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育児休暇を取得しやすい職場にする

株式会社FiNC Technologies セールスオペレーション(SalesOps)の佐々木です。先日、2か月間の育児休暇をとりました!育休を取得する本人として気にすべきこと、その周囲の同僚として考慮したほうがよさそうなことを整理してみました。

短期的な上司目線・チーム目線の困りごとには堅実に対処しよう

②社内キャリアパスを意識し、複数の機能を担当できるメンバーを育成していこう

の2本立てでお送りします。
後半はFiNCのSalesOps組織として考えていることの宣伝です。
もし関心があれば以下から読み進めていってください!

筆者はこんな人

・31歳の男。2021年9月に一人目の子供が出生。
・2021年10月から2か月間、育児休業を取得。
・監査法人で3年半、会計監査、上場準備支援に従事。
・FiNCで3年半、財務経理部で経理、財務、税務、管理会計、上場準備
 →経営企画部で1年半、予算管理、会議体運営、IR対応(現在も兼務)
 →現在、SalesOpsで半年、SaaSメトリクス、SFA管理、イネーブルメント活動

筆者の原体験的なもの

・監査法人では、炎上プロジェクト遭遇率が高めで、火消しに奮闘する先輩方の背中を見て、自身も火消し屋・スイーパーとして活動していました。手が回らず大変な人をカバーし合い、お互い助け合う意識の強い複数のチームで働かせてもらっており幸運でした。

・MBO企業の東証一部再上場PJに主関与していました。監査法人の人不足が顕著な時期であり、正規メンバーは10名前後で本部から人員を減らされる一方でしたが、延べ46名の協力を頂きながら1年ほどのPJを完遂させる経験をさせてもらいました。業務外にチームの枠を超えて厚意で手伝ってくれた方々もいて、その優しさに感謝しました。
 自分の調書を作りながらも細切れで手伝いに来る大先輩方に仕事を振り、成果物のクオリティコントロールを延々と行った経験から、多少の度胸がついたのと、引継ぎ・ドキュメンテーション整備の重要さを身をもって体験しました。

・PJに関与していたチーム、クライアント双方で、多くの離脱者を出してしまい、自分も倒れる寸前だったところを先輩・同僚に助けてもらったりしました。企業が一生懸命はたらく人たちの健康を守ることが称賛される世の中にするべく、法人向けサービス「FiNC for BUSINESS」を立ち上げた直後でアクティブに広報活動を行っていたFiNCに気が留まり、入社することにしました。


なぜ育児休暇を取得したか

元々、どうしてもやりたいことがあるわけではなく、将来子供ができた場合に備えて、親を人に紹介するのに恥ずかしくないオジサンになろうと考えてやってきたので、ある意味育休取得は必然でした。
リモートワークが定着している環境で、自宅で子供と生活するならできるだけ長い時間一緒にいたくなるだろうとも考え、中途半端に仕事と両立することは早々に諦めました。

僕は世の男性の中央値よりは長い2か月の休業を取得しましたが、約100人のスリムな会社で、休業の周囲への影響は小さくないということは事前にわかっていました。既存人員で不在期間を埋めることが求められていたので、復帰前提で業務を短期的に、スムーズに人にお渡しすることが必要でした。


①短期的な上司目線・チーム目線の困りごとには堅実に対処しよう

今後、法改正も進み男性育休がとりやすくなる環境が浸透していく見込みです。その中でも権利を振りかざすのではなく、最大限周囲に理解を示していくスタンスがよさそうです。
例えば僕は以下の影響を意識して、なるべくケアできるようにしました。

①業務の洗い出しを丁寧に行い、上司からの安心感を得ること
②引継ぎの時間を十分に取り、周囲からの安心感を得ること

①に関しては、自分の業務の棚卸を行いつつ、自分しか知らない重要業務があればこれを機会に二重化したり、いらない業務を断捨離するコミュニケーションをとったり、非ルーチン業務の勘所(不要となる条件)のまとめを丁寧に行ったりしました。典型作業ですが、凡事徹底するということが大事だと思います。

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↑普通の引継ぎ書を普通に運用する。復帰後の対応をどうするかまで示せると、受け手の安心度は上がる


②に関しては、発信側がマニュアルを書き下ろして終わり、ではなく、受信側に伝わったらゴール、ということを強く意識しました。

・あらかじめ作業指示書を記載しておき、作業趣旨説明
・1回目作業はオーバーラップして実施
・2回目作業は引継ぎ先の人がマニュアルを見ながら独力で実施
マニュアルの不明瞭な箇所のヒアリング+修正反映

を休業前に完遂して初めてDoneとすることを心掛けました。僕の場合は2か月前からこのスケジュールの組み立てを綿密に行いました。

また、復職後は、休業中に業務量バランスを欠いてしまいギリギリのところで踏ん張っているメンバーがいるかもしれないので、復職後はそのような人がいないか調査し、穴埋めする、というスタンスがとれると安心度が増すと思いました。


②社内キャリアパスを意識し、中長期視点で複数の機能を担当できるメンバーを育成していこう

最近部内では、ポリバレント人材という言葉がキーワードとして認識されています。
もともと化学用語がサッカーの文脈で着目され始めたとのことですが、弊社でも、複数ポジションをこなせ、それぞれの多様な経験が掛け合わされることであたらしい価値が発揮できる状態を目指しています。
https://www.footballista.jp/feature/51571

例えば、カスタマーサクセスの経験を活かしてプロダクト企画・コンテンツ企画へ転身した話
https://www.wantedly.com/companies/finc/post_articles/371495?status=success
https://www.wantedly.com/companies/finc/post_articles/364888

その他、エンジニアから企画、人事からSalesOps、営業からマーケティング等々の転身事例があり、社内キャリアパスとして機能しています。平均勤続年数も伸びてきておりチームの知見は深まっていると感じます。

我らがSalesOpsの中にも、契約管理、メトリクス、データ分析、サービスデリバリー、カスタマーサポート、採用、セールスイネーブルメント等々の、それぞれ一朝一夕では身につかない業務が同居しています。
僕の不在カバーを一つのきっかけと位置づけ、バックグラウンドがない人でもしっかりトレーニングを積んだうえで、実践へと向かうことができました。末端業務の切り出しではなく、プロセス全体を任せることで、当事者意識の向上、全体観が理解・説明できるようになり、結果人材の市場価値も向上するという良さもあります。

このように、不在時のマイナスが長期的に見ればプラスになると信じてもらえるように、周囲やマネジメントともコミュニケーションをとることが円滑に進めるうえで有用でした。


SalesOpsに配属されて幸運だったこと

育休から復帰した今としては、ほかのメンバーが同じ境遇になったときにサポートできるようにしていきたいと考えています。
SalesOpsの業務では、従業員のライフステージ・はたらき易さに柔軟に対応できるようなカルチャーを間接的に作る業務が多く、やりがいを持っています。

FiNCのSalesOpsの業務では、1年くらい前まではエンタープライズ向けのアカウント発行・企業向けカスタム商品の提供・問い合わせサポート・物品の配送業務といった、ソフトウェア開発以外のサービスデリバリー全般を担っていました。同時期からSalesOps組織に人を増やし始め、他社SaaS企業の研究を行いつつ、中長期志向、部門横断的な仕組みで根本的に問題発生を防いでいこうという観点を持ってチームビルドしています。

具体的には既存のサービスデリバリー機能に加え、「アナリティクス」「セールスイネーブルメント」機能の新設をすることにしました。

「アナリティクス」は、事業全体を数値で捉え、目標に対する現状との差分を定量的に把握し、目標達成に必要な活動量を特定すると同時に、営業プロセスのボトルネックを炙り出し、不足箇所に必要に応じて重点的にリソースを投下する活動です。

「セールスイネーブルメント」は、人材プールを営業成果に結びつけるための一切の取り組みで、母集団形成、新規採用、入社後オンボーディング、自社プロダクト理解、営業研修育成、ポリバレント人材への転化、キャリアパスの提示といった人材施策を事業部内で立案実行するとともに、情報伝達の経路も整理し、自主的に必要な成長をするための情報にアクセスできるようにしておくことが一つのゴールかなと思っています。

双方とも、定量と定性でアプローチ方法は違えど、部門横断的に、中長期課題を解決する、リソースが足りていないところに人を張れるような準備を前段階から行う、という観点が共通していると考えています。


FiNCでは、The Model型組織を採用していて、一般には分業による効率性追求が良しとされますが、ザ・ゴールという書籍で広まった制約条件理論も見落とされがちですがとても重要で、
組織に横串を通してバランスをとり、人が足りないという状況を俯瞰で把握でき、かつ足りない箇所をカバーできる能力を他の誰かが持っていること、がスループット向上のために非常に大事だと考えます。

「アナリティクス」「イネーブルメント」の取り組みは手探りですがほんの少し手ごたえを感じ始めています。強い感触を得るようになるにはどのくらいかかるか、それまでに具体的に何を積み重ねていくかはまだ見えてないですが、うまくいったら他事業部にも横展開できるようになれば理想です。


おわりに

SaaS事業の有名なメトリクスの中にカスタマーチャーンレート(顧客解約率)というものがありますが、カスタマーチャーンの解消は、エンプロイーチャーンが高い会社では実現しないと考えていますし、カスタマーサクセスは、エンプロイーサクセスが満たされないと実現しないと考えています。

エンプロイーサクセスの第一歩として、今回の取り組みができて良かったです。これからも従業員みんながFiNCの将来と自分自身の将来双方に期待を持てるような職場環境にすべく、施策を実行していきたいと思います!


採用の宣伝

採用の宣伝をさせてください。FiNC for BUSINESSでは、企業の人事労務部と、企業の従業員という、管理する側とされる側、時に利害が相反することもある集団をカスタマーと設定しており、双方の顧客満足を満たさなければならないので営業難易度は低くない会社です。

チャレンジングな市場環境ですが、当社のプロダクトの社会的な意義は大きいと思いますし、業務を通じて人や組織の課題に向き合うことにプライオリティを置いている方であれば、気に入ってもらえると思っています。少しでも興味をお持ちいただければお話しさせていただきたく、ご連絡いただけると幸いです!

https://www.wantedly.com/projects/769133
https://www.wantedly.com/projects/562097

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