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【EDIX東京①】文部科学省、マイクロソフト、生成AIの教育活用、セミナー聴講メモ

5/9、東京会場。MicrosoftやGoogleのブースは人垣ができて、盛況な雰囲気。セミナーにも参加したので今回はその感想です。

1.「Thrive with AI」 AI時代に必要な学校教育を考える - Microsoft Education -

日本マイクロソフト執行役員 常務 パブリックセクター事業本部長 佐藤亮太氏

3つのパートに分けてMicrosoftが教育関係の取り組みを説明。
最初はGIGA端末について。いくつかキーワード(「起動が遅い問題の解消」「Webフィルタリング機能の無償提供」)を出していたが、世の中の流れはもうGoogleかな、、とふと思う。Chromeブックも最近試しに使っているけど、全然遜色ない。さすがに高校生は将来のことも考えてMicrosoft使うのもありかな?とも思うけど。
2番目パートはセキュリティやデータ活用を絡めた校務DX。これがMicrosoftの本丸だろう。
最後のパートの生成Alを使ったデモは面白かった!
先生の事務作業を複数(メールの返信・保護者だより作成・アンケート作成)同時並行で実施し、どれだけ精度高く、スピード感をもって、Copilotでできるか実演。
ここまでできるのかと感心したし、早く普及して先生の働き方改革を実現してほしい。

セキュリティとデータ活用、そしてCopilot。

2.生成AIは現代教育のブレイクスルー 〜ピンチか?チャンスか?現代教育の再定義〜

青山学院大学 非常勤講師 安藤 昇氏
東京学芸大学附属小金井小学校 教諭 鈴木 秀樹氏
つくば市立みどりの学園義務教育学校 教頭 中村めぐみ氏

お馴染みの先生方。話が本当にうまくて、引き込まれてしまう。
様々な教育現場での生成AIの実践例が紹介された。
全体を通して感じたのは、単純な知識の習得は、もう生成AIに任せて、先生は、人間にしかできないことに特化しようよ、というメッセージ。
今後シフトすべきは「学びに向かおうとする子供に対して、その子供の状態に合わせて寄り添う」とか「個別最適化を極める」とか。
すごく興味深い内容である一方で、こういう先進的な取り組みをしている学校とそれ以外の学校の格差についても気になるところ。

三者三様の資料だったが、とにかくわかりやすかった。プロの話術。

3.教育DX・データ利活用の現状と今後

文部科学省 総合教育政策局 主任教育企画調整官(兼)教育DX推進室長
藤原 志保氏

勝手な期待だったのかもしれないが「教育データの利活用は重要なのでこういう手順で実現する」という話が聞けるのだと思っていた。それが「問題点を整理してこれから計画」というニュアンスだった。
あくまで決定権は自治体側にあるから、文部科学省としてはアドバイスはするけど基本見守ります、というスタンス?なのかな。
文部科学省の立ち位置がよくわからず。
私の理解度も不足している可能性大。もう少し勉強が必要だ。

資料もかため。

【参考】教育データの利活用に係る論点整理(中間まとめ)概要(PDF)

どのセミナーもたくさんの人、人、人。
この関心の高さが、教育への投資を後押しして、それが先生方の働き方改革に繋がるといいなあ。もちろん、それが教育の質の向上につながると信じています。

教育・IT関係の情報、時々一人旅の記録や日々の出来事など発信。最近は生成AIにハマっているのでそっち系多め。地方在住。読書好き。犬と猫を飼っています。