見出し画像

「みんなが言ってたから自分もそうする」と平気で言ってしまえる人間を信用できない

僕は、「みんなが言ってたから自分もそうする」と平気で言ってしまえる人間を信用することができない。

「みんなが言ってたから自分もそうする」と平気で言ってしまえる人間のことを、権威主義と属人思考タイプという。

そういうタイプの人間がカメムシと同じくらい苦手だ。


書いていたら少し長くなったので目次を作った。



①例えば、

謎の国公立至上主義

高校生のとき、謎に国公立信仰があった。信者達になんで国公立目指しているの?と尋ねると「学費が安いから」「私立は甘え」みたいなどこかで聞いたことのあるテンプレが返ってくる。よくよく話を聞いてみたら「みんなが目指しているから」「親と担任と塾の先生が勧めてくるから」という主体性ゼロの志望理由に行き着く。

なんというか考えが浅すぎるし、自分の言葉で話している感じが全くしない。

謎の公務員至上主義

大学生の公務員志望の人たちにも同じような嫌悪感を抱く。「親が公務員だから」「親と親戚が勧めてくるから」「みんな公務員が良いって言うから」という理由がほとんど。

人から借りてきた志望動機で淡々と受験勉強や公務員試験に精を出す彼らに恐怖すら覚えてしまう。


マルチや新興宗教と同じ匂いがする

少し語弊があるが、マルチや新興宗教と同じ匂いがして気味が悪い。

どこどこ所属の誰々が言っていることは全部正しいから、疑わずに思考停止で信じよう!みたいな。

志望動機をもうちょっと考えろよ、という自己啓発的な話ではない。

「家が近くて楽だから。朝はギリギリまで寝たいんだよね~」という安直な理由で国立大学と公務員を目指す人間の方がよっぽど信用できる。なぜなら、その人は自分の考え自分の言葉で口に出して行動を選択しているから。権威主義と属人思考タイプの人間は、尊敬あるいは信頼している大人の言葉を無条件に何の疑いも無く、精査せずに自分の行動指針に据えるのが、自我の無いロボットみたいで怖いと言いたかった。


②ちなみに権威主義と属人思考の意味

権威主義とは・・・

権威を絶対的なものとして重視する考え方。権威をたてにとって思考・行動したり、権威に対して盲目的に服従したりする態度。

大手企業の会社員の言うことだから、○○大学卒の教授が言うことだから絶対に間違いないと言い出す人はこのタイプ。

他方、属人思考とは・・・

問題を把握解決するにあたって、「事柄」についての認知処理の比重が軽く、「人」についての認知処理の比重が重い思考のこと。問題の内容や意見の内容そのものよりも、「誰がやったか」「誰が言っているか」ということを重視する。

バイトリーダーで後輩から慕われてる○○さんの言うこと、彼女が可愛くていつもお洒落で友達の多い○○君の言うことは絶対に正しいと信じてやまない人はこのタイプ。


③権威主義と属人思考タイプの人間は、「地元最高!一生地元で良いわ~」と言いがち

チャレンジ精神と冒険心が欠如している人が多い。

ずっと落ち着く場所で過ごしたいタイプの人間だから、刺激を求めず安定を求める。

その生き方も素晴らしいと思っているし、否定するつもりもない。まずもって堅実な生き方であることに変わりないし、波風立てずに周りの人との協調を大切にする姿勢に尊敬している。

でも、その権威主義と属人思考の弊害が僕にも影響していて、それは迷惑だからやめて欲しいと思っている。

自分軸がゼロで他人軸でしか生きられないし、その弊害が僕にも来ている。

どういうことかと言うと、物事を一元的にしか見れない頑固野郎だということ。


権威主義と属人思考の彼に聞いて欲しい話なんて天気の話と昨日の晩飯の話ぐらい

僕が真剣に悩んでいることや助けを求めて相談していることさえも、どこのどいつか知らない有名人の○○さんの考えと違う、それだけで否定してくる。

だから、まともな話し合いや悩み事の相談なんてする気が起こらない。

まず、話を聞いてから一旦受け止めて、自分の中の解釈を伝えてから、一緒に今後の方針を考えていく、という作業が彼らにはできない。

「あの人が言うんだから、君の考えは間違ってるよ」と平気で悩み相談をぶった切ってくる。

だから、そういう人とは結論を出さない、考えを共有しない。天気の話と昨日の晩飯何食べたか?ぐらいの薄い会話しかできない。

どこのどいつが何を言っているかなんてどうでも良くて、君の本音や考えを他人のフィルターを通さずに君の言葉で、主観マシマシで喋って欲しいんだよ!と、毎回思う。客観的な意見よりも主観的な意見を優先して欲しい。

(書いていて気づいたが、また、フォローさせていただいているnoterさんの記事に共感し過ぎて影響されて書いている。こういうことを止めたい。そういう自分が気持ち悪い)


④個人主義と属事思考タイプの人間は信用できる

僕からしたら誰だよ!って感じの人間の言葉を妄信する人間の言う事なんて1ミリも信用できないし、その人自身のことも信頼できない。

でも、反対に個人主義と属事思考タイプの人間は信用できるし、信頼している。

物事を多面的に見れる視野の広さがあるし、柔軟さや臨機応変さもある。

もちろん、自分の考えもしっかりしているから他人の意見に左右されてコロコロ意見を変えない力強さがある。


⑤権威主義と属人思考タイプの人間が苦手なのは少し前まで自分もそのタイプだったから

これだけ嫌悪感を抱くのは、これまでの自分が権威主義と属人思考タイプの人間だったから。

高校生の時だと、
県内有数の進学校に通っていて全国大会常連の体育会系部活動に所属していることで無条件に尊敬してくる他校の生徒や親戚、から承認欲求を得ていた。

大学生1年の時だと、
頑張って勉強して入った大学に所属し、大学で上から数えて3番目のデカいサークルに所属していることで、何も考えなくても環境がイベントや役割を自動的に与えてくれるから、それを思考停止でこなして毎日を楽しく過ごせた。

もしかしたら、権威主義&属人思考タイプ=承認欲求、所属欲求、安全の欲求に直結する部分があるからそういう考えに至ってしまうのかもしれない。コミュニティに属することによって、容易に確立&享受できる幸福感への執着と過剰な安定志向への妄信、みたいな。


⑥まとめ

・権威主義と属人思考に振り回されないように生きていく。
→脱!権威主義・属人思考。ぐるぐる思考のエッセイを書き続けることと自分でデザインした小物を売ること。いろんな角度と視点から物事を考え、ぐるぐる思考をめんどくさがらない。

・自分の考えをしっかり持つ。
→本と新聞をいっぱい読む。岩波文庫と自分の専攻分野の学術書をコツコツ読んでいく。岩波文庫100冊チャレンジ。その時、書いてあること全部に妄信せず、疑う心を忘れない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?