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NPO法人フィールドアシスタントがお届けする、世界各地の人たちに暮らしの知恵を求めて話を聞くポッドキャスト「ラジオネイティブ(radio native)」を公開中。このマガジンは… もっと読む
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2022年6月の記事一覧

引き継ぐことと、受け継ぐことの意味

後輩を安心させる言葉ってなんだろう今井 前回は「変化し続けていくステージ」がキーワードとして出てきましたけど、私は、もう一つ別の質問を村上さんにしてみたいなと思っています。今回の、例えばしまなみ学校のがってんさんが辻亮多さんに見せた、背中の見せ方みたいなところなんです。フタバの安部さんは、いりこの職人さんに自ら学んでいたと思いますが、その背中の見せ方も違ったと思うし、日本トーカンパッケージの佐藤さんは一丸さんの先輩にあたるうえ、佐藤さんご自身もこれまでのキャリアの中で先輩から

今、どのステージにいるのかを意識することの大切さ

個ではなくチームとしての位置今井 今回で67回目になりました。普段はゲストをお呼びしてお話を伺っていますが、時々ゲストとの話を振り返る回をはさんでいます。前回の振り返り以降、5人の方にお越しいただきました。この間で僕らにとって初めての試みだったのは、2人のゲストに同時にお聞きしたり、2シリーズ連続で同じ会社の方に出ていただくことでした。 1人は愛媛県今治市のしまなみ野外学校で野外教育活動をされている木名瀬裕さん、がってんさんとお呼びしていました。それと北海道の天塩川でカヌーガ

見せてもらった背中、見せていきたい背中

「これがわが社の案です」。新人に任せてもらえた経験今井 一丸さんは段ボール箱の設計という仕事、どのようにスタートされたんでしょうか? 一丸 段ボールに携わって28年になるんですけれども、元々は包装設計に携る職場を希望をして入社したわけではなく、たまたま初めてついた上司が、直近に人が辞めてしまって、誰か新入社員で生きのいいやついないのかと、なぜか私が釣られちゃったことがスタートでした。そこから振り返ればもう28年も経ってしまった、というのが正直なところです。 村上 最初に一

「ゼロを1にする」それが箱作りの醍醐味

できない理由を並べるよりは、どうしたらできるんだろうって考える 今井 前回から話を伺っているダンダンドームですが、段ボールの「建築」だと思うのですが、これまでの「包装」との違いや認識のズレみたいなことはあったでしょうか。 一丸 そうですね。村上さんがイメージされてる完成形があって、そこからパーツを切り出されたと思うんですけども、やはり段ボールという素材は、柔軟でありながら、一方で細かな折り返しであったり、継ぎ合わせといったところは、現実的に出来ない部分があったんですが、そこ