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僕が英語コーチになる理由 全4話

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何が僕を英語コーチへと駆り立てたのか?1994年のアメリカにその答えはあった。そして消えかけていた僕の火が今再び、燃えあがろうとしている。
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僕が英語コーチになる理由 第1話 「人の為」と書いて「偽(いつわ)り」と読む

僕はくすぶっていた。 2022年10月下旬のこと。 こんなはずじゃなかった。 暑い夏を文字通り駆け抜け、10月上旬に人生初のトライアスロンを完走した。 中旬にはライフワークのFire Keeperも、過去最高の身体のキレで見事な炎を上げた。 僕は絶好調!なはずだった。 しかしその後、僕の心の火はどんどん弱くなっていった。 また、すぐにやりたいことが出てきて心に火が点くだろう。そう気軽に考えていたけど、なかなか気持ちが上がって来ない。 それまでは5時起床だったの

僕が英語コーチになる理由 第2話  "What one likes, one will do well."

『英語コーチ養成講座』の紹介をもらった僕は、そのときはあまりピンときていなかった。 「英語か・・・」 僕は若い頃、1年半ほどアメリカ(LAとハワイ)に留学していた。中高の英語教員免許を持っているし、実際に長年、英語の指導をしてきた。英会話講師、家庭教師、予備校講師、高校教員として。しかし近年は管理職になったので現場からは離れていた。 よくよく振り返ってみると、僕の人生は英語と縁深かったことに気づいた。 * 中学生の頃、僕は突然洋楽に目覚めた。ヴァン・ヘイレンのサウン

僕が英語コーチになる理由 第3話 "Door is always open."

「ここは一体、どこだ?」 ラピッドシティ空港に降り立った僕は衝撃を受けた。 こんな広い空、生まれて初めて見た。 360度、地平線しかない。そこには空と大地があるだけだった。 1994年6月、僕の初めてのアメリカ。 摩天楼もハリウッドも無かった。 そこは中西部、サウスダコタ。地の果てだった。 * ヒゲの師匠と僕は空港から車で、気の遠くなるような一本道をひたすら走った。目的地まで3時間。 行けども行けども景色は全く変わらなかった。大地と空と一本道。僕の気持ちはず

僕が英語コーチになる理由 最終話  ”I'm on fire."

あなたにとって「英語」はどんな存在ですか? 授業でやるもの? 仕事のために必要? 資格のためのもの? 誰かとのコミュニケーションツール? 僕にとって英語は「夢への架け橋」でした。 洋楽好きなティーンエイジャーに、「アメリカに行きたい!」という夢を見せてくれました。 20歳の青年に「英語が話せるようになって、もっとこの人とわかり合いたい」という出会いを授けてくれました。 30歳の頃には、英語を教える楽しさと、生徒と共に成長できる喜びを感じさせてくれました。 英語は僕