頭の体操

 とりあえず久々に文章でも書こうと思って記事の編集画面を開いている。画面の光が目に刺さって痛い。IMEが変換をミスして書きづらい。以前はキーボードこそが私の語彙をフルに引き出してくれる文明の利器だと思っていたが、キーをたたいて長文を書くことが減ったからだろうか、妙に手になじまない。もったりとした泥の中で言葉を引き出しているかのように、浮かんだ言葉がうまく手から滑り出していかない。まあ、単にリハビリが必要なだけなのだろうが。
 とにかく、今の私には補助が必要だ。キーボードという指先の動きを複雑な文字に変換する装置と、IMEといううろ覚えの漢字を読みだけで完璧に引き出してくるソフトと、あともう一つだ。もう一つ、自分の感情を繊細に表現してくれる言葉、それを見つけてくれる電子辞書のような、chatGPTのような、気持ちを代弁してくれる装置。そんなものいるのだろうか。自分で文章を書いていないような気になって落ち込むだけな気がする。
 少なくともいえることは、昔より頭の中で自分の思考を文章にするのがへたくそになったということだ。少し言語野を働かせれば思考が自動で文章になったものだが、今はつんのめって前に進まない。脳みそが絞られて、ずっしりと鈍重な感じがする。いつからこうなのだ? 記憶さえ曖昧だ。
 日記だって、こうしてつらつらと1000文字程度がぱっとかけたのだが、今は、なんというか、うまく書けない。
 単に睡眠不足なだけかもしれないが、よく寝たはずなのにずっと眠いのはなぜだろう。精神疾患の兆しでないことを祈る。

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