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個人ページ さえ編


「いつ何が起こるかわからない」

という言葉、耳にタコができるほど聞いてきたかもしれません。色んな場面で言われますね。

何かが起きてからじゃ間に合わないことが、世の中には本当に沢山あるんだと思います。


私にとって、初めての東北取材。現地で出会った方々の、「災害への対策や心構えに限らず、大切な人に会いに行くとか、気持ちを伝えるとか、そういうことも忘れずにいてほしい」という思いが印象的でした。

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東北取材を終えてから、「気持ちを伝える」の部分についてずっと考えていました。

私は、私の大切な人たちに対して「ありがとう」「ごめんね」くらいは言えていると思うけれど、
あなたのこんな所が好きだよ とか、
やさしい考え方に救われてるよ とか、
そういうことは恥ずかしくてなかなか言えません。心の中にはいつもちゃんとあるのに、声に乗せるのってなんでこんなにも難しいんだろう。

でも、たまに えいっと口から出せた時、
そしてそれが 相手に伝わったと分かった時、
つくづくと「言ってよかった」って思えます。皆さんのこれまでにも、そんな経験はあったでしょうか。


東北取材を通して何よりも強く感じたのは、「後悔しないように生きなくては。」ということでした。
ありきたりかもしれないけれど、日々の出来事ひとつひとつを大切にしよう。気持ちをちゃんと伝えよう。
東北での3日間で得たもの、感じたことを自分の軸として生きていきたい と心から思っています。

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ここからは、民泊の話を少し…。

私は菅野さんのお宅にお世話になったのですが、その夜のことを思い出すといつもじんわりあったかい気持ちになります。

晩ごはんの後、5人 (先輩方と私、菅野さん) でこたつを囲み、これまでのことや今のこと、将来のこと、好きなこと、苦手なこと、不安なこと… ほんとうに色んな話をしました。
大したこと無いと思っていた悩みでも、声に出してみて「あ、意外と切実だったんだな」と気付いたりするんですね。もちろん、その逆もありますね。

誰かに自分の話を聞いてもらう って、誰かの話をみんなで聞く って、あったかいことだなぁと思います。
心に、時間に、余裕が無いとなかなかできないことです。

おやすみなさいを言い合って布団にもぐるころには、「大阪に帰ってもまたがんばろう。」と、自分でも驚くくらい気持ちがまっすぐになっていました。
そんな夜を菅野さん宅で過ごせたこと、きっとこれから何度も思い出して、そのたびに勇気づけられたりほっとしたりするんだろうなと思っています。


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そろそろ終わりにしようかな…とんでもない長さになってしまいました。拙い文章だったと思いますが、読んでくださってありがとうございました。☺︎


写真展はいかがでしたか? オンラインという形なので、またいつでも、何度でも、ふらっと見に来てくださいね。

東北の今が、FILMの思いが、少しでも伝わっていれば嬉しいです。


2回生   吉田 沙衣(よしだ さえ)

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