これからのデスタクの話をしよう
1.土地は2枚ありますか?レンは手札に持ってますか?投了してもいいですか?
こんにちは! 今回は思考整理の意味を込めてレガシーの非青デッキ代表【デス&タックス】の現在について書いていきます。
さて、今のレガシー環境は「レンと六番」に支配されています。この「精神を刻む者、ジェイス」よりも強いかもしれないPWの隆盛により【デス&タックス】は極めて立ち位置が悪いデッキとなってしまいました。
最強!
どうして【デス&タックス】が「レンと六番」に弱いかを簡単に整理します。
1つ目の理由は「レンと六番」が場にいると【デス&タックス】の基本戦略である土地ハメが機能しないから。毎ターン墓地から土地を回収をされたらマナを縛るなんて不可能です。それどころか相手に「不毛の大地」使い回され、こちらが土地ハメされる可能性まであります。
2つ目の理由はマイナス能力で【デス&タックス】の代名詞でもある「スレイベンの守護者、サリア」などのタフネス1の生物が軒並みやられてしまうから。説明不要ですね。
3つ目の理由は倒せないと負けるから。【デス&タックス】は基本的にロングゲームをするデッキですが、「レンと六番」はロングゲームを許しません。土地ハメを諦め、タフネス1を焼かれ、こちらが立て直しをしている間に奥義を使われたら数ターン後には敗北します。
以上の理由により、彼女が場に存在するだけで【デス&タックス】は本来の戦い方をさせてもらえず、コンセプトと合致しない動きを強要されます。もちろんコンセプトから外れた動きをしたデッキが勝てるはずもありません。
うーん、無理w 引退しまつw
2.引退したらコンボ環境だった件
はっきり言いますが、「レンと六番」が支配する環境で勝ちたいなら【デス&タックス】を使用するべきではありません。
【デス&タックス】が好きだから使うのならともかくとして、勝ちたいのに環境を定義するカードに弱いデッキを使うのはナンセンスです。
しかしながら、「レンと六番」が暴れ回ったことにより、【ANT】、【ダークデプス】、【スニークショー】といった「レンと6番」を使うデッキに強いコンボが台頭してきました。
【デス&タックス】はコンボ対策として優秀な選択肢です。土地干渉+ヘイトベアーというコンセプトは常にコンボデッキを苦しめてきました。
つまり
これなら使う理由はない。
しかし、環境が変化
三竦みの関係!?
こうなれば【デス&タックス】を使う理由がないとは言えません。メタデッキに勝てるデッキは立派なメタデッキです。
3.俺が勝てるのはコンボだけかよ!
とは言え、コンボには勝てるが「レンと6番」には勝てないデッキのまま大会に出ると対戦相手ガチャでSSRを引く必要があります。
なので最低40%ぐらいは「レンと6番」にも勝てるようにデッキをカスタマイズしたいです。ただし、決してコンボデッキに対して勝率を落とすようなカスタマイズをしてはいけません。
「レンと六番」に強いコンボデッキに強いから【デス&タックス】を使おう!が思考のスタート地点であり、そのコンボデッキに弱くなるならば本末転倒です。
何をやっても【デス&タックス】は「レンと6番」に不利なため、数枚の対策カード程度では勝率が大幅に変わることはありません。それならばデッキの本質部分を大事にするべきです。
あくまでコンセプトは対コンボでありながら、「レンと六番」に対して40%の勝率を出せるような【デス&タックス】。それが理想となります。
4.ありふれたデスタクで環境最強
以下、私が使っている構築です。
・デッキリスト(画像)
↑メイン-生物
↑メイン-生物以外
↑サイド
・デッキリスト(文字)
メインデッキ
土地
12 平地
3 カラカス
4 不毛の大地
4 リシャーダの港
生物
4 ルーンの与え手
4 石鍛治の神秘家
4 ファイレクシアの破棄者
4 スレイベンの守護者、サリア
2 護衛募集員
4 ちらつき鬼火
4 聖域の僧院長
11 その他
4 剣を鋤に
4 霊気の薬瓶
1 梅澤の十手
1 火と氷の剣
1 殴打頭蓋
サイド
1 虚空の杯
1 真髄の針
1 墓掘りの檻
4 審判官の使い魔
1 減衰球
1 天界の粛清
1 安らかな眠り
3 議会の採決
1 宮殿の看守
1 ゼンディカーの同盟者、ギデオン
5.冴えないカードの使いかた
構築意図について語っていきます。
・「ルーンの母」0枚、「ルーンの与え手」が4枚
仮に「ルーンの与え手」の強さを10とした場合、「ルーンの母」の強さは恐らく100を超えます。それだけ自分に飛んできた除去に耐性があるかは重要なのです。
ただし、今のレガシー環境で「ルーンの母」を使うのは明らかな愚策です。何故なら後手1ターン目に「ルーンの母」をプレイした場合、相手が先行2ターン目に「レンと六番」をプレイされただけで敗北するからです。
それでも対コンボを考えれば「ルーンの母」を使いたいのですが、ここは涙を飲んで「ルーンの与え手」を使うべきです。
・「ファイレクシアの破棄者」4枚
【ANT】、【ダークデプス】、【スニークショー】にまずまずの性能でありながら、「レンと六番」に対する回答になり得ます。「レンと六番」は場に残り続けるため除去に弱いのですが、入れなかった場合は除去がなくても負けてしまいます。
・「聖域の僧院長」4枚
「神聖なる魂の守り手」や「ミラディンの十字軍」をデッキに1、2枚入れても「レンと六番」には勝てません。他の3マナ圏のカードも同じです。
「神聖なる魂の守り手」はロングゲームにならなければ真価を発揮出来ず、先述しましたが「レンと六番」はロングゲームを許しません。
また「レンと六番」が入っているデッキには高確率で「稲妻」が採用されているので、「ミラディンの十字軍」が生き残るとは考え辛いです。
何よりこれらのカードはコンボに弱すぎます。コンボに勝てないなら【デス&タックス】を使う意味はないと思います。
その点、「聖域の僧院長」はスペル主体のコンボに対して劇的な効果を発揮しますし、各種デルバーにも悪いカードではありません。
・「平地」12枚
「カラカス」3枚、「不毛の大地」4枚、「リシャーダの港」4枚は確定枠として、他の特殊地形は採用するメリットより「レンと6番」+「不毛の大地」でハメられるリスクの方が問題なので「平地」で統一しています。
・サイドに「審判官の使い魔」4枚
【デス&タックス】vsコンボデッキは長引けば長引くほどに【デス&タックス】が有利になります。何故なら【デス&タックス】は場にヘイトベアーや置き物を追加し続けることが出来るからです。
なので、対コンボの負け筋は基本的に序盤にコンボを決められることであり、「審判官の使い魔」はそれを防ぐことが出来る優秀な駒です。
6.SIDE
以下、主要デッキに対するゲームプランです。
・vs【ティムールデルバー】
土地が伸びても手札は増えないので「レンと六番」が入っているデッキの中では勝ち目がある部類です。「聖域の僧院長」で1を指定した後、「殴打頭蓋」による制圧を目指しましょう。
相手が「王冠泥棒、オーコ」を採用していた場合、出された返しに処理出来ないと即敗北するため、警戒を怠らないようにします。
・サイドチェンジ
out
2 護衛募集員
4 ちらつき鬼火
in
1 虚空の杯
1 真髄の針
1 天界の粛清
3 議会の採決
「レンと六番」に弱すぎるカードたちをサイドアウトして、PWや「秘密を掘り下げる者」や「真の名の宿敵」に触れるカードを増やします。
vs【ダークデプス】
ボーナスマッチ! ひたすら受けに徹しましょう。相手の攻め手は有限なので焦る必要はありません。
・サイドチェンジ
out
1 ファイレクシアの破棄者
4 スレイベンの守護者、サリア
4 聖域の僧院長
in
1 真髄の針
4 審判官の使い魔
1 天界の粛清
3 議会の採用
「審判官の使い魔」はマリット・レイジをブロックするために採用しています。「消耗の儀式」が負け筋なので、積極的にライフゲインを狙います。
vs【ANT】
相手が早すぎるのでメインは不利です。
・サイドチェンジ
out
4 剣を鋤に
1 火と氷の剣
4 ちらつき鬼火
in
1 虚空の杯
1 墓掘りの檻
1 真髄の針
4 審判官の使い魔
1 安らかなる眠り
1 減衰球
サイドからは不要なカードが抜け、有利になります。「真髄の針」は「汚染された三角州」を指定しましょう!
vs【イゼットデルバー】
有利なマッチアップです。「聖域の僧院長」で1を指定し、「殴打頭蓋」によって制圧する動きが【ティムールデルバー】以上に突き刺さります。
しかし、ライフを攻めるスピードが【ティムールデルバー】とは比べ物にならないぐらい早いです。「聖域の僧院長」や「殴打頭蓋」さえ場に出ればアドバンテージ差は跳ね返せるため、チャンプブロックを惜しまず、ライフを高く保ちましょう。
サイドチェンジ
out
4 ファイレクシアの破棄者
2 護衛募集員
4 ちらつき鬼火
in
1 虚空の杯
1 墓掘りの檻
4 審判官の使い魔
1 天界の粛清
3 議会の採決
序盤にどれだけライフを守れるかが鍵なので「護衛募集員」と「ちらつき鬼火」はサイドアウトします。「墓掘りの檻」は「戦慄衆の秘儀術師」対策です。
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