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絵のない俳画「大手毬」俳句+

思い出の中大手毬雨に濡れ

 大きな大きな藪のようなおおでまりが雨に打たれて咲いている。
 花をいっぱいつけた枝は重そうで低く垂れている。
 私はなぜか雨の中、花を見て泣いている。
 庭の向こう、茅葺き屋根の家からおばあちゃんが呼んでいる。

 そちらへ駆け出すと夢の出口だった。

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