フェレットゲームズファクトリー

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ボードゲーム製作をしています。よろしくね。 フェレットゲームズのTwitterは@gamesf_ferret  / 記事を書いている、中の人的なTwitterアカウントは@bgfan_jinn

最近の記事

「アフター・ザ・ダンジョン(ダン後)」のデザイナーノート

無から有を生み出す 「ダイスマーケット」の制作後、2~3個のボードゲームを思いつき、あるいは継続してデベロップしているものをテストプレイにかけるため、モックアップ(=試作品)を作った。初回テストプレイでこれらはあっさりボツとなり、(モックを作るのに手間がかかる類だったのもあって)意気消沈しながら、新しいゲームを懲りずにテストプレイにかけた。  この経験を糧に、途中からモックは手書きで適当に用意する方針へと変わった。デジタルできちんと作ったとき、あっさりボツになると、手間だ

    • アフター・ザ・ダンジョン(ダン後)の説明書

      フェレットゲームズファクトリーが制作した「アフター・ザ・ダンジョン」の説明書を公開します。 もちろん実物にも説明書は付属しているのですが、いざ印刷してみたら、裏写りしてしまって読みにくかったので、データの方が見やすい! って人もいるだろうと考えたためです。 誤字脱字などありましたら、やんわり教えていただけると助かります。 ゲームの処理に関する質問等は、お気軽にどうぞ。 個人の範囲内でのご利用をお願いします(定型文)。

      • 「ダイスマーケット」のデザイナーノート

        まだ覚えているうちに、インタビュー風に書いていきます。自分で自分にするインタビューみたいな。奇妙ですね。きっと、それが読みたいって人も(ごくまれに)いるでしょう。 舞台裏は薄暗いと相場が決まっている「ジューシーキッチン」の印刷をどうするか決定したのち、セットで印刷を注文する都合で、説明書と箱があってもなくても、代金が同じだと判明した。払う金額が同じなら説明書と箱もほしい。でもジューシーキッチンはコスト面や物理的な問題から、別でそれらを用意しなければならない。 とはいえ、こ

        • 「ジューシーキッチン」のデザイナーノート

          まだ覚えてるうちに、三度(みたび)インタビュー風に書いていきます。自分で自分にするインタビューみたいな。奇妙ですね。きっと、それが読みたいって人も(ごくまれに)いるでしょう。 着想当時の僕は「ダイスマンカラ(注:このリンクから、基本+拡張セットが手に入る)」のデベロップと並行して、別のゲームのアイデアを考えていた。原案のファイルの日付を見ると、2019年8月だったようだね。覚えているだろうか? 当時(というかその数年前から)、タピオカミルクティーが女子高生の間でブームを迎え

        「アフター・ザ・ダンジョン(ダン後)」のデザイナーノート

          「ダイエットリテ」のデザイナーノート

          まだ覚えているうちに、再びインタビュー風に書いていきます。自分で自分にするインタビューみたいな。奇妙ですね。きっと、それが読みたいって人も(ごくまれに)いるでしょう。 着想着想したのは2021年の5~6月くらいだった。当初、2021年のゲムマでは「スウィート・ジューススタンド」というゲームをリリースしようと考えていたんだ。そのための準備を2020年末~2021年2月くらいまでに少しずつ進めていた。ところが、イラストが残念ながら時間がかかっていたーーというより、止まってしまっ

          「ダイエットリテ」のデザイナーノート

          ダイスマンカラ制作ミニ裏話

          大した話じゃなく、制作にまつわるミニエピソードなんかを少し。 ダイスの数最初、4人ゲーム時はダイスの個数を各4個にしようと考えていました。つまり100個のダイスを封入しようという案です。しかし、コスト面やゲームプレイなどなど、諸事情でボツに。もうダイスマンカラを持っている方は、8mmダイスをもう25個買い足して、4人ゲーム時の盤面に各4個ずつダイスを配置するなんてのを試してみてもいいかもしれませんね。 きっと4人ゲーム時のプレイ感がマイルドになるはずです(通常の4人は、ダ

          ダイスマンカラ制作ミニ裏話

          「ダイスマンカラ」のデザイナーノート

          せっかくなので、インタビュー風に書いていきます。自分で自分にするインタビューみたいな。奇妙ですね。きっと、それが読みたいって人も(ごくまれに)いるでしょう。 着想着想したのは2019年の初頭だったかな。さかのぼること2018年の2月ごろに、住宅をテーマにしたボードゲームのコンテストがあったんだ。ボードゲームグランプリっていうもので、もしかしたら今でも開催しているのかもしれない。元々好きだったボードゲームを、自分でも作ってみることに挑戦しようって気持ちになった、決定打がこれだ

          「ダイスマンカラ」のデザイナーノート

          読書とボードゲームの関係性

          なんとなくの印象で語るので、与太話だと思って読んで欲しい。 最近、ある海外ミステリを読んだ。後から知ったことだが、どうやら各賞を受賞している話題作にしてヒット作らしい。 そんなことは知らず、タイトルと粗筋だけで選んだ。自分の感覚を信じた分だけ、内容が面白かった時の喜びも大きい。 ハードカバー上下二段組みの長編である。内容に満足したので、他の人の感想を読んでみたくなりインターネットで検索した。 ネット時代には絶滅危惧種となりつつあるマニアックな趣味が読書であるが、世の中には

          読書とボードゲームの関係性

          広義のボードゲーム、狭義のボードゲーム

          思考がとっちらかっているが、そのまま考えていることを書く。初めに断っておくと、結論などはない。 だからなあに? といった雑談である。 ボードゲーム会に行くと、主催によって結構どんな会なのか方針が異なる。 いろんな人と交流するのが楽しみだったり、ボードゲームは「遊び」なので、そんなに難しいことをしたいと思ってなかったり、という人の方が多数派のように観察される。 要は、ちょっと楽しみたいだけ、なのだ。 しかしその、ちょっと楽しみたい、が意外とハードルが高いことに当人たちは

          広義のボードゲーム、狭義のボードゲーム

          作ったゲームを遊んでもらうのは、もはや制作の一部かもしれない

          ゲームマーケット2020春に出展する。これは申し込みをすませ、支払もしたので、する。が、実のところ、最初はあまり出展するつもりはなかった。なので、ダイスマンカラを初期にテストプレイしてもらった方々には、「ゲムマはどちらでもいいかなー」というニュアンスで伝えていた気がする。 なぜかというと、そもそも自分のためにゲームを作ろうと考えていたからである。この世界のどこにもない、自分で作ってやらなければ存在しないゲームを思いついてしまった。しかも、それは面白い。形にしてあげなければな

          作ったゲームを遊んでもらうのは、もはや制作の一部かもしれない

          人生に使える、NFMとMFMとNMGという考え方

          厳しめのレビューを書いているサイトがあって、そこの方がボードゲームを作って出すらしい。そんなわけで「普段、あれだけのことを言ってるんだから、あなたが作るものはさぞ面白いんでしょうね?」みたいなツイートがされていた。その人のレビューで、面白いと思ったゲームが否定的に扱われていい気がしなかったのはわかる。でも、そのリアクションはちょっと違うんじゃないだろうか、ちと未熟ではないだろうかと思った次第。 趣味というのはハマればハマるほど、ストライクゾーンが狭くなる。物言いがうるさくな

          人生に使える、NFMとMFMとNMGという考え方

          ボードゲームを作ろうとして、初めてわかったこと

          ボードゲームのどこに魅力を感じるか?ボードゲームのどのあたりに魅力を感じるかは、かなり個人差があると思いますが、あくまでファズ@フェレットゲームズの中の人(でありこの記事を書いている人)としては、やはり駒がある。これがひとつの基準のような気がしています。 ボードゲームに駒があるなんて当たり前じゃないの? いや、全然そんなことない。 これまでいくつか試作品を作ってみた中で、自分が作って気にいるような――つまり面白いと思えるようなゲームは、どれも駒がある。まさかボードゲーム

          ボードゲームを作ろうとして、初めてわかったこと