野良猫の集まる家 訪問してみた
保護猫活動が怖くなって、誰かに相談したかった。
うちの近くに猫の集まる家が数軒ある。最初に行った家は古い家屋で家の手入れをしているとは言えない様子。野良猫愛好家はそういう家が多い。
猫たちの視線を集めて、勇気を出してベルをならしたが、留守だった。
2軒目の家は簾で覆われており、手入れされていた庭に住人がいたので、話しかけた。女性は一見70代。
野良猫活動は10年以上。現在10匹以上保護しているそう。
数軒隣の家にいた20匹の猫が、エサをもらえなくなりほったかしになっていたが、この家にたどり着いた。
かわいそうで餌を与えるが野良猫は家の中に入らなかった。
年金がおりる度に、不妊去勢手術をしに動物病院へ連れて行っていた。
車を持たないので、タクシーで。病院は離れており交通費も半端ではない。
高齢猫に去勢手術を受けさせたかったので、腎臓治療に一月入院させた。結局できずに、家に連れて帰り一月後に死んだ。
途中子猫達を押し入れの中で見つけたが、親猫は育児放棄して出て行った。世話が大変なので仕方なく保健所へ連れて行き、ガス室で殺処分した経験もある。辛すぎてもうあんなことはしないと言っていた。
「もうこれ以上猫の世話はできない。去勢不妊手術をした方がいいですよ。」
収入は猫の手術代や餌代で消えていく。エネルギーも奪われているのがわかる。彼女の表情や声は暗く笑顔も殆どない。
これが、野良猫保護活動の現状だと、改めて思い知らされた。
分かってはいるものの、恐怖と絶望が再び襲い掛かる。
苦しい猫を助けているだけなのに、なぜ苦しむかが分かった。一個人でする保護猫活動は地獄へのルートになることもある。
苦しんでいる動物を助ける事はいい事である。
なのに、一個人で保護活動するのには限界があり、辛すぎる。
これは社会全体の大きな問題。
同じ苦しみを持つ人々に励みになればと思ってます。サポート待ってます。(⌒∇⌒)