朝鮮人虐殺の事実抹消の要因となった韓国の罪

今月初頭の防災の日は、百年前の関東大震災にちなんだ日です。そこからは日付が経っていますが、今年は特に感じたことがあります。

あくまでも「気がする」で具体的な数字を見たわけではありませんが、関東大震災に際しての朝鮮人虐殺への言及が多かったように思えます。震災の混乱時に新聞等で「朝鮮人が井戸に毒を入れる」という流言が広がり、朝鮮人に対する虐殺が起こったという事件。それに対し「そのような虐殺は無かった」とする言説も取り沙汰され、非難の応酬が起こっていました。

いくつかの写真に対して「別の事案のもの」とする等フェイクの指摘があるのはともかく、自分は一定数の虐殺があったのだろうと考えた上で、です。

正直「またか」というのが自分の感覚でした。従軍慰安婦や徴用工で行なわれてきたことを、また再び行おうとしているのではないかと感じたのです。

なるほど確かに一定数虐殺があったとして、それを今態々言及する目的は何なのかと疑問がわきました。勿論「流言の危険性を知って同じ過ちを繰り返さないように」という純粋な思いだけでの言及であればいいでしょう。

ですが、自分には純粋な思いなどではなく、従軍慰安婦や徴用工の時のように「謝罪と賠償の請求」に奔る光景が目に浮かびました。徴用工は最終的に韓国側の財団で出資することで「解決」という結果となり、日本に対し新たな請求ができなくなりました。そのため請求する次の口実として関東大震災時の朝鮮人虐殺に目を付けたという印象があります。

そもそもが従軍慰安婦も徴用工もその請求は1965年の日韓基本条約を反故にするものであり、話題に出されたこと自体が論外と言えます。それをするのであれば日韓基本条約を破棄してその時日本側が支払った金を返却してそれからの話の筈です。勿論その道理から外れて韓国側の話に乗ってしまった日本政府も愚劣であることは事実ですが。

従軍慰安婦が終わったと思ったら次は徴用工を口実にし、徴用工が片付いたと思ったタイミングである現在。ここで関東大震災時の朝鮮人虐殺を言及し始めたことは同様の口実作りだと感じるのは自分だけではないでしょう。こうして次から次へと口実を作り上げて強請り続けるのが目に見えるのです。

これに対するカウンターとして「虐殺など無かった」と言い張るのもまたお粗末です。ですが事実を認めた段階で、そこを皮切りに強請り取ろうとする行為を重ねてきた韓国の存在がある以上、そもそも起こったことを認めないというのは心理として否定できないと感じます。既に条約締結時に解決したはずのことを繰り返し反故にしてきたのですから、元を辿れば「虐殺など無かった」論がここまで拡大したのには韓国側の凶行も十二分な要因があると思われます。韓国が条約に誠実な対応をする国であれば、ここまで歴史の歪曲へ進もうとする力は発生しなかったのではないでしょうか。

勿論、根本的に悪いのは歴史改竄に動く人間です。この点に関しては責任転嫁と言われても仕方ありません。ただ、彼らが何を嫌って改竄に奔るのかも着目しなければなりませんし、何より従軍慰安婦や徴用工の時のような強請が再発生するのも止めなければいけません。これは歴史改竄する輩とはまた別の問題です。

紛うことなく歴史改竄は悪であり、それに奔った人は猛省しなければなりません。流石に主流は韓国の所業からこの後に来る強請を危険視して、咄嗟に出てしまったもの、祖先や歴史の美化や正当化といったウリナラファンタジーじみた理由での行為に走ったのはごく少数であると思いたいところです。本当は何を恐れての発言であったのかを整理して、向かうべきやり方に進むべきなのです。

現在の韓国の尹政権が、前の文政権とはどの程度やり方を異にするのかも気になるところではあります。尹政権以降は日韓基本条約を遵守し、従来のような強請に奔る集団を一蹴してくれることを期待したいと思います。そちらも注視していきたいところです。

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