三石理論研究所の公式note

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三石理論研究所の公式noteです。 三石巌が発信してきた情報をご提供させていただきます。 ▽HPはこちら https://mitsuishiriron.com/

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  • 92歳 三石巌のどうぞ、お先に

    三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回)

  • 三石巌の分子栄養学講座

    三石巌が1983年に初めて分子栄養学を勉強される方へ向けて書いたものです。

最近の記事

92歳 三石巌のどうぞお先に 45

三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) タンパク理論必要量は体重の1000分の1  一日のタンパクの必要量は体重の千分の一。それがボクの栄養学のもとだ。体重五〇キロならタンパク五〇グラムってこと。ボクの仲間はこれをまもっているんだ。ことわっておくが、このタンパクは良質のものでなけりゃならん。  このルールをはずれたら、どんなトラブルがおきても不思議はない、とボクは思っているんだ。『どんな

    • 92歳 三石巌のどうぞお先に 44

      三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) 酵素よく働く体内の“手品師”  NK(ナチュラルキラー)細胞をつくる話にもどるとしよう。NK細胞の数がたりないことは、センサーがなくちゃわかるまい。それがどこにあるか知らんが、とにかくこれをつくらにゃあかん。そこでフィードバックシステムがはたらきだすんだ。  NK細胞は、タンパク質だけでできているわけじゃない。細胞膜はリン脂質といって、リン酸・脂肪酸

      • 92歳 三石巌のどうぞお先に 43

        三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) DNAの指令暗号で示される体の設計図  ペンの勢いがあまって、NK(ナチュラルキラー)細胞を増やす話がどっかへけしとんじゃったな。でも、悪いことをしたわけではない。横道にいくのもなにも、ボクは『理科というレールを脱線した電車』をもとにもどす作業をうけもつ鉄道作業員の気持ちでいるんだから。  さて、がん細胞の卵は毎日生まれている。とすれば、NK細胞の出

        • 92歳 三石巌のどうぞお先に 42

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) NK細胞をつくる方法合目的に『フィードバック』    がんの問題にまでビタミンがからんでくると、メガビタミン主義者は、わが意をえたりと気をよくする。前回は、細胞の突然変異をビタミンAがもとにもどすって話がでた。  いつか、インターフェロンやキトサンはNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化するって話があったろう。ビタミンはNK細胞にもかかわっているんだ。

        92歳 三石巌のどうぞお先に 45

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        • 92歳 三石巌のどうぞ、お先に
          45本
        • 三石巌の分子栄養学講座
          6本

        記事

          92歳 三石巌のどうぞお先に 41

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) 酵素の働きDNAのきずものを修復  前回までの話で、細胞のがん化の手続きがややこしいことはわかっただろう。そこに、イニシエーション(引き金)▽プロモーション(後押し)▽プロパゲーション(増殖)の三つの段階があることもおぼえたかな。  このうちプロモーションは、二つとか三つとかの段階にわかれるらしいこともわかってきた。これも、がんの種類によって、いろい

          92歳 三石巌のどうぞお先に 41

          92歳 三石巌のどうぞお先に 40

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) 大腸がん進行の段階患者側の急所は『修復遺伝子』  前回、大腸がんを例にだしたから、それについてもうすこし書くことにする。大腸がんがふえているって話もあるからな。  大腸がんに急所が四つあることをいぼえているだろう。こういうのを発がん四段階説っていうことになっている。  ボクは一九七二年に『ガンは予防できる』って本を書いた。考えがたりなかったもんで

          92歳 三石巌のどうぞお先に 40

          三石巌の分子栄養学講座−6

          この文章は三石巌が1984年に初めて分子栄養学を勉強される方へ向けて書いたものです。 物理学を起点とした栄養学 ここまでのところで、細胞とよばれる小さな生命単位のなかに、いくつかの小器官のあることがおわかりだと思います。核、ミクロゾーム、リボゾームなどがそれでした。細胞が生きていくためには、そのなかに、いろいろな働き手がなければなりません。それがつまり、「細胞内小器官」というものだと考えていただきましょう。 細胞内小器官の一つリボゾームが、雪だるまのような形をしていて、

          三石巌の分子栄養学講座−6

          92歳 三石巌のどうぞお先に 39

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) がん細胞はエリート?急所のクリアは極めて難関  遺伝子ってことばが、ひょいと出てきた。まえにDNAは設計図だといったが、設計図になっているのは遺伝子なんだ。DNAの一部が設計図になっている。これが遺伝子ってものだ。DNAのながい分子の上に遺伝子がならんでいるってことさ。  DNAには設計図になっていない部分もある。設計図になっている部分は五%ぐらいし

          92歳 三石巌のどうぞお先に 39

          92歳 三石巌のどうぞお先に 38

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) 薬の副作用活性酸素より“恐ろしい”抗がん剤  よその国ではどうか知らんが、日本人ならだれだって薬の副作用を気にしている。それについての一面のヒントが前回にあったはずだ。それは、がんをはじめとする成人病のもとになる活性酸素だった。電子ドロボーのニックネームのつく凶悪犯だ。  医者先生だって、副作用を承知のうえで薬をだす。友人が、ある離島の診療所をうけもた

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          92歳 三石巌のどうぞお先に 37

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) 薬物代謝活性酸素をだすのが発がん物質  活性酸素、活性酸素って目にウロコができるほどやかましくいって、発がん物質の話はどこかへいったんじゃないか、それでいいのかなんて、キミはじりじりしてるんじゃなにのかね。  ボクだってそう思っているんだが、常識の壁をやぶりたいところがあるんだ。それがだいじだから、もう少しがまんしてほしい。  なるほど、発がん物質って

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          92歳 三石巌のどうぞお先に 36

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) がん細胞大量の活性酸素で“一人前”に  ボクが保証人になっていた人がとうとう破産しちゃった。ボクはあたまをかかえての金策だ。ねむれない夜がつづく。心身ともにくたくただ・・・。  このストレスで、ボクの体内では活性酸素がひっきりなしに発生いしている。だが、ボクはこれがもとでいくらがん細胞の卵ができたって、心配はしない。それが一人前のがんになるまえに、ボ

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          92歳 三石巌のどうぞお先に 35

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) NK細胞とストレス40代になったら活性酸素対策を  前にも書いたが、逸見政孝さんは身をもって、がんの悪役ぶりをわれわれの心にたたきこんでくれた。専門医の近藤誠先生は本をかいて、がんの前での医者先生の力ぶそくをあばいてくれた。  がんは現代の悪魔である。いったんこいつにつかまったら、まず半分はだめだ。あわてて病院にかけこんだところで、助けてもらえる確率は

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          92歳 三石巌のどうぞお先に 34

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) NK細胞のメカニズムトンネル作りの悪い細胞を撃退  前回はNK(ナチュラルキラー)細胞が減ることに触れたが、話をすこし前にもどそう。  カゼはウィルス感染症だった。とすれば、ウィルスに感染した細胞ができているはずだろう。  NK細胞がはたらけば、感染細胞が死ぬはずじゃないか。だから、カゼぎみだってことはNK細胞の数がたりてないか、あっても活性がおちてい

          92歳 三石巌のどうぞお先に 34

          92歳 三石巌のどうぞお先に 33

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) NK細胞の減少ストレスがいちばんの敵  NK(ナチュラルキラー)細胞をふやすための条件はなんだったっけ。それは高タンパク食であり、キトサンであり、笑いでありってことになったが、それだけで十分だなんていっちゃいない。  もうひとつだいじな条件があるんだが、そいつはあとまわしにして、NK細胞が減る話をしなくちゃならん。これはふだんの心がけにかかわってくる大

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          三石巌の分子栄養学講座−5

          この文章は三石巌が1984年に初めて分子栄養学を勉強される方へ向けて書いたものです。 RNAはDNAのコピー DNAの縄梯子のステップは、アンバーとタン、チャコールとグリーンというぐあいに、組合わせがきまっています。ばらばらに開いたDNAの縄の一方を見ると、四色の棒が、のれんのようにたれています。この色模様は、実は、暗号になっているのです。 DNAの縄梯子が閉じているとき、暗号はかくれています。それが開いて、四色の棒がぶらぶらになっとき、暗号はあらわれるのです。分子栄養

          三石巌の分子栄養学講座−5

          92歳 三石巌のどうぞお先に 31

          三石巌が1994年から産経新聞に掲載していた「92歳 三石巌のどうぞお先に」の記事を掲載させたいただきます。(全49回) NK細胞増加法免疫療法は他人の血が効果的とも  百五十年ほど前の話だが、イギリスにロバート・ブラウンって名前の植物学者がいたんだ。かれは水にうかべた花粉を顕微鏡でのぞいておったまげたもんだ。この話をこどもにしちゃいけない。理科の時間におそわっているおそれがあるんだな。  花粉にはヒレもべん毛もありゃしない。ということは、じぶんで動けるはずはないってこと

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