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公立不登校の学校へ行ってみたら、まるで私立のオルナタティブスクール

不登校の子が行く公的な学校に行ってみました。今までの公立の学校とは真逆な教育方針で、個々のニーズを尊重したやり方だと知り、衝撃を受けました。

不登校の子供のための公的な学校は、学びの多様化学校というそうです。
いわゆる不登校特例校と言われています。
ここでは、この学校の事を学園と呼ぶことにします。

うちの子小2と中一はもう不登校になってから2年くらいになります。
小2の次女は不登校の長女に影響されてということもあり、入学式も行ってません。
最近長女が、このまま学校に行けずに人生どうなるんだろうと悲観した事をいうようになりました。
家の外にも放課後支援サービス以外殆ど出ません。

学園に行ってみるか?と声を掛けたら、
今まではかたくなに首を横に振ってたのに、行ってもいいよと言い出しました。これも一つのチャンスだと思って、体験だけでも二人を連れて行こうとなりました。

次女は他の人と話をするのが嫌なので、最初の一回目は、母親の私が面談をしました。
ここでは、その面談で聞いたことをお話します。

スーツの男性二人が現れました。
硬い感じなので、緊張感がありました。
アンケートにも記載がありましたが、
唐突に、「不登校の一番の原因は学校なのか家庭でしょうか」
と聞かれました。
「それは、本人でないとわかりません」
と答えました。
本人や家族の思いを無視した感じのする質問だなと思いました。
公的な教育機関の人達は、マニュアル通りの仕事をする人達だから仕方がないと思いました。
その時までは。

次に学園の事を聞いた時から、緊張がほぐれていきました。

驚いたのは、
学園では、何もかも本人の意志で進めて、ありのままの本人の意志を受け入れるということでした。
先生のお話はこうです。

駐車場まで来ただけでも、出席扱いになります。
建物の奥に入れない場合は、玄関入ってすぐにあるインターホンで
職員を呼び、すぐそこにある部屋で個別対応できます。

母「顔を合わせてもあいさつもしないし、話かけられるのも嫌なんです。」

中には話をするのも嫌がるお子さんもいます。うなずいたり、首を横にふったりして意思表示をしてもらってます。無理にあいさつをさせたりしないし、挨拶をしないから駄目だとか思いませんので大丈夫ですよ。

最初は教師とお子さんとマンツーマンで個室で雑談から始めます。
勉強は慣れてきてからです。

子供さんが自分でやりたい学習をします。本人が何をしたいか分からない時は、選択肢を提案したりして選んでもらうこともできます。

学園に慣れて来たから、学校へ登校しようと提案したりしません。
学校へ行くのも行かないのも本人の意志を尊重します。

学園に登校するようになったから、次のステップや目標を先生が決めたり提案したりしません。本人と話し合い本人の意志で進みます。

調子が悪い時、気がむかない時などの欠席はネガティブにとらえず、欠席の連絡をするときに次の予約をすればいいことになっています。

遅刻や早退もOKです。先生はネガティブに捉えません。

など

あくまで本人の意志決定ですし、個人の意思を尊重するやり方だと言う所は、今までの学校と正反対で驚きました。
欠席や遅刻早退は、最近の小中学校も昔より理解があるように思います。
しかし、入学する前から保護者や子供達に対してそのような説明はありませんから、学校へちゃんと通わなければならないというプレッシャーはありますよね。
不登校の子は、デリケートな心境の子ども達ばかりだと思うので、このような良心的な学園の説明を聞いたら、安心して親子共々学園へ行くことができそうです。
自分は子供の頃に学校が怖い所でしたが、親や社会の目を気にして頑張って通ってました。
本当の自分を表現できなかった。その副作用は大人になってからもまだ続いています。
学校に通う日本の子ども達は、私が見る限りでは、皆無表情で、自分を殺しています。真の元気いっぱいの子どもって見たことはありません。
こんな場所があったら、救われる子供が多いのではないでしょうか。

これが、私立の学校でもなく、公的な学校なので、時代も変わったなと思い衝撃的でした。涙がでそうなくらい感動しました。
不登校の子供は現在24.5万人と過去最多だそうです。
普通の公立小中学校や公立高校も段々と、個々のニーズに合わせた学校になってゆくのだろうと期待しています。
もちろん、日本人としての集団の良さを活かした文化を大事にしながらですが。それもまた課題になってゆくでしょう。

今までの、”大人たちのための学校”ではなく、”子供一人一人のニーズに寄り添う学校”がこれからの常識になるでしょうね。

楽しみで仕方ありません。

補足
学びの多様化学校では、不登校児童生徒の個性や興味に応じた学習内容や方法を提供し、学習意欲や自己肯定感の向上を目指しています
だそうです。


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