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受賞

先日、お座敷のお客様にお蕎麦をお持ちした時のこと…
「お待たせしました、鴨南蛮です」
するとたまにご来店下さいますが、お話するのははじめての女性が
「ねえねえ奥さん、私、奥さんのnote読んでるの」
「あ、それは…(感激!) ありがとうございます!!」

ご夫婦でしょうか? 向いに座っていたらした方が
「この人ね、昔から本は嫌いなの。それなのに奥さんのは読めるの」
「何読んでもすぐ飽きちゃうのにね。奥さんの文はすーっとしみこむの」

仕事中だけど泣いちゃいそうです…ありがとうございますm(__)m。
私が頭を下げているとその女性が、
「奥さん、奥さんはね…」
しばらく間があって
「ノーベル賞がとれると思うわ!」
しばらく間があって…

(江口寿史先生、すみません…ちょうどよかったんで…)

お座敷の別の卓の方も含めて大爆笑(≧▽≦)

私も
「無い、無い!!」
と大笑いしていましたが、向いの方が慌てて
「あわわ、すみません、バカにしてるわけじゃないんです」
分かります分かります、大丈夫。
「たぶん咄嗟に思いつかれたのが、『ノーベル賞』だったんですよね(笑)?」
女性がそうそう、と頷かれ
「他の賞とかよく知らないし…」
向いの方が
「いやいや、いくらでもあるでしょう、他にも…」
と呆れていらっしゃいましたが(笑)、お陰様でみんなで笑えて楽しいひとときでした。

お帰りの際にも
「奥さ~ん、頑張って賞とってね~(^_-)-☆」
と手を振ってくださいましたが、そして別の卓の方からも
「女将、目指せノーベル!」
なんて言われましたが(^▽^;)
普段本を読まない方が面白いと思って下さるなんて、ライターとしてはノーベル賞の受賞なみに嬉しいお言葉です。

蕎麦屋で働きながらものを書くというレアなことをしていると、時折こんなレアな賞を頂きます。

※このエピソードはご本人の許可を頂いて執筆しています。


最後までお読み下さり、誠にありがとうございました。私のnoteはすべて無料です。サポートも嬉しいですが、「スキ」がとても励みになります(^▽^)/