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輿那覇有羽(よなはゆう)が与那国民謡のCDをリリース!#4

与那国生まれ育ちで、与那国語もかなり話せ、与那国語継承活動もし、与那国の民具作りも行う、輿那覇有羽(よなはゆう)が与那国民謡のCDをリリースしました!


詳細は下記アドレスからご覧下さい。
http://www.respect-record.co.jp/discs/res326.html


さて、苦言を呈すわけではないのですが、うちなー民謡をする2020年現在50代以下は、日本の同化政策によりうちなーぐちは話せません。


それは、我々うちなーんちゅが悪いのではなく、母語であるべき、うちなーぐちを話せなくなったのは全て日本が悪いのです。


その大前提をきちんと理解して頂き、私の同世代から若いうちなーんちゅへ言いたいのですが、うちなー民謡を歌う際に三線が上手い人はたくさんいますが、こと、うちなーぐちになると殆ど話せない人だらけです。


うちなーぐちを日常も使わない、また、聞けない、話せない。


しかしながら、うちなー民謡の教師、師範という人はかなり多いです。


これは異常です。かなりおかしな事ですが誰も指摘しようとしません。


うちなー民謡は、歌と三線は一体だと言われます。


まあ、三線はできなくても歌が歌えれば良いと私は考えますが、肝心要の歌は、うちなーぐちの歌詞です。


うちなーぐちの物真似はできても、肝心のうちなーぐちが話せない人の歌は、うちなー民謡と呼べるのでしょうか?


色々反論はあるでしょうが、反論する前に、日常生活で日本語の前にうちなーぐちを使う、そして、うちなーぐちを話せるようになることが大切です。
この與那覇有羽は30代です。


30代のうちなーんちゅはもちろん、うちなーぐちを話せないように、彼も与那国に生まれ育ちながら与那国語はあまり話せませんでした。


しかし、彼は努力したのです。


日本の同化政策により、琉球諸島全域で50代、もしくは40代以下は殆ど、琉球諸語は話せなくなっています。


これは、全て日本が悪く、我々琉球人には何一つ罪はありません。


だから、これを読んだうちなーんちゅの若い世代の皆さん、うちなーぐちを取り戻す作業をいますぐにでもはじめて下さい。


まだまだ、本来のうちなーぐちを話す世代で元気な方はたくさんいらっしゃいます。


ちなみに、2020年現在で本来のうちなーぐちを話す方は、私の20年の調査、研究からすると、残念ながら80代以上だといえ、ベストは90代以上の方です。


ここで勘違いをして欲しくないのですがもちろん、70代でも60代でも、ネイティブ・スピーカー、つまりうちなーぐちの母語話者の方はいらっしゃいます。


けれども、日本の激しい同化政策により、2020年現在、60、70代の方のうちなーぐちは日本語がかなり交ざった、うちなー大和ぐち(おきなわ語的日本語)が多かったり、わらばー(ガキ。子どもはわらび)という本来は慎むべき卑語を平気で使ったりと、かなり問題なうちなーぐちが多いのも否めない事実です。


ですから、本来のうちなーぐちを学ぶのであれば、2020年現在では80代以上の方々からまずは学びましょう。


しかも、時間は限られています。


本当に時間との勝負です。


お願いだから、今すぐにでも、おじいちゃん、おばあちゃんから聞き取りして、録音したりして残してください。

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