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【止まない恋心】~櫻坂46『五月雨よ』について~

『五月雨よ』

櫻坂46の4枚目シングル『五月雨よ』にタイトル曲として収録されている楽曲です。

この曲について考えるうえでポイントとなるであろうフレーズについて、以下のようにイメージをあてはめてみました。

雨(五月雨)=僕の恋心
雲=想いを伝えることをためらう気持ち
太陽=君
虹=君と恋人になった未来

これらを踏まえて、だらだら書いていきたいと思います。

「五月雨よ 教えてくれ 曇り空に叫んでた 止むつもりか 止まないのか 先のことはわからないまま 五月雨式に好きになってく」

君を想う気持ちは本物なのか。僕は自問自答します。はっきりと答えは出ないにもかかわらず、その気持ちは止まる気配がありません。

「言葉にしてしまえば 楽かもしれないけれど 自分の方からなんて 絶対に言い出せない はっきりとしないのは 天気も気持ちも同じ 風向き どっちつかず 僕は友達のままでいい だから心の内側で雨宿りして 雲の切れ間 太陽をここで待つ」

思い切って告白する勇気が出ない僕。告白が失敗に終わったときに関係が壊れることを心配しているのでしょうか。光を遮る雲のように、そんな心配が恋心を邪魔しているようです。結局「友達のままでいい」といって自ら思いを伝えることはあきらめてしまいます。しかしながら、恋心は降り続く雨のようにやむようすがありません。止まらない想いを心の内側にとどめながら、君が現れることを期待してしまいます。

しかし願いはそう簡単には叶わなかったようです。

「五月雨よ 後から後から 愛おしさが 込み上げて来る 見上げたって変わらないのに どこかに虹 期待してしまう 五月雨よ 切なくなる “いつの日か”は いつ来るんだ? 広げられない傘を持ってる 今すぐに会いに行くために・・・ どんな時も絶えることない永遠を 愛と信じてる」

君への恋心は、そのかさを増していきます。「止むつもりか止まないのか先のことはわからない」ものだったのが、月日を経て「見上げたって変わらない」ものになりました。しかし君をひたすら待つだけなのはずっと同じようです。

「『止まない雨はない』 誰もがそういうけれど 本当にそうなのか? 君にどんどん惹かれてく 今このドアを開けるのか 諦めるのか 意気地なしの自分に問いかけてみる」

僕は、自らの恋心が本物であることを確信します。「止まない雨はない」という言葉に疑いをもったことがその証です。ドア、というのは僕の心の内側と外側とを仕切るものを表しているのでしょう。これまでずっと他力本願で意気地だった自分自身に、ドアから外に出るかどうか決断を迫ります。

「苦しいよ 君を想うと 一方的で 息もできない 中途半端は嫌いだけど どちらかに決められない ずぶ濡れになってもいい 不安の中 飛び出すべきだ その勇気が 僕にあったら 雨だって きっと怯むだろう 何もせずに厚い雲に覆われていちゃ 君に伝わらない」

君に想いを伝えるかどうか、僕は悩み続けています。「告白を断られたらどうしよう」というような、どうしようもない心配ばかりしていてはなにも進まないことに気付いたようです。

「小雨になった 止むかな」

ここがこの曲について考えるうえで最も難しいと感じた部分でした。が、私が冒頭で提示したイメージに基づいてこれを読んだ場合、君への恋心が落ち着いてしまった、という解釈をせざるをえません。

つまり、好きな人に想いを伝えようとする前に本当に好きなのか一度冷静になって考えるタイミングを指しているのだろうという理解をすることにしました。


「答えなんか 出るわけない それが恋だ 五月雨式に降り続いてる 五月雨式に好きになってく 雨よ 止むな」

未だ決心の付かない僕。しかし恋心は相変わらず抱きつづけています。果たして僕の未来に光は差し込むのでしょうか。


最後に、MVとTHE FIRST TAKEのリンクを貼っておきます。

MV→https://youtu.be/3boaeE3dwMs?si=nvxd0jP0NmFYPCnP

THE FIRST TAKE→https://youtu.be/zkXLs6YXcFY?si=EHzQdKsZH0Tdw12v

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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