♬2「こんな素晴らしい楽器に産んでくれてありがとうお母さん」と涙が溢れた
前回の記事では、
というお話でした。今日はその「歌うことを通して、自分の身体を愛せるようになったきっかけ」を思い出しつつ、私の尊敬するシンガーであり、ボイスカウンセラーのA-waちゃんを紹介したいと思いまっす🎤
ボイストレーニングを始めたきっかけ
今から10年ほど前に、良くなったと思っていたパニック障害が再発し、1ヶ月休職せざるを得なくなったことがありました。
休職を経て、体調は徐々に回復しましたが、
そんな風に感じていた時に、私が心と身体のチューニングとして再開したのがボイストレーニングです。
実は昔、重度の鬱病高校生時代、学校に通わない私は、ひとりで家で過ごすことが多く、家でよく歌を歌っていました。
月に2回家の近くの音楽教室でイタリアオペラを習い、教会で讃美歌を歌う。中学時代も合唱部にいたので、歌うことはその身一つで、独りでも出来ること。ずっと続けておりました。
ですが、大人になる頃には「全身を使って発声する」ということは、その辛かった高校時代を思い出してしまい、辛くて向き合えない行為となっていました。
ですが、もう一度、自分の足で立ち上がるには、
自分の見たくない過去をもう一度ちゃんと見てあげて、
乗り越え、手放したら、
次のステップに進めるんじゃないか?
そんな気がしたんですよね~。「もしかしたらただの勘違いかも知れん!が、とりあえず出来ることをやるのだ!!」と、思いついたことから縋りつくように初めたんです。
A-waちゃんとの出会い
その当時、一緒にコーヒー屋さんで働いていた大好きな同僚 A-waちゃん は、バリスタ業と共に歌の先生をしていたので、彼女のスクールの門を叩いたのでした。
職場でも全幅の信頼を置かれ、包容力とポジティブの化身みたいなお方。歩くパワースポット。彼女がそこに居るだけで、そこはもやはハワイ!!!!と言うとんでもない温かいエネルギーの持ち主。笑
現在もシンガーとして、ボイスカウンセラーとして、歌のお仕事をされているA-waちゃん。彼女になら、自分をさらけ出して歌わせてもらえるんじゃないかと、相談した訳です。
(なんて有難いご縁がねぇ、目の前にあるんでしょうねぇ。本当に幸運なやつだ私は!)
初めてのレッスンで号泣
体の底から息を、
湧き出るエネルギーを、
心臓の裏側から
身体のどこを通して「音」にしていくか。
足で踏ん張って、膝を使って、尾骨を捉えて、
身体のどこから音を発し、響かせるか。
そうして「声」になったものを
喉や、舌や、口腔内を通して声に変え
頭蓋骨のどこから引っ張り出すか。
この作業をすると、
全身の骨の隙間に隠れていた毒のような、まるで、皮膚の下に染みこんでいた傷痕が痛むようでした。
なんなら音楽教室に辿り着くまでも、辛くてずっと泣いていました。
自分が見たくなかった何かが薄ら出てきて、
悲しみや孤独が涙として溢れ出てしまう。
それでも、そうやって、
もう一度、歌と身体と、
自分と向き合い、
A-waちゃんに導かれるまま発声練習をしていると、
徐々に、力強い、潤った声が出てくる。
A-waちゃんが引き出してくれるんです。
発声時に、
恥じらいや、しがらみや、感情の引っ掛かりを感じても、声が裏返ってどんなに変な声が出て、身体がびっくりしてガクガクしても、
それすらも全てを肯定してくれて、それで良いんだよって、それすら「ある」ことを許してくれるような、
A-waちゃんのポジティブなエネルギーと癒しの力、導き方によるものなのですが、
自分が出したかった感情や、抱えていた想い以上のものを体の外に吐き出させてくれました。
そして
その毒や染みを吐き出して吐き出して
目の前あることを
肯定して肯定して
彼女に導かれるまま、
その痛みたちを抱きしめてるように
身体を自分の声とエネルギーで包む。涙が溢れる。
そしてだんだん伸びやかな、気持ちの良い声が出てくる。
自分の声とは思えないような
びっくりするほど美しい音色が自分の身体から鳴り出してくる。
その音色や奏でる気持ち良さから、
次第に涙の中で次に溢れ出てきたものは、
「こんな素晴らしい楽器に生んでくれてありがとう、お母さん」
という感謝のエネルギーでした。
突然、
自分の身体というものは「楽器」なのだ。
しかもこんなに素晴らしい音を出せる楽器なのだ、
と感じたんです。
ずっと自分の不調を、ポンコツの不運な身体を責めていたけれど、そうじゃない。
「誰にでも声があり、音があり、身体は楽器であり、その人にしかない音色がある。」
身体というのは与えてもらった「楽器」、
この世に生まれた際に頂いた、借り物の「器」だ。
どう響かせるかなんだ。
と腑に落ちたんです。
感謝の気持ちが湧き出て全身が包まれた
さっきまで、傷から膿が滲み出てくるような苦痛や、過去に対峙する恐怖に震えていたのに。A-waちゃんのボイストレーニングを通して、自分自身を抱きしめてあげることが出来たんです。
本当に嬉しかったです。今でも鮮明に覚えています。
音楽療法というのが世の中にあるけれど、
そういうことを自然とやってのけちゃうパワーを持つのがA-waちゃん。
その後私は、彼女のセッションを続け、
自分の身体全身に愛あるエネルギーをのせて呼吸を届け、
回復の足掛かりにすることが出来ました。
と、さてまぁ!10年前のちょ~~~~~っとお恥ずかしい赤裸々話でしたけれども!最後までお読み下さり本当にありがとうございます!
次回は、A-waちゃんとのセッションでの色んな気づきをご紹介します~🎤
A-waちゃんを必要としている人が彼女と繋がれますように!!!!!
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