子供が学校で盗みを働いてしまった時の親の対応法
あってはならないことですが、子供が学校で盗みを働いてしまったことはありませんか?
子供が学校で盗みを働いてしまったという状況は、親としては非常に困惑するものです。
子供が盗みをすること自体はそう珍しいことではありません。
ただ、その時の親の対応次第では改心させることができないのです。
今回は、親が子供の盗み行為にどのように対応すべきかについて、わかりやすく解説します。
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◾️ 子供が学校で盗みを働いてしまった時の親の対応法
①静かなる深呼吸
我が家でも、小学校になった長女が学校で盗みを働いてしまいました。
先生からの電話を受け、発覚しました。
次の日、長女と一緒に家に帰り、その道中で「昨日か今日先生に何か言われた?」と尋ねました。
先生から電話で聞いたものの、本人の口からきちんと聞きたかったのです。
しかし、娘は「何も言われていないよ」とケロッとした顔をしていました。
事実がわかっていたので、娘のその反応に怒りが込み上げてきました。
こいつ絶対嘘をついている、と。
しかし、その気持ちをグッと抑え、深呼吸をし落ち着くことにしました。
「すぐに親が感情的になってはいけない。落ち着いて」と自分に言い聞かせました。
そして、「わかった。でもこれは大事なお話だから、やっぱりおうちに帰って、もう一回ちゃんと2人だけでお話ししようか?」と、普段と違う対応をすることでことの重大さをわかってもらうようにしました。
そうすると娘も「・・・わかった」と応えてくれました。
自宅に帰り、2人だけの場で再度娘に問うと、本人は盗みをした事実を話してくれました。
子供が盗みを行った事実を親が知った時、まず最初に、冷静になることが大切です。
怒りやショックで感情的になることは避け、事実を客観的に見極める必要があります。
子供にとっても、親が冷静であることが安心につながります。
②聞き取り役を演じる
盗みの事実が発覚しても、親は子供に根掘り葉掘り問い詰めるようなことはしてはいけません。
子供が恐縮してしまい、口を閉ざしてしまう可能性があるからです。
ここでは親は、聞き取り役を演じます。
そして、親と子供で対話を通じ、どうして盗みををやってしまったのか、された相手はどんな気持ちだと思うかを確認します。
我が娘の場合は、自分の口で一から説明するのが少し難しかったようなので、親が質問することで誘導してあげることにしました。
子供との対話は、問題解決の鍵となります。なぜ盗んでしまったのか、どんな気持ちだったのかを理解することが重要です。
子供が話す機会を与え、しっかりと聞いてあげましょう。
③共感の温もりを与える
盗みをすること自体は悪いことに変わりはありません。
共感とは、盗みをすることを肯定するわけではなく、盗みを犯してしまった際の気持ちに共感をしてあげるということです。
「私(親)もあなた(子供)の立場であれば、盗みを犯したく気持ちはわかるよ、でもね・・・」と、まずは相手の立場で共感する親の温かさを伝えてあげることが重要です。
子供と対話する際には、子供の話を受け入れて「そうだったんだね」と気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
子供の立場や気持ちを考え、非難や罰ではなく、支援と理解を示しましょう。
子供が自分の行動を振り返り、改善していくためには、親の理解が欠かせません。
④教育の旅路へ誘う
先ほども申し上げましたが、盗みを犯してしまった気持ちには共感しますが、だからと言って盗みをしてもいいということには決してなりません。
盗みは悪いことに変わりはありません。
盗み行為がなぜ問題なのかを、子供に理解させることが大切です。
娘に「なんで人の物を盗んではいけないんだと思う?」と聞いたところ、彼女の口からはなかなか答えが出てきませんでした。
そこで、Yes・Noで答えられる簡単な質問形式にしてみました。
「◯ちゃんは欲しい物が手に入って嬉しかったかもしれないけど、これを取られたお友達の方は嬉しかったのかな?」
娘は首を横に振りました。
私「そうだよね、お友達の方は嬉しくないよね。じゃぁ、どんな気持ちなんかな?◯ちゃ自身だったらもの取られたらどんな気持ち」
娘「友達に取られてショックを受ける」
私「だよね。じゃぁ、今取られたお友達は今そんな気持ちになっているとおもうよ。人の物をとるのは、その人の気持ちを何も考えられていないことになるよね。・・・・(略)」
子供にこちらが真剣になっているということをわかってもらうためにも、目を見ながら話すようにしましょう。
倫理や道徳についての教育を行い、他人の気持ちや権利を尊重することの重要性を伝えましょう。
また、そのような行動が将来に与える影響についても教えてあげましょう。
⑤許しの架け橋を築く
子供が反省し、改善する意思を示していれば、許しと成長の機会を与えることが大切です。
必要に応じて適切な罰を与えつつも、将来に向けてポジティブな方向へと導いてあげることが重要です。
また、再発防止策や親子でのコミュニケーションを強化することも効果的です。
今回盗みをしてしまったということについて話合えても、次にまた盗みをしてしまったら意味がありません。
同じ過ちを繰り返さないように、子供と一緒に再発防止策を考えましょう。
その際に、「盗みをしないように我慢する」だと、再発防止になりません。
始めはできていても、自分の気持ちを抑え続けることは永遠にはできません。
いつか爆発するでしょう。
目の前から“悪の欲望“が向かってきた時に、我慢と言って両手を突き出して防ぐことができるか?
親でも我慢できない時があるのに、子供では尚更我慢するのは難しいことだと思います。
再発防止は、向かい風をうまく活用しながら前に進むヨットのようなテクニックが必要だと思っています。
「友達のものが欲しくなったら、◯◯する」という作戦を親子で考えました。
もし友達の物を見て欲しくてたまらない気持ちになってしまったら、自分の正直な気持ちを心に留めておかず、家に帰ってママやとうとに話す、など。
話してスッキリしたらそれでOK、話しても自分の気持ちを抑えきれなかったら、必要に応じて同じものを娘にも与えてあげます。
(何でもかんでも与えるわけではなく、条件付きで)
ひとまず、これで次から行こうね、と話し合いました。
一方的に親が決めるのではなく、ところどころで娘に「これでいい?」と確認をとり、本人もきちんと意思決定に関わっていることを自覚してもらいます。
親が一歩的に決めつけたものは子供はあまり守ってくれません。
親子で一緒に決めたものこそ、そこに自身の責任が強く伴うことになります。
これによって子供の責任感が増すのです。
このように、将来に向けてポジティブな方向へと導いてあげ、再発防止策や親子でのコミュニケーションを強化することは非常に効果的なのです。
◾️まとめ
子供が学校で盗みを働いてしまった時、親の対応が重要です。
冷静になり、子供との対話を通じて理解と共感を示し、許しと成長の機会を与えることで、子供はより良い方向に向かって成長していくでしょう。
以上、参考になれば幸いです。
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