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NPO法人フィールドアシスタントがお届けする、世界各地の人たちに暮らしの知恵を求めて話を聞くポッドキャスト「ラジオネイティブ(radio native)」を公開中。このマガジンは… もっと読む
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2021年10月の記事一覧

作品と市民の間にいて、つなぐ、つなげる

このシリーズは、暮らしをつなぎ続けるためのヒントについて、「ネイティブ」を知る様々なゲストをお呼びしてお話を伺っています。前回から横浜の街の中にアートに出会える場所を作るというアイデアについて、象の鼻テラスの大越晴子さんにお話を聞いています。 アートに出会う場所を作る村上 僕自身が横浜市民なんです。象の鼻テラスのあった場所って、僕は子供のころカニを取りに行ってた場所だったんですが、なんかおしゃれな場所ができてきたなあと思いながらなんとなく横目で見てたんですけど、それが、こう

今も昔も、新しい文化の入り口。横浜・象の鼻テラスの挑戦

暮らしをつなぎ続けるヒントを考えるポッドキャスト「ラジオネイティブ」を、テキスト版でお伝えします。今回から横浜の象の鼻テラスで、アートをつかったまちづくりをされる大越晴子さんに伺います。 開港150年でできたアートに出会う空間村上 今回は横浜からご登場いただきます。横浜のみなとみらいという地区に、「象の鼻テラス」という公園の中の雰囲気の良いテラスがあるんですけれども、そこの運営スタッフをされている大越晴子さんです。前回まで熊本県益城町の桑原孝太さんにまちづくりをキーワードに

復興。それは、心にゆとりを感じる瞬間が訪れること

暮らしをつなぎ続けるヒントを考えるポッドキャスト「ラジオネイティブ」を、テキスト版でお伝えします。今回は熊本県益城町の町職員で、まちづくりの仕事をされる桑原孝太さんの最終回です。 がらりと変わった公務員のイメージ今井 今回は桑原さんご自身についてお聞きしたいんですけど、桑原さんは益城町でお生まれになったんですか。 桑原 生まれは熊本県八代市というところだったんですけど、幼稚園に入る前までは福岡県の方に住んでいて、幼稚園に入る前に益城町に引っ越してきました。 今井 どうい

物の備えと、心の備え 熊本・益城町の避難所で気づいたこと

暮らしをつなぎ続けるヒントを考えるポッドキャスト「ラジオネイティブ」を、テキスト版でお伝えします。今回は熊本県益城町の町職員で、まちづくりの仕事をされる桑原孝太さんの3回目です。 忘れるべきことは何もない今井 熊本地震からもう5年が経って、私の住んでる街で、もし明日こういう地震が起こったらっていうことは、つい忘れがちなんですけれども、これまでの経験を振り返って普段からどういうことができると考えますか? 桑原 私自身も正直、自分が元々住んでた町に地震が来るってまったく想像し

避難者から生活者への変化 被災者から自然発生したボランティア

暮らしをつなぎ続けるヒントを考えるポッドキャスト「ラジオネイティブ」を、テキスト版でお伝えします。今回は熊本県益城町の町職員で、まちづくりの仕事をされる桑原孝太さんの2回目です。 一変した、町の風景今井 前回は益城町の「ちょうどよさ」についてのお話でしたが、やはり欠かせないのは熊本地震についてです。桑原さんはこれまでどのように震災とかかわってこられたのでしょうか。 桑原 私は震災当時、町職員だったわけではなく、大阪に住んでたんです。本震で私は被災し、いち被災者として、震災