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高次脳機能障害とは?主な症状・ストレス軽減方法などまとめ

高次脳機能障害という障害名を聞いたことがありますでしょうか。
高次脳機能障害とは、ケガや病気などで、脳に損傷を負うことで身体に様々な症状がでる障害です。

症状

主な症状に、

記憶障害

  • 物の置き場所を忘れる。

  • 新しいできごとを覚えられない。

  • 同じことを繰り返し質問する。


注意障害

  • ぼんやりしていて、ミスが多い。

  • ふたつのことを同時に行うと混乱する。

  • 作業を長く続けられない。


遂行機能障害

  • 自分で計画を立ててものごとを実行することができない。

  • 人に指示してもらわないと何もできない。

  • 約束の時間に間に合わない。


社会的行動障害

  • 興奮する、暴力を振るう。

  • 思い通りにならないと、大声を出す。

  • 自己中心的になる。


これらの症状を高次脳機能障害の4大症状といい、このほかにも失語症や失行症といった症状が出ることもあります。


家族の感じるストレス

高次脳機能障害は思いがけない出来事(事故やケガ・病気など)により発症をします。
本人や家族にとっては突然の出来事で大きな負担がかかります。

特に生活面では、

  • 介護によるストレス

  • 経済的な負担

  • 周囲の目

  • 通院のサポート

  • 家事の負担

周囲の方に現状を理解してもらうにも時間がかかり、また本人・家族も状況を受け入れることは決して簡単なことではありません。

今までできていたことができなくなる。
症状によって感情の起伏が激しくなり暴言を吐いたり、暴力的になる場合もあります。
こうした本人の変化は家族に大きなストレスがかかってきます。

また、介護者である家族が先に亡くなってしまったときのことも考えておく必要もあり、若年者が高次脳機能障害になった場合は、家族や本人が感じる将来の不安がさらに大きなものになってきます。
そして、家族関係が大きく変化することで様々な役割が増え、生活管理・環境整備・生活全般のサポートが必要になってきます。


ストレスの軽減方法

高次脳機能障害のある患者さんの家族は様々なストレスを感じ、悩みを抱き、生活をしています。
そこで、家族同士で悩みの共有や情報交換の場として、高次脳機能障害の方の集まりや家族会が各自治体で作られています。

家族・当事者が、悩みや将来への不安、また接し方などの情報共有をし、同じ悩みをもった方たちが仲間同士で支え合うことで不安の解消や安心感につながる場として参加する集まりとなっています。
家族会などでは、勉強会や講演会なども行っており、障害についての理解を深めることもできます。

また、高次脳機能障害の相談窓口となる病院やリハビリテーションセンター、サポートセンターなどが各県に設置されており、そうした場所の利用、高次脳機能障害の支援を目的とする、高次脳機能障害情報・支援センターを活用する方法もあります。

高次脳機能障害情報・支援センターは、平成23年10月1日に発足し、高次脳機能障害に関する最新かつ信頼できる情報を収集・整理・発信し、本人、家族、全国の支援機関や一般国民に対して広く普及活動を行うことを目的とし、福祉サービスの向上を目指すことを目的とした施設です。


一人一人異なる障害特性、悩みを持っています。
様々な問題の相談ができ、その方に合わせた支援を考えていくことができます。

生活支援、医療支援、家族のケア、また介護サービスを受けるための支援なども行っています。
福祉サービスの紹介等、家族や本人だけでは進めるのが難しいことについて対応してもらうことができます。

高次脳機能障害は、本人だけでなく家族の負担も非常に大きいものですが、本人を一番に支えることができるのもその家族です。
その中で生じる、負担やストレスとうまく向き合っていくためにも、上記の支援機関や家族会などを上手に活用し、障害と向き合っていくことが大切です。


より豊かに、当たり前に人生を楽しめるように。
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川越市就労移行支援、川越市就労継続支援A型、計画相談支援。
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