共感ベースの思考
世でよく言われる女性の特徴に「解決ではなく共感を求めようとする」というものがあり、これを引き合いに女性を馬鹿にする人がいる。私もそれに同意していた時期があったのだが、昨日私にもこれと同じ特徴があることに気づき、この共感を求める姿勢が自分事になったことで、この共感ベースの思考のことが少し理解できた。今回はそういう話をする。
賢い友達に、自分の恋愛観というか人生観というか、そういうものが分からなくなっていると相談した。すると「文化人類学を学べば解決する」と言われた。一理あるなと思ったが、それは私の答えや救いにはならないという予感がした。後でこのときの気持ちを整理したら、予感は当たっていた。
たしかに文化人類学を学べば様々な世界の多様な人生観を学べ、自分の世界観の矮小さに気づくことができ、もっと自由な人生観をもっていいのだという自信につながるだろう。
だが私が求めていたのはそうではなく、私が抱いている感情を受け止め、それをひたすら聞いてくれ、ただ自分はこう思うとささやいてくれることだったのだ。欲しかったのは解決ではなく共感だった。しかしなぜ共感が欲しいのだろう。
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