見出し画像

安心を求めて旅に出る

私は旅行が好きだ。ホテル会社に勤めているのも、旅や地域の魅力、といったワードが大事な価値観にあるからだ。

とはいえ、旅行が好きな人はたくさんいる。人それぞれのスタイルもある。私は何を求めて旅行しているのか?をコーチングを通じて言語化することができた。

旅行をするのは、安心できるエリアを拡大したいから

旅行に行くと、どんな感情になりますか?とコーチに聞かれた時に、ふと口をついたのは「安心する」だった。

『旅行=安心』という構図を描いたことがなかったので、自分の回答は自分でも意外だった。

思い返してみると、たしかに安心を求めていたな…と思う場面はいくつもあった。一番大きな影響を受けたのは、東南アジアとインドをバックパック旅行したこと。

帰国してから「コルカタの〇〇にいたよ〜」とか、「△△行きのバス乗ってたら…」という話を聞く度に

私はその場所を知っている

という安心感を覚えた。旅先が増えるごとに“場所を知っている”ことで話が広がるし、理解度が増す。「へぇ〜あの駅前にそんなお店あったんですね」「そこ歩きましたよ〜コンビニも無い道でバテちゃいました」そんな話ができると、相手とも対等に話せている気がしたのだ。

バックパックの経験から『旅=日常』という視点も持つことができた。『旅=非日常』という視点ももちろんある。特に高級ホテルは日常とは思いづらい(思いたいけれど)。では『旅=日常』とは何か。旅の日数が増えるほど、ルーティンがつくられていく。旅の間は持ち物が少ないし、ある意味の不自由を感じながらも、持っているものを駆使して生きていくしかない。必然的に持っているものが活躍する機会も増えるし、限られた服を着回す日々になっていく。

これが『旅=日常』の入り口だ。深掘りすると、旅先での人との出会い、観光地に飽きていく、値引き交渉が上手くなる、など旅の中で磨かれていくスキルもあるし、形成されていくMy文化もある。

『旅=日常』という視点を得てから、私は観光地を巡るスタイルも、そして、その土地を歩き回ったり、地元の方が生きるように過ごしたりすることも好きになった。

世界のあちこちで諍いが起きているからこそ、世界中を回って、安心エリアを拡大したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?