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一番不安なこと【ポルノ依存症奮闘記♯13】

前回、AV女優のルナさんから教えて頂いた秘儀を繰り出したものの、途中で折れてしまったのは、タケシさんではなく、わたくしの心でした。

(前回は18禁になってしまいましたが、よろしければコチラでございます)

ムードを壊してしまったのは明らかですが、無理なものは無理なのです。
その後も、ルナさんから教えて頂いた他の技を駆使いたしましたが、タケシさんの下半身に勢いが戻ってくることはありませんでした。

時間だけが無駄に過ぎ、結局二人、いつも通り無言でベッドに横たわりました。

遠くの方で、冷蔵庫のモーターの音が響いてまいります。

気まずい空気から逃れるように、タケシさんがわたくしに背中を向けました。

ずるいです。
男性は視覚化できるから、ずるいです。

もしわたくしにも、お棒状の物が付いていたら、勃起はしていないでしょう。
わたくしの中で、悲しみのような怒りの感情が沸き起こりました。
女性はいつでもデキると思っているかもしれませんが、わたくしだってカラカラなのでございます。
それなのに背中を向けるなんて、わたしが悪いみたいじゃございませんか。

「こういうことって、前にもあったの?」
思い切ってタケシさんの背中に尋ねましたが、なにも応答がございません。

「わたくしとだから、できないの?」
「まさか。だったら付き合ってないよ」
煩わしそうなタケシさんの声が返ってきます。


「じゃぁ、なんで」

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