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「トンボが交尾していた」と言ってキレられた。 けど…

「トンボが交尾していた」と発言してブチギレられたことがあります。

いや。

正確には、


ブッチブチの、メッタメッタに怒らせたことがあります。



離婚したばかりの知り合いを元気にしたい。
そう思ってお茶に誘った矢先、メッタメタのブッチブチにキレられた私は自分自身に失言があったとはいえ、傷つきました。

そもそも、わたしは彼女を元気にしたくてお茶に誘ったのです。

しかし、無職、バツイチになったばかりの彼女に、仕事や恋愛、結婚の話はタブーだと推測し、当たり障りのない(はずの)北海道旅行の話を切り出し

「北海道に行ったらさ、そりゃもう物凄い数のトンボがいて、交尾してたんだよね」と、

そう明るく話した結果


「あなたみたいな下品な人には会ったことがない」


などの他、たくさんの暴言(ショック過ぎて忘れた)を吐き捨て、店を出て行かれてしまいました。

私にとって、自然の一部を描写しただけの会話だったのに、こんなにも人を怒らせるなんて。思ってもみませんでした。ちゅん。

今なら笑いにできるこの出来事ですが、その時は人から感情剥き出しでキレられた驚きと恐ろしさと悲しみのような感情が鼻から脳に抜けて頭が真っ白。

全身がガクガク震えて、席も立てず、しばらく放心状態でした。

あの当時は今よりも遥かに人に嫌われたくない、普通でいたい願望がありまして、すっかり傷ついてしまったのです。

震える足で会計に向かったわたしは、先ほどの状況をお店の人に話し、失言があったかどうか確認したほど事態が呑み込めませんでした。(失言があったから怒らせたんだけれども)

もちろん、申し訳なかったという反省もあるのですが、どうして「トンボが交尾していた」と言っただけで彼女があそこまで怒ったのか理由が知りたかったのです。

もしかしたら彼女は交尾、つまりセックスに、なにかトラウマがあったのかもしれませんし、離婚した原因がセックスレスだったり、トンボがえげつない程に卑猥に見える特異体質だった可能性もあります

しかし、色々考えたところで、真実は彼女にしかわかりません。

悩んでも仕方ないのに、収まらない胸の痛み。

なぜ、わたしはこんなに傷付いているのだ?

理不尽な話や、どうでも良いことであれば、「ま、そういう人もいるよね☆」くらいに流せばいい話。

それなのに、ミゾオチと胸と心の奥を深く深く突かれたような痛みが止まらず、わたしは数日間、自分の犯したであろう罪について考え続けていました。

目を瞑ると、

「あなたみたいな下品な人」


と吐き捨てられた言葉の数々が、とてもリアルに脳内で再生されるのでした。


ちょうどその時、わたしは女性の性を題材にした小説を書いていたため、
頭の中は常にそのことでいっぱい。(今以上に笑)

トンボが交尾したということが下品なら、日々わたしが考えていることは、彼女にとって下劣極まりなく、


死刑に値するかもしれない……ゴクリ。


どちらかというと、貞操観念の強い家庭で育ったわたくし。
そんな家で育ったからこそ、今まで男性まかせにしてきた自分の性、心、体、すべてを肯定したい! と思い、必死に己と向き合っていた時期でした。

「こんなこと(女性のわたしが)書いて、いいのだろうか」

という恐れが常にあり、戦っていたのだと思います。

だから、彼女にトンボの交尾の話くらいで怒られたことが物凄くショックだった。そして、下品な自分を許せなかったんだと思います。

でも、そもそも交尾しなくちゃ、わたしも彼女も、地球に存在する生命体すべて存在していない。それなのに、なんでこの手の話は主に女性にとって、
いや、女性という性を持つわたしにとってタブーなんでしょうか。

「大切な話」、「性教育」、「恋愛」、「モテ」、「ガールズトーク」と称し、他人事として性を話すのは許容範囲。

しかし、自分自身の性に対しては後ろめたさや恥ずかしさを覚えるのです。

この価値観は、一体どこからくるのだろう。

それを考えた時、わたしの性に対する価値観を一番最初に形成してくれた母、そして父、祖母、祖父、その前のずっとずっと昔の価値観や文化について遡って考える必要が出てくると思いました。

言葉の持つイメージは人それぞれ違います。

物事に対する解釈もみんな違う。

「トンボが交尾してる」と言って笑う人もいれば、怒る人もいます。
どんなに素晴らしく、美しく、正しく思えたとしても、それを誰かに強要するのは「これが正義だ! 平和だ!」と言いながら戦争するくらい、ワケわかんない。

先日、これと似たようなことで、一緒にプロジェクトを組んでいる方から怒りをぶつけられました。

間違ったことや傷付けたことに対しては素直に謝りますが、その方の話を聞いていると、わたしの言動を全てネガティブに解釈して怒っていることがわかりました。

「トンボが交尾している」と言って怒られたときと同じように、わたしは彼がどうして怒っているのか正直、全て理解することはできません。

詳細は避けますが、わたし個人だけではなく、女性全員を否定するようなその方の発言は「理解しろ」と言われても、不可能なほど辛辣なものだったから。

その方は今までも、同じような言動で他人とぶつかり合ってきたのだと思いますし、彼の怒りの根本的な原因は今起きている事象だけではなく、過去に起きた出来事とリンクして解釈しているようにも思います。

お腹が空いているとき、何を見てもドーナツやカレー、アイスクリームなどの食べ物を連想しちゃうのと同じで、いくら人や場所や環境を変えたとしても、その人の心が癒やされない限り、怒りという結果しか出てこない。

「わかって欲しい」
「傷付いた」
「大切にされたい」

彼の怒りから、そんなメッセージも含まれているようで、怒りは最強の甘えなのかな、なんて思った次第なのです

ガァ!!!


自分勝手な解釈をされて一方的に怒られるのは、



もう嫌じゃぁ😂😂😂!!!



あまりにも唐突で一方的、そして理不尽に怒られた側は、とても傷付きます。

でも、その人が信じる正義や正解、表現は自由ですし、わたしの信じる正義や正解、表現も自由。

ただ、違う。

そのことを尊重するためにも、わたしはその方と組むのを辞め、距離を取る選択をしました。

進めていたプロジェクトは、わたしがずっとずっと夢に見てきたこと。
正直、金銭的、精神的にも貪られたような状態で、何もヤル気が起きなかったのですが、「つらい」「しんどい」って大切な友人たちに打ち明けたら、心がやっと落ち着くことができました。ありがとう。

世界平和のためにも、彼の心の傷も癒えることを願いますが、怒るのも幸せを選択するのも、彼の自由。なんですよね。


色々な感情を味合わせてもらった数ヶ月。

明日から2月が始まりますね。
もうすぐ、動植物たちがフワフワしちゃう春が来ます。

今はまだ肌寒く厳しい季節ですが、わたしも春を謳歌するために、心と身体に気持ちいい選択を! し続けようと思います。





***みなさんのご意見聞かせてくり〜***

今日もここまで読んで頂きありがとうございます🌞パオー

去年の秋、やっと日本でもKindleがペーパーバック(紙の本)を受注生産するサービスが始まりました!

それに伴い、私も出版に向けて取り組んでいる最中なのですが、楽しくも悩ましいことがございます。

本の顔。表紙について。

現在発売されているこちらの電子書籍▼

こちらをそのままサンプルとして一冊印刷してみたのですが、液晶画面で見るものと比べ、寂しい印象になってしまいました😂▼

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そこで、イラストレーターのericcaさんに、引き続き表紙の変更と背表紙を依頼したところ、以下のサンプルが♡▼


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どれも可愛くて悩んだのですが、真ん中の左側、パターンCに決定!▼

スクリーンショット 2022-01-30 18.14.23

しかし、またここで問題が。

背景を▲にするとタイトル文が少し目立たなくなり、タイトルのフォントを変えた方が良いのではないか? というご意見をプロの方から頂きました。

確かに筆記体だと背景に馴染み、タイトルが目立たないようにも感じます。

今回は完全なる自費出版であり、アマゾンのみの販売に限られています。
マーケティングなどの広告費も掛けられない中、どうやって必要な人にこの本を届けることができるのだろう。

そう考えたとき、できる限り印象に残るパッケージ、表紙にすることは必須なのですが、わたしの煩悩まみれの頭で考えるのが非常に難しくて😂


そこで、タイトルのフォントを読みやすい明朝体に変更し、サンプルをいくつか出してもらいました▼

fge1フォント


たくさんの時間と労力をかけて描いてもらったイラストです。
できる限り多くの方にericcaさんのイラスト、そして私の小説が手元に届くよう、大切に丁寧に選び、創り上げたいと思っています。

一番印象に残るフォント、または、どれが好きかなど、みなさんのご意見、ご感想を聞かせて頂けないでしょうか?


fge1フォント

▲ 左上から01として番号が振ってあるので、番号をコメントで教えていただけると嬉しいです!



今日も委ね、甘え、曝け出させて頂き、どうもありがとうございます☺️

わたしにとって乗り越える壁は多く、高いのですが、自分が本当にやりたかったこと、身を持って体験、経験するって(怖いけど)楽しいです!





「性、ジェンダーを通して自分を知る。世界を知る」をテーマに発信しています^^ 明るく、楽しく健康的に。 わたし達の性を語ろう〜✨