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絵のない俳画「葉桜」俳句+

葉桜や静けさ戻る古城跡

 花見の喧噪もいつか過ぎ去り、桜は青々と葉を繁らせている。
 堀端の桜並木を二の丸の石垣から見下ろせば今は人影もまばらだ。
 うつろう人の心を城跡は、どう見ているだろう。
 「何を今更。人のなすことはいつの世も同じ。幾星霜を経ても変わらんものだ。」
 天守台の方から聞こえた気がした。

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