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【同人女の戯言】イベントの差し入れで生活が丁寧になった

こんにちわ、元気な同人女です。
来年6月のjune bride fes.が拡大告知出ましたね。新刊カードを注ぎ込んで応援していた今年のジュンブラは、臨月(出産予定日の1週間前)だったので涙を飲んで委託参加で見送ったのですが、来年こそはリベンジしたいと思っています。
ところで2万SPって、正気か? コミケか???

そこまで必死にイベント参加せんでも、と我に返りそうになることもあるんですけれども、赤豚ちゃんもいつまで自ジャンルを、自カプをピックアップし続けてくれるかわからないですから、楽しめるうちに楽しんでおかないといけない、と思っています。

同人生活は長いのですが、ここまで爆発的な流行りのジャンルにハマったのは初めてなもんですから。次があるかどうかもわからないし。

流行りのジャンルってね、すごいんですよ、という話をさせてください。
イベントに出るじゃないですか。で、心優しい読者の方が差し入れとか持ってきてくださったりするんですよ。
隣のサークルさんと挨拶ついでに交換したりするやつじゃないですよ。わざわざ自スペに来て、「〇〇さんへ」とか可愛い字が手書きで書いてあるカードとか入ってるやつ渡してくれることまであるんですよ。
女神か?

私はとてもとてもインキャな日陰のオタクでして。
SNSとかも、ほとんど誰もフォローしてなくて。
pixivのブックマークは素材だけ。
ただひたすら、書いて出す、書いて出す、誰もいない虚空のタイムラインに向かって原稿が終わらない原稿が終わらないと壁打ちしていたかと思うと、ふとした瞬間、突然なにものかに取り憑かれたように下ネタを連呼しはじめる、不審極まりない女なんですよ。
もしかすると流行りのジャンルとかマイナーとかあんま関係ないやつかもしれないんですけど、でもともかく性根がそういう、日陰でひっそり本を出しているだけの奴なんですよ。
でも、人が多ければいろんな人がいます。大ジャンルは交流とかでトラブルが起きたりもしやすいから、誰もフォローしてないひとも珍しくない。気難しい人かな? と思ってもちょっと声をかけてみよう! みたいに考える人もいる。

だから、私みたいな女がイベントに出ても、なにやら可愛く個包装したお菓子だの、お茶だの、アイマスクだの、足裏シートだの、イラストつき手書きのメッセージカードだの……。

ありがてぇ……。
あまりにも貴重すぎて毎回拝んでる。

しかもね。
私がまた、趣味以外なんにもできなくて、生活力が皆無なんですよ。

頂いたドリップコーヒーなるものが全くわからず、「???」ってなって、実家まで「ねえこれ何? どうやって使うの?」って聞きに行ったレベル。
アラサーの女がよ。
ドリップコーヒー、見たことなかったのよ。
そんで、親に教えてもらって、家帰って、コップにドリップコーヒー乗せてさ、鍋で沸かしたお湯をおっかなびっくりパックに注いで飲んだ。
お店のコーヒーみたいな味がして、感動した。
それまで私が家で飲むコーヒーは、インスタントを水道水でジャーッて薄めて混ぜたものだけだったんですよ。でもそのドリップコーヒーは、一番よく飲むマクドナルドの100円コーヒーより美味いまであった。

それからしばらくドリップコーヒーにハマって、KARDIに行ってせっせといろんな種類のやつを買った。ちなみに、ガラスのコップに熱湯注いだせいでコップが1個割れて火傷した。どんだけ生活力ないんだよアホか、って感じだけどガラスにお湯を注ぐと危ないということも理解した。

で、3年しないうちに、「待てよ個包装じゃないやつがあるぞ」ということに気付いたんです。カルディ、コーヒー屋さんだからね。
ネットで調べて小さいドリッパーとケトルを買い、朝にパンをトーストしながら豆からコーヒー淹れるようになった。今では、豆屋で焙煎に注文つけつつ、粉で買ってるけど今度コーヒーミル買って挽きたてコーヒー淹れてみたいんですよ〜、とかいう舐めた雑談までできるようになった。


ちなみに、朝ごはん食べる習慣自体も、イベントの差し入れによって出来たと言っても過言ではない。
マジでダン箱いっぱいお菓子とお茶を頂いちゃうので、何度か賞味期限を切らしてしまったことがあって。まあ、賞味期限なんて飾りだと思ってるから普通に食ったけど、申し訳ないじゃないですか。
だから、毎朝いっこずつクッキーとかチョコとかお煎餅を開封してかじり、お茶とかスープとかを飲むようになった。
そして、朝甘いものを食べてカフェインを飲むと頭が元気になることに気付き、少し早起きして朝食を摂りながら1〜2時間程度朝原稿をするようになった。イベントの差し入れで頂いてるものだからね。原稿の糧にするのが一番いいだろうと思ったんだ。

あと、差し入れのお菓子も、たまに宝石みたいにすげーやつとかあって。
イチゴのドライフルーツにホワイトチョコがしみしみになってて、チョコと果物の中間みたいになってる異常にうまいお菓子は、5粒入だったので5日かけて大事に食べた。
5粒だよ。5個も入ってんの。
そのあと、たまたま新宿駅のピエールエルメで似たようなイチゴチョコが売られていることを知り、はじめてエルメの店に入って自分のためのお菓子を買った。

https://madeinpierreherme.co.jp/products/とちおとめチョコレート

差し入れしてくれるひと、みんなどこでそんな美味しいものとかオシャレで綺麗なもの見つけてくるん?
このお菓子おいしい! とか、このお茶おいしい! とか、そういうのがものすごい数降り積もって、自分でも「なんか素敵なお菓子ないかな」とか「おいしいお茶ないかな」みたいにアンテナを張るようになり、3年くらいでめちゃくちゃお茶とかお菓子に詳しい人になってしまった。
ドリップコーヒー知らなかった女がよ。
今は毎日おうちカフェ満喫してるのよ。

イベントに参加することによって人間にしていただいている。
今でも昔からのフォロワーは笑いながら「お湯入れるだけだから〇〇さんにも作れるよ! 火傷に気をつけてね!」って言って食べ物をくれる。
実際、おうちカフェレベル1になったとはいえズンドコ不器用なのは変わりないので、お湯だけで作れる食べ物は本当にありがたいし、たまに湯気で火傷する。

この話はたぶんちょっと極端な事例なんだけど、なんだろう。
差し入れとかって、意外と貰う人のことを左右したりする。アレルギーあるかなとか、賞味期限とか、たくさん貰ってるからいらないかなとな、迷惑かなとか、お手紙添えたりしなきゃいけないかなとか、私も渡すサイドになると色々考えちゃうんだけど、ふと貰う側の自分のことを思うと、全然さ、人生変わってるレベルだから感謝だなって思ってます。
そこまでではないにせよ、私は今乳児と暮らしてて、膝の上で爆睡かまされてるのに低血糖(乳の吸われすぎで具合が悪くなりがち)であかん吐き気する……とかなりやすいから、ソファの足元に置いてある差し入れボックスに飴ちゃんいっこ乗ってるだけでも心底助かってる。

ありがたいなあ、本当にありがたい。
小説書いてて良かったと思う。
もちろん、読んでもらえたり、感想頂けたら嬉しいし、創作に対する好意の表明のメインストリームはそっちなのかなって思うんですけど、「まあ飴でも食えよ」とか「コーヒー1杯あげる」みたいな反応もめちゃくちゃ嬉しいし、書き手にかなり影響力あるんだよね。読者さんとのコミュニケーションの産物なんだから、そりゃ当たり前なんだけど。でも、小説書いてるとさ、言葉が史上なのかなって思いがちで。言葉ではない差し入れも充分コミュニケーションなのにね。
……って先日のイベント会場で差し入れひと山頂いてきて、改めて嬉しくなったので記事にしてみた。

さて、原稿だ。
今日も清く正しく、楽しんで原稿やろうぜ、同人女達。


おしまい。

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