世界の富士通ゼネラルから~中東のラマダンについてご紹介~
読者の皆さんこんにちは!海外広報担当のKです🦝
今回は当社のアラブ首長国連邦(UAE)の仲間から、イスラム圏ならではの特徴的な文化のお話が届きました!現地ではちょうど「ラマダン」と呼ばれる時期を終えたところだそうです。今回は、UAEのラマダンに関する興味深い文化を皆さんと共有したいと思います💡
イスラム教のラマダンについて🕌
ラマダンはイスラム教信仰の5本柱の1つで、預言者ムハンマドの最初の啓示を記念する月にあたります📅
ラマダン(断食月)は、イスラム教の太陰暦「ヒジュリ暦」に従った9つ目の月で、世界中のイスラム教徒が守っている信仰習慣です。ラマダン月に最初に三日月が見えた日からから次の三日月が出るまで、通常29~30日間続きます🌛
2024年は3月11日から4月10日がラマダン期間でした。
イスラム教徒は、"Isha"(イシャ)と呼ばれる夜の礼拝を慣例的に行いますが、特にラマダン中に行われる夜の礼拝 "Taraweeh"(タラウィー)は非常に重要で、ラマダンの儀式を深く理解するためより長い時間をかけてコーランの啓示を読み込みます📖
ラマダンの期間中、イスラム教徒は断食を行います。ラマダンは、堕落した考えを捨てたり、私利私欲を抑えて神への献身と奉仕に没頭する時期にあたります。そのため、制限される行為は飲食だけではなく、喫煙や他人の悪口を言ったりなどの罪深い行為も含まれます🚨
ラマダンは、各地域の自治体の宣言により始まります。イスラム教徒は期間中、疾患や旅行中、高齢者、授乳中、妊娠中などでない限り、日の出から日没まで断食を実践します。イスラム教徒が神への自己奉献に没頭できるよう、この期間は就労時間も標準の8時間から6時間に短縮されるそうです。
ラマダン中の食事🍴
ラマダンを実践する人々が食事をとる時間は日の出前と日没後に限られ、食事が提供されるまで街は静寂に包まれます。
UAEではラマダン期間中の断食中断の合図は伝統的に大砲の音で知らされ、風物詩的な行事として国内各地で見ることができます。
ラマダン期間中の日の出前の食事は "Sahur"(サフール)と呼ばれ、日の入り後の食事は"Iftar"(イフタール)と呼ばれます。
イフタールでは、断食を中断し、絆を深めるために人々が集まり共に食事をします🧆
イフタールの食事には伝統的に、ナツメヤシ、水、ジュース、バターミルク、アラビア料理が出されることが多い一方、ビリヤニ、ハリーム、ハレ、スナック、スープ、パン、デザートといったアジア料理が出されることもあります。
ラマダン中の食事は、家族で囲むこともあれば友人と外食をすることもあり、人それぞれで楽しむようです。
ラマダン中の寄付活動「喜捨」
喜捨(慈善的な寄付、行動)は "Zakat"(ザカート)と呼ばれ、こちらもイスラム教の柱の1つです。ラマダン期間中はさらに大きな意味を持つ行動と信じられていて、政府や大きな組織は、恵まれない人を支援するための特別な寄付に参加します🎈
UAEでは伝統的に、モスクや宮殿、首長族の別荘など国中のさまざまな場所にテントが設置され、人々はそこでイフタールの食事を無料で提供します。
ラマダン信仰とお祝い🎉
信仰によって報われる精神的な対価は、ラマダン中に倍増すると信じられています。
UAEなど、世界中のイスラム諸国の人々は、共に忍耐を経験した後、より強い宗教心を得るられると信じてラマダンを実践しています👐
そして、ラマダン開始から2度目の三日月が見えると、ようやく1か月続いた断食月が終わります。
ラマダンが終わると、イスラム教徒は"Eid al-Fitr"(イード・アル・フィトル)と呼ばれる断食明けの祭りをお祝いします。人々は友人たちと集まって大勢で食事をし、"Eid Mubarak"(イード・ムバラク)や"Eid Saeed"(イード・サイード)と温かい挨拶を交わしながらこの日の祝福と幸福を伝え合います🎊
いかがでしたでしょうか?
UAEの仲間から届いたお話を通して、現地の文化習慣に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです🌎
~世界の富士通ゼネラルから~シリーズでは、今後も富士通ゼネラルのグローバルネットワークを活用した世界の文化やイベントを発信していきます。
次回もご期待ください!