見出し画像

韓国軍の防御施設(過去と現在)

0.過去


1950年6月25日、突然の奇襲で始まった韓国戦争は、当時戦車もなく、まともな対戦車兵器や訓練もなかったため、ソ連から供与されたT-34戦車によって一瞬にして釜山地域まで後退することになる。 戦後も韓国は、北朝鮮の奇襲攻撃を防ぎ、西側の支援を受けるための時間稼ぎを想定し、敵の進撃を防御するための多様な防御施設を建設したり導入した。

1.対戦車防護壁

対戦車防護壁は数多くの防御物の中でも最も有名な種類だ。 その種類も多様で爆破形、城壁、道路大火口などがある。

1-1爆破形

爆破形は小さな高架橋やマンション、大きいなコンクリート構造物を破壊して敵の戦車などの車両の起動を妨害する障害物を生成する方式だ。敵がこの地帯を通過するためには工兵を活用したり、最初からあきらめて迂回路を探さなければならなかったため、これまで部隊では陣地を構築できる時間を得ることができた。

1-2城壁

爆破するのではなく、壁を建てることで敵の車両の移動を遮断する方式だ。爆発型の場合、爆破させる前までは一般道路として移動が可能だが、このような対戦車城壁の場合、一般道路ではなく激戦者と予想される最前方や首都に設置された。鉄の三角地と呼ばれた激戦地に設置された城壁は長さ2.5km、高さ5mぐらいだ。

1-3道路大火口

道路大火口は「道路に大きいな火口」を作るものでKM180だと呼ばれる工兵の制式装備だ。地面に向かって13kgを超える成形爆薬を利用して人工的な穴を多量生成し、車両の移動を制限させることができる。

2.ビル防空網



過去から韓国、その中でも首都ソウルでは防空が重要視されてきた。 そのため、高いビルを建てるために政府に許可を受ける時、屋上と特定階を国に徴発されたりもした。そのように特定層は兵士の駐屯地で、屋上はバルカン砲と短距離対空ミサイルを使用する対空陣地として利用された。これらは現在も運用中であり、過去にも民間機の飛行禁止区域通過時に警告射撃をした記録が存在する。


3.対戦車落し穴



川のような場所に敵が渡河できそうな場所にする。橋などを爆破させたにもかかわらず、戦車には基本的な渡河能力が存在するため、このような渡河の可能性がある浅い部分に戦車ほどの重さに耐えられない蓋をした落し穴を準備し、敵の装備損失を誘導する落し穴だ。ただ、現代ではその存在が忘れられ、最近も掘削機の運転手が作業中に落とし穴に落ちて掘削機が転倒して死亡する事故があった。


4.半地下


映画「パラサイト」


映画「パラサイト」などで出た貧しい人々が住む場所と認識される半地下。湿っていて、大雨が降ると浸水するこのようなところは人が住みやすいところではないが、実は本当に人が住むところではなかった。半地下は敵侵攻の際、塹壕などの陣地として活用するため、法律で該当半地下を必ず作るように制定した。そのように最初はただ倉庫として使われていた場所が後に法律が緩和され次第に内部サイズが大きくなり、ソウルへの人口集中が始まり安く入居できる場所になったのだ。現在は半地下強制建設義務がなく、むしろその危険性のために禁止政策が制定された。


5.花壇


韓国でよく見られる移動式花壇は、単なる美観のために作られたものではない。 展示されれば、このような花壇を移動させ、市街展示に使う陣地として活用される。

6.道路(非常滑走路)



空港や滑走路の破壊時、高速道路を利用して滑走路を代替することができる。 このようなところは中央分離帯を撤去でき、非常照明灯が存在する。 ただし、当該場所は保安上一般公開されていない。


7.マンション


韓国の漢江沿いに存在するマンションや計画都市の一部は、マンションの方向にも軍事的な要求が入っている。このような都市は有事の際に市街地のバンカーとして活用されることで、その方向も敵が進入できるところに向かって設計された。過去に建てられたマンションの場合には階段側の壁に銃眼口があったり、貯水槽を必須設置して物資を補給してもらえるように設計したりもした。

8.現在


しかし、時間が経てば経つほど、韓国と北朝鮮の経済的格差は広がっていった。 経済だけでなく、韓国は栗谷事業から始まった防衛産業振興により、北朝鮮との決戦で優位を占めることができ、韓国は防御的作戦から攻勢的作戦へと変わっていった。特に北進軍団である第7機動軍団は、3つの機械化(機甲)師団と空挺部隊を利用して敵の攻撃時に平壌までの進撃路確保に重点を置き、金正恩の射殺のための斬首部隊の創設で有事の際に敵の首脳部を打撃することが重要になった。これにより、このような対戦車障害物はむしろ市民を脅かす厄介者になった。 実際、たまに事故も起きたりする。 そのため、このような対戦車障害物などはますます消えることになるだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?