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ランクル300累計登録台数と受注残の謎

マンション管理が専門の癖についつい車の事を書いてしまう。これは自身のキャリアの前半が車業界で、途中から今にかけてはマンション管理業界で食べているので、やむを得ないともいえる。好きなのは車でマンション管理はあくまで食っていくために選んだ業界だし。地味だけどマンション管理業界は《食いっぱぐれ》が無い。これはかつての就職氷河期においても当てはまり、ありがたい特性だ。

と、のっけから脱線したがタイトルにあるランクル300。2年半前の2021年8月に国内で発売開始され、いきなり3万台程の受注が入ったため全部捌くのに数年かかる見通しになりトヨタ自動車が慌てて受注停止したある意味伝説の車と言えよう。今現在も受注受付停止中であり、その受注再開の見通しはいまだに立っていないそうだ。ここで興味深いニュースが2月下旬に入ってきたので少し掘り下げたい。2月22日のトヨタ自動車からリコールに関するリリースが流れてきた。それはトランスミッションに関する不具合に起因するらしく、どうもデビューから今年の1月中旬までに生産され、日本国内で登録された台数全てが対象らしい。その数およそ27,500台。内訳としてはガソリン車がおよそ20,000台。ディーゼル車が7,500台。もう少し細かな数字はトヨタ自動車からのリコール情報を検索すればすぐに出てくる。2021年の夏にデビューしてから累計で27,500台って事は国内向け生産(登録)は月に900台程って事か。自販連その他から出ている通称名別の月別登録台数を見ると昨年はランクル300で20,000台程登録されているらしい。(自販連のデータはランドクルーザープラドも合わせた数字が出てくるため、300とプラドと70を分けて分析するのは少しコツがいる)2021年と2022年はコロナ禍による半導体不足の影響もあり年に4,000台も登録出来なかったが昨年は国内向け生産量を増やしたそうなので諸々の勘定が合ってくる。

ランクル300の総受注数は30,000台とも40,000台とも言われている。(正確な受注数はトヨタ自動車本体のみ知るはず)仮に30,000台だとしたら残り受注残は2,500台程となり、昨年の平均登録台数の約1,700台(年20,000台を12ヶ月で割った数字)で2,500台をこなすとしたら1ヶ月半もあれば生産出来てしまうはず。それであれば30,000台の《行列》の最後の方にも今年のゴールデンウイークにはお届けできる見込みとなるはずである。多い方の40,000台だとしても残り12,500台であり、それも7カ月ほどあれば全て生産出来る勘定だからこれも《行列》の最後の方にも今年のお盆休み前後には登録出来るはずだ。

実は歴代ランクルの大きい方(80~100~200~300)は8月がフルモデルチェンジやマイナーチェンジのタイミングである事が多い。総受注の多い方の40,000台と仮定してもトヨタ自動車としてはマイナーチェンジ前の受注残分を、お盆前後に捌き終え8月にはマイナーチェンジ版を発表し改めて受注再開するスケジュールを組んでいたとしたら色々と帳尻が合って来る。

実は私の友人がランクル300を注文中で未だに納車になっていないそうだ。購入した首都圏のディーラー担当者の方には『恐らく2025年のゴールデンウイーク位には来るはず』等と説明をされているらしいが、私の見立てでは年内のそう遠くない時期には来ると思うと無責任に慰めてやっている。その根拠はここに記したとおりだ。

それにしても国産大量生産車である《ランクル》が納車数年とは恐れ入る。そんな事を考えながら今日も愛車でマンション現場に向かう自分がいます。

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