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『文學界』に転載されます!

嬉しいお知らせです。
『カム』vol.21に掲載された「今日があったという響き」(後藤高志)が、2024年度上半期同人雑誌優秀作に選ばれました!
『文學界』6月号に転載されます。

すでに一部サイトでは目次が出ておりました。
こうして作品名と作者名が載っているのを見ると、本当に嬉しく感じます。

『文學界』目次

同人雑誌優秀作は、『三田文學』新同人雑誌評に取り上げられた作品の中から選ばれ、推薦されます。
「今日があったという響き」は
『三田文学』春季号で、下記のように評していただきました(抜粋)。

「言葉で共有しがたいものに実直に向き合う作品」
「語り手の紘一は啓子と結婚して五年になりますが、『二人でいるのがしんどいねん』と言う彼女は実家へ行きました。(中略)『三十半ばの既婚男性』としてふるまう職場でも、自分の状況を話すことはありません。抱えているのは『自分でもよくわかっていない』彼だけの感情であり、言葉で伝えられないのです。そんな彼を啓子の弟の靖が気づかいます」
「紘一と啓子、紘一と靖、伝えがたい感情を抱える者たちのかかわりが丁寧に描かれています」
(評者・加藤有佳織氏)

「妻が出て行った家に暮らす夫の、持って行き場のない懊悩が連綿と綴られた作品」
「苦しみや恐怖に対して素直になろうとするほど、一層生き辛さの中でもがかざるを得ない男性の姿が浮かび上がってきました」
(評者・佐々木義登氏)

お二人の評者に、丁寧に評価していただきました。
『文學界』転載により、より多くの方に作品をお届けすることができます。
大変ありがたく思います。

また、これまで『カム』をお読みいただき、これまで応援してくださった皆さまがいるからこその今回の成果だと思っております。
あらためて深く感謝申し上げます。
これからも『カム』をどうぞよろしくお願いいたします。

現在、新刊のvol.22を作成中です。
9月の文学フリマ大阪でお届けできる予定。
どうぞお楽しみに!
(了)

↓『カム』は通販サイトBOOTHでもお求めいただけます。


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