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野良猫保護 楽になりたい

 いつの間にか押し入れの中で、新たに迎えた子猫達は、ふわふわ温かでかくつい触ってしまう。

 だが、これからどうするか。
 ご近所や親せきから苦情や警告を受けても、聞き入れなかった。
 町内に野良猫保護に関する警告の看板を、貼られてしまった。
 気にはなったが無視していた。きっとお隣さんが公共機関に電話したのだろう。動物アレルギーだからと猫を毛嫌いし、苦情を言ってきた。
 避難されていると思うと、生きにくさを感じる。
 理解を得たいのだけれども、活動を説明する勇気もない。
 ただ、ご近所さんの中で、散歩をしているNさんご夫妻だけは、話ができた。猫が庭に入り糞をするので、困っていると伝えて来たのだ。私は自分の活動を説明する事ができた。庭をお掃除しに行くと言ったが、断られたので、匂い止めになりそうな、米ぬかをおすそ分けした。
 「猫は、どこにでもおるよ」と私に話を合わせてくれた。
 理解できないだろうと思っていても、話をすれば分かってくれる人もいるのだ。
 
 生殖器を切り取るのは、恐ろしい事。野良猫を家の中に閉じ込める事もできない。外で自由に徘徊するのが習性だから。
 誰かが餌をやり、猫たちがのびのびと生きていければいいと思う。生物なので繁殖も当たり前。人間達が動物の数をコントロールするのは間違った考えだと思っていた。家に来た猫たちも、誰かが餌をやって増やした。誰かは今でも、猫毛カットまでしてくれている。
 
 だけれども、だんだん餌やりがきつくなって来た。自分の事もそっちのけ。家族を養う生活費も削り。どんどんエネルギーを奪われる。
 
 私の、動物保護活動は地球規模の視野なのだが、現実は小さな事も出来ないのか。どんどん増えるのは予想できていたはずなのに、私はほっとけなかった。今は、エサをやり続けたことを後悔したりする。今からでも遅くはないぞ、家の中に入ってこない猫たちを無視していれば、いずれ離れてくれるのだろうが、飢えさせる勇気もない。

同じ苦しみを持つ人々に励みになればと思ってます。サポート待ってます。(⌒∇⌒)