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【ドイツ語】なぜ「接続法」が必要なのか #403

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Hallo zusammen!
Mein Name ist Hiromi Shirai.
『白井博士のドイツ語講座』へようこそ。
白井宏美です。


昨日の第402回では「接続法」について解説しました。

今日はその続きで、なぜ「接続法」が必要なのかについて説明します。


答えから先に言うと、話される事柄が事実なのかどうかについて、いろいろ違った見方を表すために必要なのです。


直接法は事柄を事実とする見方です。
つまり事実として述べるものです。

たとえば
Lisa sagt: "Ich bin krank."
は「病気である」という Lisa の発話を、そのまま引用符でくくって表しています。

Lisa sagt, dass sie krank ist.
は「リーザは病気だと言っている」という間接的な引用になっていますが、話し手(書き手)は Lisa の発言を事実だと見ていることを表せます。


このような直接法に対して、接続法第1式第2式2種類あるのですが、接続法第1式事実か否かは関知しないとする見方です。

たとえば
Lisa sagt, sie sei krank.
のように接続法第1式を使うと、話し手(書き手)は「リーザは病気だと言っている」と誰かから聞いたけれど、事実かどうかは分からない、知らないということを表せます。

ですから接続法第1式間接話法で使われるのです。


接続法第2式事実ではないとする見方です。

たとえば
Wenn Lisa gesund wäre, könnte sie mit uns reisen.
のように接続法第2式を使うと、「もしリーザが健康だとすれば、私たちと一緒に旅行できるだろうに。」と「リーザが健康であること」を事実ではないと見ていることを表せます。

ですから接続法第2式非現実話法で使われるのです。


いかがでしたか?
「接続法」について、ざっくりと捉えることができたでしょうか。
具体的な作り方使い方は、今後ひとつずつ説明していきますね。


それでは、また明日。
Bis morgen.
Tschüs!


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