見出し画像

動画編集と料理の共通点:なにごともほどほどが良い

先日の続きです。

というか、むしろ今日のこの文章を先に書いていたのだけれど、まとまりがなくなったので書き直したのが数日前の投稿。

いやー、これ、料理もまったく一緒だなぁ…と思ったエピソードです。

***


先日YouTubeで公開した動画について、動画を見てくださった患者さんからのフィードバックがあった。

それは、YouTubeを見ていると、頻繁に入る効果音「ピコン」「シャキーン」「キラーン」というのがおもしろい、というかそれが気になって話の内容が頭に入ってこなくなる、というものだ。

ふむふむ。

その方は以前からうちの夫のラジオを聴いてくださっている方で、ラジオ独特の「あー」だの「うー」だの、「えっと…」とか、言いよどみも多い放送に慣れ親しんでいる。
今回のYouTubeでは、動画編集者であるわたしがそういうった言いよどみ、言い間違い、無音、などはバッサバッサとカットしているから、同一人物が話していることでもだいぶ印象は変わっている。


この話を聞いて、なるほどなぁ…と考えさせられた。
わたしの編集方針としては

YouTube動画は再生されることが大事
1分1秒でも長く留まってもらえるように、飽きさせない工夫をすること
余計なものは削除して、必要な装飾をつけて見栄えをUPさせる

ということ。

一般的に、人は単調なものは飽きてしまうから、適当な間隔で変化をつけたほうがよい、というのはわかる。
ある人から言われたのは「2秒に1回はなにかしらの変化」たとえば、画像を出したり、アニメーションを入れたり、音を入れたりするのが良い、とのこと。1分の動画なら30回、10分なら300回、100分なら3000回・・・おそろしい。

1本目の2時間23分の長尺動画のときは、もうそこまで手が回らず
とりあえず

  • 余分な箇所をカット

  • テロップ(バリエーションはなく、すべて同じフォント、サイズ)

  • それから雑音が気にならないようにするためのBGM

これだけの編集でYouTubeにアップした。あの時はこれが精一杯だった。
そして2本目からは、目標「2秒に1回」の音なり画像なりを入れて変化をつけ(ようと努力し)た。

厳密には2秒に1回だったかどうかは計っていないからわからないけど、自分で参考にしたYouTube動画を見ているときの感覚で、このくらいのタイミングで「ピコ」とか「チーン」が入ったほうがいいな、ととにかくSE(効果音)を入れていった。画像素材や動画素材も、これでもか、というくらいどっさり入れた(そして疲弊した)。

***

自分が動画編集をするようになってから、YouTubeを観ているとついその編集技術に意識がいってしまって、肝心の動画の内容はあまり耳に入ってこない、という経験をしたことがある。

それは動画編集者としての視点で見てしまっているから仕方がないことでもあるし、編集スキルを少しでも上げるためにある程度は必要なことだと割り切っていた。
でも、実際、自分たちが発信しているチャンネルで、それはちょっと違うんじゃないかなとも思い始めた。

***

動画編集者の立場からすると、画面に飽きさせないような工夫、例えば画像やイラストを表示させたり、なにか動きのあるものを見せたり、テロップもバリエーションを複数用意したり、効果音をいれたり、というのは楽しいけれど手間がかかって時間がかかる。

なんの手も加えていない素材の動画を切ったり貼ったりしつつ、画面の切り替えを工夫したり、テロップを動かしてみたりすることで、ちょっとした達成感を味わうことができる。こんなことが素人でもパソコンでできちゃうんだ、というのはちょっとした感動でもある。

でも。
ちょっと待て。

過度な装飾は時として邪魔になることもある。
動画編集に熱心になるあまり、本来の目的を見失ってはいないだろうか。

最終的な目標は、動画をきちんと最後まで観てもらって次のアクションを起こしてもらうこと。
あー、楽しかった
じゃなくて。動画を観てきちんと学んでもらいたいのだよね。

それなら、あの苦労して頑張って入れた効果音、ピコン、チーン…はいったい…… 音が気になりすぎて肝心の内容が頭に入ってこないなら意味ないじゃん。

わたしはいったい何のために、貴重な時間を削って余計なことをしていたんだろう…と思うと愕然としてしまった。寝る間も惜しんで、睡眠時間を削って、疲弊して。あぁぁぁぁぁぁ。


あんばい
というのが難しいなぁと思った。

単調すぎてもダメだけれど、やりすぎも良くない。

状況を考えて、それに合わせた調整ができるようにならないと。


料理もそう。
めちゃくちゃお腹が空いていて、とにかくささっと食べたい、見た目はどうでもいいからとにかく空腹が満たされたらいい、というときと
じっくり時間と手間ひまかけたものを、目でも楽しみながらする食事とでは、求められるものが違う。

いつもは手抜き料理だけど、お正月のおせちは丁寧に作るとか、そういうこと。

動画編集も、編集スキル(アプリケーションの操作スキル)を上げたいがためにいろいろ試してみるのは悪くない。けど、限られた時間のなかで最適なものを作り上げなければいけない。

やっぱり、これも経験か。
ひゃー、難しいわ。でも難しいからこそ、チャレンジする価値があるってものよね。


というわけで、今日もがんばろう。
今回の動画は短め(30分弱)なので、サクッと。サクッと!!!
控えめに編集しようっと。




よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!