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緑に囲まれたパン屋さん ー国産小麦と天然酵母のパン屋さん『Hibino』ー

豊後高田市の昭和の町から車で10分程度の場所にあるパン屋さん。廃幼稚園をリノベーションして、オーナーさんの想いがたくさんつまったパン屋さんを取材しました。

パン屋さんがある新城という地区は同じ豊後高田市の昭和の町とは街の雰囲気が異なり、山や畑があり自然豊かで緑が沢山あります。
スマホやパソコンの画面をずっと見て目が疲れた時には、緑が沢山見えるカフェでゆっくり過ごすと素敵なリラックス時間になるはずです。

出会いは北海道富良野市

オーナーさんは若い頃、特にやりたいことがなく、北海道の様々な場所を点々としていた時に、たまたま富良野市のアウトドアツアー会社に出会ったそうです。
当時はお食事担当として、外で野外料理をしたりツアーのお弁当を作ったり、お客さんと一緒に畑で作物を収穫してお弁当を作ったりするうちに自然の中で働くことが面白くなり、初めてこんなに面白い仕事があるのだと気付き、アルバイトから正社員へ。

お食事担当をしていた時流れでパン作りを覚えたそうです。
パン屋で働いていた経験や パン教室に通っていた経験はなく、自然の中でパン作りについて独学で学んでいきました。
勉強をしているうちに、酵母という存在を知り、天然酵母が面白いと感じたそうです。

当時は、オーブンの代わりになる鍋を使って焚き火でパンを焼いていたそうです。
焚き火ってパンが作れるとは想像がなかなかできないですよね。これはまさに青空パン屋さん。

入りが原始的な所から入っていたため、パン作りをするに連れてどんどん便利な道具を知り作業が楽になったそうです。これは原始的な所から入っているからこそ感じたことだと思います。

試行錯誤を繰り返しながらパン作りを行い、お客さんからよい評判をもらえるようになった頃、アウトドア系列のパン屋さんがオープンし店長さんを3年間勤めたそうです。
ここですごいのが、ツアーの活動と両立しながらパン屋さんを運営されていたことです。

自分が働きたい場所は自分で作る

田舎でお店をやりたい夢があり、別府では自分のお店を持たずにイベント出店のみで活動。
現在お店で使われている竹細工の勉強を並行して行っていたそうです。

別府では最後2年程、4坪の小さな場所で販売だけを行っていました。また同時に「田舎でお店を開く」ためにお店探しなど色々と活動していました。
そこで出会ったのが豊後高田市。
田舎ならではの畑が近い、富良野でやっていたように外で料理ができる環境に、こだわって探したそうです。
お店を開くだけではなく、パンを作りたい環境を自分で作る。これは簡単には真似できることではありませんよね。

少し余談ですが、場所を探している時豊後高田市の行政がとても協力的だったそうです。
場所の提案や、お店を開けるように親切にそして多くの協力があったから、絶対豊後高田市でお店を開きたいと強く思ったみたいです。
豊後高田市とあまり関わりがなかったことに加え、大分県全域でお店を出せる場所を探していたことから考えると豊後高田市とオーナーさんは運命的な出会いだったのかもしれませんね(笑)

こうやって自分らしく働ける環境を自分で作ってしまうのはとても素敵です。
『Hibino』さんは、オーナーさんが生き生きと過ごせる場所です。生き生きと過ごせる場所だからこそ、温かいお店になっているのだと思います。
今でも別府時代に出会ったお客さんが週末に『Hibino』さんのパンを求めに別府から豊後高田に来てくださるそうです。

少し不思議なお店の内装

近くの道路沿いにあるお店を、ちょっと想像してみてください。
道路沿いにあるお店の入り口は、大抵のお店道路側にありますよね。
しかし、『Hibino』さんは違います。

入り口はお店の裏にあります。
初めてお伺いした時、とても驚きました。
道路に背を向けてお店があるので、車で通りすぎてしまい分かりませんでした。
実は廃幼稚園をリノベーションしているのですが、オーナーさんが敢えて道路に背を向けて入り口をつくったみたいです。

お店の裏側、『Hibino』さんではお店の入り口側には自然豊かな緑が見えます。
オーナーさんがパンを作る時、お客さんがカフェで過ごす時、帰る時など常に緑が見える状態にしているのです。

オーナー
「道路側に入り口を作るなんてありえない。お客さんに緑を見せたい。」
これがオーナーさんのお店に対するこだわりです。

オーナーさんがパンを作っている時、パンを選んでいる時、カフェで過ごしている時などふと顔をあげたらそこには都会や昭和の町ではみることができない緑がたくさん溢れています。

『Hibino』さん、この度はお忙しい中取材のご協力ありがとうございました。

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