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【北の国から2023】 第19話「懺悔」

鞄から包みを取り出す。
娘のために買い求めた。
妻は戒めた。
物心つかぬ子に贈り物など自己満足であると。
納得はした。
だが、ままならぬのが親心。
これは所詮、彼らの求めに応ずるものではあるまい。
償い…。
男は首を横に振り、包みを差し出した。
その時、椅子が激しく鳴る。
あの人物が突っ立っていた。

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