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NPO法人フィールドアシスタントがお届けする、世界各地の人たちに暮らしの知恵を求めて話を聞くポッドキャスト「ラジオネイティブ(radio native)」を公開中。このマガジンは… もっと読む
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2022年4月の記事一覧

強くて丈夫。でも開けやすい段ボール箱の話

無駄のない箱作り今井 前回は段ボール自体を作るお話を聞かせていただきましたが、最近はどんな箱のニーズがあって、どういうふうにその箱を開発されてるんでしょうか。 佐藤 最近ですとECですね、宅配用の箱の設計が多くて、それもこの頃の需要としてはポストインタイプ、つまりポストの中にそのままお届けできるようなサイズのものが流行りはじめてます。 村上 最近、開け方がワンタッチで開けられたりとか、あと昔は発泡スチロールの緩衝材が入っていたのが、あれもだいぶ段ボールに置き換わったものと

通販で家庭に増えた段ボールの基礎知識

段ボール業界の激変村上 今回と次回は、同じ会社の方に出ていただきます。段ボールメーカー、日本トーカンパッケージの方をゲストにお呼びしてます。僕も段ボールは毎日のように使っていて、しかも結構マニアックに使っていたりするので、色々知っているつもりでいたんですが、一緒にお仕事させていただき、世界が広くて深いと感じているので、今日はちょっとマニアックな話も含めてお伺いしたいと思っています。 ところで今井さん、普段、段ボールはどんな使い方をしていて、あるいはこんな風にも使えるんじゃない

元祖ふりかけ「御飯の友」が100年続いた理由と教わること

社員が一丸となった熊本地震今井 最終回は安部さんご自身についてお話を伺いたいと思いますが、安部さんはどういった経緯でフタバでの仕事をスタートされたんでしょうか。 安部 私はもともとは大分出身で、最初に就職したところも大分だったんです。たまたまそこで知り合ったのが今の妻なんです。なので娘婿というか、結婚してフタバに入社したわけなんです。 村上 なるほど。そうすると、結婚されるまで、まさかふりかけの仕事に自分が入るとはというか、急に飛び込んだ形になるわけですよね。 安部 そ

伝統を守るための、新たな挑戦

自分好みのアレンジを可能にする「ふりかけ」今井 フタバさんは熊本ですが、日本全国各地にふりかけ屋さんがあると聞きました。いま、ふりかけ業界の方の間ではどのような話が出るんでしょうか。 安部 コロナの前は、年に2回くらい業界の集まりがありました。集まった時は業界としての共通の課題は何かみたいなことを話します。各社同じような悩みがあります。ここ最近で言えばいろんなものが値上がりしてますので、おそらくこのタイミングで会が開かれると、各社さんもそういったところが悩みだねっていう話に

食に豊かさを与えてくれる友だち、それがふりかけ

愛されているからこその責任今井 私も以前熊本に行った時に、どんなスーパーに行ってもフタバの「御飯の友」を見かけたんですけれど、食べてる人たちの声は、どういう声が届いているでしょうか。 安部 「昔からよく食べてるよ」っていう話はよくいただきます。私も熊本に来てまだ10年なんです。でもいろんな人とお話しする機会があると、「御飯の友」って言うと「知ってるよ、昔から小さい頃から食べているよ」とか、あとはお子さんをもつお母さん世代の人から「子供が白いご飯だけじゃ食べないんだけど、これ