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町山智浩(1962.7.5- )『映画と本の意外な関係! インターナショナル新書 005』集英社インターナショナル 2017年1月刊  『キャバレー』1972  Miles Davis (1926.5.26-1991.9.28) "'Round Midnight" (1955.7.17)  日記 2017年2月24日 ふかき夜の窓うつ雨におとせぬは憂き世をのきのしのぶなりけり 新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1949

日記
2017年2月24日
午前0時45分起床
室温10.3度 湿度55%
体重51.6kg BMI 19.2
懸垂 10回 スクワット 64回
62歳1か月

Miles Davis (1926.5.26-1991.9.28)
"'Round Midnight" (1955.7.17)
https://www.youtube.com/watch?v=zMNT6bsX1Co
July 17, 1955
Newport, RI
Newport Jazz Festival

Miles Davis (1926.5.26-1991.9.28)
 trumpet
Thelonious Monk (1917.10.10-1982.2.17)
 piano
Percy Heath (1923.4.30-2005.4.28)
 bass
Connie Kay (1927.4.27-1994.11.30)
 drums

http://diskunion.net/jazz/ct/detail/JZ110927-03
https://www.amazon.co.jp/dp/B005HPQ7KK
MILES DAVIS
Live Recordings 1948-1957 (13CD)

Miles Davis Discography Project
https://www.jazzdisco.org/miles-davis/

Thelonious Monk Discography Project
https://www.jazzdisco.org/thelonious-monk/

マイルスとモンクの諍い(喧嘩?)で有名な
プレスティッジの
クリスマスセッション(1954年12月24日)の
翌年に、二人はステージで共演していました。

https://ameblo.jp/suno-shin-koko-dayo/entry-10292392109.html
「『オレはモンクの“ラウンド・ミッドナイト”が大好きだったから、
どう吹いたらいいか教えてもらいたくて、毎晩、この曲が終わるたびに
「モンク、今夜はどうだった?」と聞いていた。
奴はものすごく真剣な顔をして「間違っている」と答えるんだが、
それが次の晩も、またその次の晩もずっと同じで、かなり長い間、
この繰り返しだった…
でもある日、ついに
「そうだ、そうやるんだ」と言ってくれた。
ものすごく嬉しかった…』 」

「1955年の7月15日~17日に行われた
ニューポート音楽祭がマイルスの重要な契機になる
当初マイルスの出演予定はなかったのだが、ディレクターの
ジョージ・ウェインが、『ウォーキン』を聞いて急遽決まり、
最終日の17日にのみ出演した
このとき、オール・スターバンドをバックに
マイルスは2曲目に「ラウンド・ミッドナイト」のソロをとった
『オレがミュートで吹くと、みんな大騒ぎになった。
あれは、すごかった。
ものすごく長いスタンディング・オベーションを受けたんだ。
ステージを降りると王様のように見られ、
レコード契約の話を持っていろんな奴が押しかけてきた。…
そのすべては、はるか昔、学ぶのに苦労したソロのおかげだった。』
(クインシー・トループ著 マイルス・デイビス自叙伝) 」

クインシー・トループ
『完本 マイルス・デイビス自叙伝』
中山康樹訳
JICC出版局 1991.10
674ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4796602224


ふかき夜(よ)の窓うつ雨におとせぬは憂き世(よ)をのきのしのぶなりけり
 寂蓮法師
 法師品(ほつしほん)
 加刀杖瓦石(かたうぢやうぐわしやく)
 念仏故応忍(こおうにん)の心を
新古今和歌集 巻第二十 釈教歌 1949
「夜更けの窓をはげしく打つ雨にも音をたてないものは、憂き世をしりぞき逃れて耐え忍んでいる、軒のしのぶ草であることだ。」
『新日本古典文学大系 11』岩波書店 1992.1 p.568
法師品 法華経四・法師品十。
加刀杖瓦石念仏故応忍
 刀・杖・瓦・石を加ふとも、仏を念ずるが故にまさに忍ぶべし。
ふかき夜 真理を知りえない無明の闇を暗示。
窓うつ雨 法華経持経者に対する迫害を暗示。
「蕭蕭暗雨打窓声」
(和漢朗詠集「秋夜」・白居易)。
のき 「軒」と「退(の)き」とを掛ける。
しのぶ 耐え「忍ぶ」と、シノブグサ・ノキシノブの「しのぶ」とを掛ける。

寂蓮(じゃくれん 1139?-1202)
平安時代末から鎌倉時代初期にかけての歌人、僧侶。
藤原俊成の甥。
和歌所寄人。
千載集初出。勅撰入集百十六首。
隠岐での後鳥羽院による『時代不同歌合』では源重之と番えられている。
小倉百人一首 87 「むらさめの露もまだひぬ真木の葉に霧たちのぼる秋の夕暮」
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/jakuren.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/寂蓮

https://bookmeter.com/mutters/153791951
2013年の立春、
2月4日から毎日一首づつ読み始めた
新古今和歌集の通読(つぶやき)が
四年かかって終わりました。
https://bookmeter.com/mutters/153744722
全二十巻
春夏秋冬賀哀傷離別羈旅恋雑神祇釈教
1995首
明日から再読
2017.3.26


町山智浩(1962.7.5- )
『映画と本の意外な関係!
 インターナショナル新書 005』
集英社インターナショナル 2017年1月刊
224ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4797680059
「なぜあのシーンにあの本が!? 
本好きのための新・映画論  
映画のシーンに登場する本や言葉は、映画を読み解くうえで
重要な鍵を握っている。本書はその作品に登場した本や台詞、
歌詞などを、元ネタである文学や詩までに深く分け入って解説。
目からウロコの新たな作品解釈を楽しむことができる。
明らかにされるのは
『インターステラ―』とボルヘス、
『ウォール・ストリート』とシェイクスピア、
『007 スカイフォール』とテニスンの「ユリシーズ」
などの思いもよらぬ関係性。
紹介する作品はエンタテインメント作品から
超大国アメリカの裏側がわかるドキュメンタリー作品まで
多岐にわたっている。
映画と本を愛するすべての人に贈る全く新しい映画評論!

目次より
映画の本棚――まえがきにかえて
第1章 信じて跳べ
第2章 金は眠らない
第3章 本当の根性
第4章 真夜中のパリ
第5章 3月15日に気をつけろ
第6章 メイド・オブ・オナー
第7章 さらば我が愛、我が友、我が痛み、我が喜び
第8章 彼女と同じものをいただくわ
第9章 天墜つる
第10章 リンカーンのユーモア
第11章 そこに連れて行くよ
第12章 貴様らが我々を騙すなら、我々も貴様らを騙す
第13章 時は征服できない
第14章 すべての探求は最後に出発地点に戻り、初めてそこだったと知るのだ
第15章 あんなに短かった愛なのに、永遠に忘れられない
第16章 イケてる女
第17章 愛について語るときに我々の語ること
第18章 「何があったの? シモンさん」
第19章 愛と赦し
第20章 人はいつも、手に入らないものに恋い焦がれるんですね
第21章 縄ない
第22章 アメリカ映画の詩が聴こえる
【著者略歴】
町山智浩(まちやま・ともひろ)
映画評論家。1962年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。
『宝島』『別冊宝島』などの編集を経て、
1995年に雑誌『映画秘宝』(洋泉社)を創刊。
アメリカ・カリフォルニア州バークレー在住。
主な著書に
『トラウマ映画館』
『トラウマ恋愛映画入門』(集英社文庫)、
『最も危険なアメリカ映画』(集英社インターナショナル)、
『さらば白人国家アメリカ』(講談社)など多数。」

1962年生まれの著者による、
集英社クオータリー
『kotoba』
2010年秋号~2016年夏号連載
「映画の台詞」23篇
224ページ

学生の頃(1973-78)、
毎日のように映画館へ通っていた私は、
当時の映画ノートによれば、
1975年には洋画185本と邦画210本を観ていましたが、
明治大学文学部卒業=聖心女子大学図書館就職=結婚した
1978年春以降はほとんど映画館には行っていません。
なので本書に登場する映画は知らない作品ばかりでしたけど、
楽しく読めました。
学生の頃、
小林信彦さん(1932年生まれ)や
和田誠さん(1936年生まれ)の書いた、
私が観ていなかった映画についての文章を
楽しく読んでいたように。

「1960年代、世界的な人気シンガーだった
ニーナ・シモン
[Nina Simone 1933.2.21-2003.4.21]
は、黒人同胞のために数々のプロテスト・ソングを歌う、
公民権運動のシンボルだった。
全盛期のニーナ・シモンの活躍を[1962年生まれの]
筆者は世代的に知らない。
初めてその歌声に触れたのは
1987年、
『エイリアン』1979 や
『ブレードランナー』1982 の
リドリー・スコットが監督したシャネルN5 のCMだ。
シモンの1958年のデビュー・アルバムから
「マイ・ベイビー・ジャスト・ケアズ・フォー・ミー」
というラブ・ソングが使われていた。」
p.170
「第18章 何があったの? シモンさん」

1955年生まれの私は高校生の頃(1970-73)から
ジャズを聴き始めたのでニーナ・シモンを当時から
知っていましたけど、
"My Baby Just Cares for Me"
は知らなかったので、
ユーチューブで初めて聴きました。
https://www.youtube.com/watch?v=OjnWW-yVnpU

https://www.youtube.com/watch?v=OYLlGB9hTzk

https://en.wikipedia.org/wiki/My_Baby_Just_Cares_for_Me
"Nina Simone (1957),
reissued in 1985,
and after re-entering the UK charts in 1987 it hit #5 (UK)"

https://en.wikipedia.org/wiki/Little_Girl_Blue_(album)
"the debut studio album by Nina Simone."

あとがきで、
私の観たことのある作品がようやく出てきました。

「たぶん自分は映画そのものより、映画について調べる方が
もっと好きなのかもしれません。ひとつのセリフや描写の
背景にあるものを知ろうとすると、思わぬ人物や作品や歴史的事実が
浮かび上がり、そこからまったく別の世界につながっていく瞬間が
たまらないのです。
たとえば、ボブ・フォッシー監督の映画
『キャバレー』(1972年)。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=5517
原作は、英国人作家
クリストファー・イシャーウッド
[Christopher Isherwood 1904.8.26-1986.1.4]が
1930年代のドイツでの生活を回顧した
『さらばベルリン』
[Sally Bowles (1937; later included in
Goodbye to Berlin[1939])]
で、映画版で
マイケル・ヨークが演じるゲイの英国人は彼自身です。
彼と愛し合うアメリカ人の歌手
サリー[・ボウルズ](ライザ・ミネリ)も実在の女性
ジーン・ロスがモデルで、やはりゲイのアメリカ人作家
トルーマン・カポーティが、
イシャーウッドとジーンの関係を
ニューヨークに置き換えて書いた小説が
『ティファニーで朝食を』だったりします。
映画化でジョージ・ペパードが演じた役は
原作ではゲイとして描かれています。
さらに戦後、アメリカで大学教授になった
イシャーウッドが恋人を失った体験を書いた小説が
『シングル・マン』で、
コリン・ファース主演で映画[2009]になっています。
監督はファッション・デザイナーでゲイの英国人
トム・フォードでした。」
p.220「あとがき」
https://en.wikipedia.org/wiki/Christopher_Isherwood

ttps://ja.wikipedia.org/wiki/クリストファー・イシャーウッド

『キャバレー』1972 を、
1974年9月27日に渋谷東急名画座で、
1976年1月23日に池袋文芸坐で
(併映『ザッツ・エンタテインメント』1974)、
観ました。

https://eiga.com/movie/65493/
「『嵐の中の青春』1955
英国の小説家
クリストファー・イシャーウッドが
一九三〇年代のベルリンを背景に自分の体験に
もとづいて書いた短篇小説、
『サリー・ボウルズ』
をアメリカの劇作家
ジョン・ヴァン・ドルーテンが戦後
『私はカメラだ』
と題して戯曲化、これを
「三つの恋の物語」などの
ジョン・コリアが脚色、新鋭
ヘンリー・コーネリアスが監督した」
『嵐の中の青春』1955
については、
和田誠(1936.4.10-2019.10.7)
『お楽しみはこれからだ 2』
文藝春秋 1976.4
p.138
で知りましたけど、観ていません。

https://www.allcinema.net/cinema/1350

『嵐の中の青春』1955 では、
『キャバレー』1972 で、
ライザ・ミネリ(Liza Minnelli 1946.3.12- )
が演じた
サリー・ボウルズを、
『エデンの東』1955 の
ジュリー・ハリス
Julie Harris 1925.12.2-2013.8.24
が演じているのだそうです。

https://www.allcinema.net/person/38592

https://www.allcinema.net/cinema/2969

『エデンの東』1955 は、
1974年5月17日に国立市旭通の国立スカラ座で、
1975年11月8日に池袋文芸坐オールナイトで観ました。

『キャバレー』1972 は、
野阿梓(1954- )
『伯林星列
 ベルリン・コンステラティオーン』上・下
徳間書店 2008.1
徳間文庫 2011.5
https://www.amazon.co.jp/dp/4198933634
https://www.amazon.co.jp/dp/4198933642
に、見事に取り込まれていて、
感心したことを憶えています。
苦手なやおい
(やまなし・おちなし・いみなし~
 やばい・おぞましい・いやらしい)
部分を全部とばして読みましたけど。
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/pfbid031u7WYv98iqdb9nPxhS6rkRTd5vRvfgkjWXU8m9YwgfPtepriKwNC1WR24JmTuSjdl

七年前に読んだSF。野阿梓 『伯林星列(ベルリン・コンステラティオーン)』 http://goo.gl/AMqqMR #bookmeter 徳間書店...

Posted by 山本 鉄二郎 on Sunday, April 12, 2015

SF作家・野阿梓さんは、
何度も酒席でご一緒したことがある
元同業者(鹿児島大学~九州大学の図書館員、
私と同学年で、2015年春、定年退職)です。
二人とも高校生~学生の頃(1970年代)に、
映画を映画館(ビデオもDVDもなかった!)で
たくさん見てましたから、昔の映画
(『伯林星列』に登場する『キャバレー』1972
のサリー・ボウルズ他色々)の話が楽しかったです。

読書メーター
野阿梓の本棚
登録冊数22冊
発表年月順
http://bookmeter.com/u/32140/cat/13941

読書メーター
町山智浩の本棚
登録冊数12冊 刊行年月順
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091448

映画の本棚
登録冊数184冊 著者名五十音順https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091199

https://note.com/fe1955/n/na04caa7c8929

https://note.com/fe1955/n/n24191b2da921

https://note.com/fe1955/n/n6cc0a819ea9a

https://note.com/fe1955/n/n7f7a01861383

https://note.com/fe1955/n/nc4dbaafc05b1



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