見出し画像

子どもがピアノを習うときの悩み【音楽教育観】

進学や進級を目前にして、小さな子どもにどんな習い事をさせるべきかお悩みの親御さんは多いのではないでしょうか?

ピアノの習いごとを考えたときに、ご家庭によっては習うかどうかの是非が議論となる場合もあるでしょう!

今回の記事では、ピアノの習いごとに期待する将来性や先生選びなどに関しての私なりの考えを書いていきたいと思います!!

今回の記事はこんな方におすすめ🎹
・ピアノを習わせたいけれど、イメージがつかない親御さん
・ピアノを習わせた先にどんなメリットがあるのか知りたい親御さん

私はピアノを習ったことのあるクリエイターです。現在は、本業の傍らで著作権フリーBGMを配信・販売しています♪


🎁 私が子どもの習い事にピアノを選んだきっかけ

私自身の子どものピアノ教室についてはだいたいこんな感じで決めました。

  • 音楽の楽しさを知ってほしい!

  • 親や学校の先生以外の大人から学んでもらいたい!!

私自身、ピアノを習ったことがあるため、ピアノを習うときの大体のことは想像できます。大きな心配はありませんでした。練習が面倒なこともバッチリ想定内です。

ピアノ教育に期待していたこととして思い浮かぶのは、

  • ピアノで判断力を鍛えてほしい(楽器演奏は一瞬の判断の連続)

  • 音楽的な知識を身につけてほしい

といったこともあります。

メタ認知の向上にもつながると思います。ピアノに限らず楽器の演奏自体が、脳の活性化にきわめて有効なことはすでに広く知れ渡っています。

他にどんなメリットがあるのかはこちらの本にも詳しく書いてあるので参考までにどうぞ。「楽しければ」が前提になると思われますが、脳の発達にピアノが役立つようです😉

📚 ピアノを習わせる上で議論になること(例)

ピアノを習わせるとき、練習用のピアノを買うかどうかも問題になります。

やめるのが心配だし、買うのは不安。。それなら本当に小さな電子ピアノで始めるのはいかがでしょうか。

はるか40年前、私が幼稚園の頃は、音符の概念もわからない中でカシオトーンを弾いていました。


ピアノを習うかどうかで、よそのお宅から聞いたことがある議論のポイントはこちら。

「将来役に立つの?」
「男なのにピアノ弾かせてどうするの?」
「習い事として続けられるの?」

ピアノが将来役に立つかと問われたとしたら「その内容による」でしょうか。きっとカラオケでは役に立つでしょう。将来役に立つのが音感なのか、演奏そのものなのか。

意外とピアノ(音楽)でつながった人間関係はバカになりません。親の立場からすると、子どもの演奏を聴くことに幸せを感じます(ただし、うるさいと感じることも多い)。

声を大にして伝えたいのは「子どもの頃しか身につけられないものがある!」です。

吸収力抜群の子どもの脳で覚えられること、考えることは未知数です。子どもの伸びしろってすごいですよね。置かれる環境こそが彼らの成長を加速するのです。

「男なのに」という点については、今でも「ピアノを習う=女」という概念が根強いのでしょうか。たしかに色々なピアノの発表会を思い返すと、女性のほうが多いです。

ただ、決して女性らしさを目指して習っているわけではないと思いますし、女性らしい音楽って何?と考えてしまいます。

一方で、小学校や中学校の合唱コンサートや演奏会などの伴奏を観察すると、男子率がやや高かったです。

プロのピアニストの活躍でも、男性のほうが目立つ印象があります。こちらのブログに面白いデータがあったので、ご覧ください。

「習い事として続けられるのか?」は、ピアノや先生との相性があるのでなんとも言えないところ。仕事と同じです。合わなければやめればいい。

それが許せないのであれば、価値観の押し付けになってしまいます。辞めることも時には大切な経験です。

自宅での練習を強要されていた方の話を聞くと、むしろ心のキズになっています。もはや教育虐待に近かったのかもしれません。

ピアノを上手くさせようとした結果、音楽が嫌いになっていては本末転倒です。

我が子の場合、年長さんぐらいから習い始めましたが「まず3ヶ月やってみて本人が続けたいと言ったら続けさせてください」と先生に伝えてから教室通いを始めました🎹

4月は年度の変わり目で、習い事を始めたい時期ですが、子どもにとってはクラスが変わったり、担任が変わったりで不慣れな環境が続きます。本人の気持ちはもちろんのこと、平日・土日の休養を大切にしながら習えると良いですね。


他に、揶揄を含んだこんな言葉を聞いたことはありませんか?

「モテたいからピアノを弾いてるんじゃないの?」

確かにそういう動機だった人もいるのでしょうが、たとえば私自身のピアノへのモチベーションは、

「その曲が弾きたいから弾く」

です。一番はその曲が弾きたいから弾く!です。音楽を作る基準だって、

「作りたいから作る」

なのです。

YouTuberと同じ曲を弾きたい、アニメの主題歌を弾きたい、は素晴らしい動機です。

もし子どもさんが自ら「ピアノを習いたい」といったら一大チャンス!うまくいくかどうか心配する前に、まずは習わせてみることをおすすめします。辞めるのは超簡単です。

💡 【初めてのピアノ教室選び】基本的なステップや注意点

🧑‍💻 安心して通える先生を選ぶ方法

子どもが安心して通える先生を選ぶことが一番です。大切なのは教える上手さより人間性。

何も口コミ情報がなければ、いくつかのピアノ教室で体験レッスンをしてみて、子どもの意見に耳を傾けると良いでしょう。

知り合いの子どもは、体験レッスンで感激して「ここに通いたい」と決めたそうです。「何でもいいから知っている曲を弾いてみて」と言われて弾き始めた子どもの1本指の演奏に先生がゴージャスな伴奏をつけて、親もえらく感動したそうです。子どもと親の心をガッチリ掴んだエピソードでした。

大人の態度に子どもは敏感です。保護者としても短時間の会話で先生のお人柄や、レッスンに対する価値観が感じ取れるのではないでしょうか。

今の時代、もう少し違う角度から適性をチェックすることもできます。SNS発信の評価です🥸

普段から個人レッスンのネガティブなことを発信していたり、親に対する批評を投稿していたら?生徒さんや保護者がその投稿を見たらどう思うでしょうか?

私なら「子どもを指導する適性に問題があるかもしれない」と疑います。もしかすると、承認欲求強めな性格がわかるかもしれません。

SNSには人間性がしっかり現れるので情報収集には最適です。

🍭 子どもがピアノ教室に通うモチベーション

今まで習った先生が3人いるのですが、子どもや先生によってモチベーションが全然異なるのが面白いところです。

💬 お菓子がもらえる
💬 レッスンが終わったら猫に触れる
💬 先生の家の玄関の飾りがかわいい
💬 好きな曲を弾かせてもらえる
💬 先生がおもしろい!

自分が子どもの頃を思い出すと「先生が自分の話をちゃんと聞いてくれる」という謎の安心感が大きかったです。

きちんと子どもの話に耳を傾けるのは簡単なようで難しいです(耳が痛い)。じっくり話を聞くのは仕事だからこそ出来ることかもしれませんね!

個人宅のレッスンだと、よそのお宅にあがる体験そのもののワクワク感もあります。何年経っても、先生の家の子どもとの会話や、夕食の準備の匂いが思い出に残っていたりします。

🚲 レッスンの行き帰り・送迎にかかる負担

小学生ともなると、心配の種になるのが行き帰りの安全です。平日だと学校が終わった後の夕方になるので、交通事故や不審者対策には注意がいります。

他にも「忘れずに時間どおり行けるか」「家の鍵を締めたか」「楽譜は持ったか」といった心配もあります。親が外に働きに出かけている場合、このあたりの対策はきちんとしておかなければなりません。

📝 おわりに

今回は思いきって持論を展開してみました。私の音楽教育観を盛り込みました。ピアノ経験者と未経験者で考え方に違いがあるのは当然ですので、私が親目線で書いたこの記事をもとに少しでもお子さんの環境づくりを考えていただけたら幸いです。

習うか習わないかで迷っているようなら「体験レッスンでちょっとやってみて、合わなければやめる」という考え方もあります。

ピアノひとつをとっても周辺情報にたくさん触れられて奥が深いことは確かです。親の立場でも習い事を通じて多くの体験ができるでしょう。


他にもたくさん音楽記事を書いています。

この記事が参加している募集

#振り返りnote

84,228件

#新生活をたのしく

47,318件

読んで下さりありがとうございます。読みやすいコラムを目指します。