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東日本大震災遺構・伝承館


気仙沼市 東日本大震災遺構・伝承館。
ここは、震災の記憶と教訓を伝える”目に見える証”として残された建物です。
震災前は高校として利用されていた場所であり、校舎には津波被害の爪痕が残されています。

津波の高さは4階にまで及び、校舎の外壁を抉っています。
津波によって流された近くの冷凍工場がぶつかってできたものです。
ご自身が過ごされた学校が、4階まで水で覆われている様子を想像されてみてはいかがでしょうか。

こちらは校舎の4階にあるレターケースです。下は海水で錆びており、実際に浸水していた高さが分かります。

1階から3階は全てが海水に飲み込まれてしまいました。そのため、校舎内は物が流されて、ぶつかり、たくさんのものが破壊されました。目の前には、めちゃくちゃになった学び舎の光景が広がります。

部活動の日誌や各教科の参考書等も散乱しており、津波の奪った日常の身近さを感じます。自分たちの当たり前の日常があっという間に流されていく恐ろしさを感じました。

3階には車が流れて込んできています。

瓦礫の山に車が流され、あまりの勢いにへしゃがってしまっています。背景の校舎との対比が日常と非日常を思わせ、津波がどれほどのものを奪ったか推し量ることが出来ます。

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