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韓国海軍の艦めし(個人編)

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「必勝!戦闘情報官様、下士OOOなど4名、当直を終えて帰ります。」

「おう、おつかれ」

午前3時53分。 00時から始まった当直がついに終わった。 党職では、最も先任の下士が代表して敬礼をすれば、CIC党職のために上がってきた戦闘情報官(大尉)は、いつものように軽く受け入れる。青い光が映るCICを出ると、まだ暗い艦内とそこをぼんやり照らす赤色灯が我々を歓迎する。軽く揺れる船でバランスを取りながら鉄製の手すりと列の補助手すりを掴みながら寝室に下りていく。 帰りがけに先任下士が尋ねる。

「夜食…食べる?」

船の中では乗り物酔いでいつもお腹がすいている。 ある人は船酔いがひどいと食べないように言うが、船に長く乗っていると吐き気は嘔吐だけを持ってくるものではないということに気がつく。 継続的な乗り物酔いは, 頭痛, 眠気, 空腹で船員に襲われる。その中でもお腹が空いていることが一番つらくて、船が出港する時、朝食、昼食、夕食をおいしい食べ物で満たし、夜食でいろんな食べ物(ピザや焼きそば、クッパなどの)を用意するにも、当直人員が集まって「食事」という名の小さなパーティーを開く理由になる。

「「はい!」」

当然のことながら、こんな夜食に欠かせない人はいない。
まだ夜明けなので、静かに兵士寝室に行って個人のチェスターを開けると、船でこの間配ったラーメンと出港前に大量に買ってきたお菓子が見える。

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その中でもラーメンとごま油だけを持って静かに食堂に上がってくる。


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すでに食堂には機関部の人員が集まって食事をしている。機関部は軍艦の機関部分を担当する部署で、機関、電気など様々な系統の人々だ。 特徴は服の上下が常に統一されていないということと部署の人との繋がりが強いということである。 服の上下が統一されていないのは、彼らが常に油を浴びて生きているためであり、繋がりが強いということは、それだけ軍紀(悪く言えば不条理)が強いという意味だ。
彼らの親睦を図る方法はこのような夜食文化であるため、機関部はいつも食堂で見ることができた。

「お疲れ様でした!」

彼らの中の何人かは私にとって選任だからお礼を言い、食器消毒機からお皿を取り出す。船で食べる夜食を準備する方法は簡単だ。船では夜間当直者に配慮していつも2個程度の大型炊飯器でご飯を炊いておくので、茶碗にそれぞれ1人前ずつ3個をよそっておいて、食堂の片隅にある醤油とコチュジャン、そしてキムチを持ってくればいい。ここに出港前に持参したごま油とラーメンを置いておけば、夜食のための基本準備は完了だ。

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いつも出航のたびに私が用意するラーメンは、「辛ラーメンブラック」という名のラーメンだ。辛ラーメンは日本でも有名な韓国の看板ラーメンだが、辛ラーメンブラックは比較的最近発売されたラーメンで電子レンジで調理する、より高くて手間がかかるカップラーメンだ。違う点と言えば、「後添スープ」があって、これが牛骨のスープのような感じを与えるが、これがまさに一品だ。

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とにかくラーメンの作り方が同じだ。 スープを入れて、お湯を入れる。

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その後、電子レンジに入れて2分間温める。そうすると、激熱のラーメンが出来上がりますが、

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この時、特製スープを入れてよくかき混ぜてくれる。 そうすると、スープは次第にねばねばし、よく煮た牛骨スープのような味がする。

じゃあ、電子レンジを回す2分間は そのまま待つのか? いや、2分間はご飯を作らなければならない。

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ごま油2スプーン韓国醤油2スプーンをご飯の上にかけてまぜると

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黄金色のご飯になるが、コクと香ばしさが絶品だ。入港まで残りわずかなので、ラーメンがなければ、このようなごま油と醤油ご飯だけを作って食べたりもするが、一番おいしいのは、カップラーメンと一緒に食べる時だ。

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ここに調理兵たちが前もって取り出しておいたキムチまで追加すると当直後の艦めし、完成だ。
食べ方はラーメンの麺を一生懸命食べ終えたら香ばしいご飯と熱いラーメンのスープを交互に食べる。

特に私が勤めるCICは軍艦の内部にあるレーダーなどの情報を受信する船の頭脳のような部分だが、機械が多くて熱によってショートするのを防ぐために数台のエアコンが常時稼動している。さらに、照明までレーダー画面のためにあまり明るくないため、目も痛くて寒い所で4時間もじっと座って敵と漁船を監視すると、疲れてしまう。その時、仲間たちと一緒に食べる夜食は単純な食べ物を超えて、その日の当直に対するリフレッシュと仲間との絆を感じる日課だった。

夜食が食べ終わったら、ゴミを整理してタバコを吸う同期と一緒に出て対話をする。

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 この時夜空の星がとてもきれいだ. 真っ暗な夜の海の波の音を聞きながら星を見るのは、他では不可能な海の人だけが楽しめる風景だった。同期との会話も終わったなら、ようやく兵士の寝室に戻り、トイレでシャワーを浴び、狭くて小さなベッドに入り、眠りにつく。 三時間にもならない睡眠だがそれでも寝ないよりは寝る方がずっとましだ。このように韓国海軍の最前線である「北方限界線」(NLL)での一日が終わる。



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