ヒグチアイとかFINLANDSの恋愛観が好き。


昨日ダンベルに足の小指をぶつけてナスみたいな色になってます。

今日する話はタイトル通りです。

みんなは調味料何が好きですか。僕は酢と一味が好き。タイトルに挙げたアーティストたちのラブソングっていうのはそういう感じがある。食と音楽の趣味が同じとは思わないけどここではそれが一致している。

どういう話なのか、皆さんはかけそばに酢をたっぷり入れて「入れすぎた!」とか言ってる人間の気持ちが分かりますか。いきなり酢と一味を出されても分からないでしょう。要は主張があるけどくどくない、脂っこくないって話です。多分ね。10秒くらいでこのパート考えたから自信はない。

ラブソングってのは得てして脂がのりがちな卦がある。くどい。五月蝿い。直接言え。RADは最早キモすぎて好きです。人間皮を剥いていけばみんなああいう感じになるんだと思ってる。それと比べてFINLANDSとかは圧倒的にメンヘラ。あいみょんの貴方純愛解剖歌とかもなかなかドギツイけど、なんかそういうものとは違う根本的な暗さ、陰湿さを勝手に感じている。加えておそらくだけど、塩入さんの経験からくる片想いなり付き合ってる時の生活や心理の生々しさと狡猾さみたいなものが節々に現れている。結果そういうところにどうしようもなく惹かれている。

ヒグチアイに関しては聴き始めて間もないのであまり偉そうなことは言えないけど、「下の名前で呼んで」みたいなニュアンスのフレーズを何度か耳にした。呼んでほしいわ確かに。人間が諸々剥き出しのまま街を歩く動物だったとして、渋谷でアンケートを取ったら80%くらいは賛成してくれそうだ。それくらい僕はこの「愛を何を通して見るか、感じるか」みたいな部分に説得力を感じた。

先日「おれの歌詞のせいでバンドが伸び悩んでるのでは」みたいなことを書いて、その中でも言ったけど、私はものをそのまま伝えることはちょっと勿体無いと感じてしまうタチである。恋愛だって、貴方が好き、よりそのマフラーの色いいよね、みたいなこと言っちゃいたくなる。おかげで昔「もっとストレートに言わなきゃ伝わんないし応えらんない」って言われました。別にマフラーでなくとも爪でもなんでもいいんだけど。

そう聞くとあれ、メンヘラのラブソングってあまりマッチしなさそうじゃない?って思う方もいるのではないだろうか。

ご名答。少なくとも高校生までの僕であれば好きにはならなかったろう(歌詞を書き始めたのが高校の時なので)。歳とともに嗜好が変わった。音楽に対して「聴く」「書く」「演奏する」みたいに沢山の側面から関わっているから、多分それぞれ嗜好がちょっとずつ違ってきている。

変化の中で、脂っこいものからさっぱりしているけど芯があるものに好みが移って行った。家系ラーメンも年3くらいで充分。メンヘラじゃない奴がメンヘラを装って書く歌はきついけど、多分ほんとのメンヘラがメンヘラを書いた歌詞は心地よく受け入れられるようになった。

とりあえずFINLANDSの好きな歌を載っけておく。ストレートに見えてそのまんまじゃない、かと言って分かりにくくもない、生粋のラブソングに出会えると思います。「こういう歌を書こう」ではなくて、「できた歌がこれだった」っていう方が僕は好きです。いつか対バンしたいです。

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