることも分かりました。

様々な専門家が集まるFIRST TRACKでGeneralistとしても、より魅力的なSpecialistとしても、成長できるように日々尽していきます。

理学療法士 佐橋 魁

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