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拝啓 次の時代を託された君へ③

今日もまた「2100年代」を生きる「未来の我が子」へ
手紙を書いた。

日本は2100年も、2200年も、2300年もその先もずっと存在し続ける。
みんなで守っていきたい。

<左脳>
名前もまだわからぬ2100年の我が子よ。
今日は「あなた」のひいじいちゃんと「大喧嘩」してしまったよ。

あなたの「ひいじいちゃん」つまり、俺の親父だ。
「年々」その数が減っている「絶滅危惧種」に分類されている
”ニホンミツバチ”に親父が「キンチョール」をかけたんだ。

それがどれほど「愚かな行為」か
「たくさんの人に迷惑をかける行為」なのか
親父は「理解」していなかった。

”ニホンミツバチ”というのは
俺たちが食べる「野菜」や「くだもの」の花粉を運び
そのおかげで「受粉」がなされ、果実が実るんだ。

その「橋渡し役」をあなたの「ひいじいちゃん」は
よく考えもせず、増えているという理由で、部屋に入ってくるという理由で
「殺そう」としたんだ。

<右脳>
俺は許せなかった。
だから「おい、お前、頭おかしいんか?ニホンミツバチぞ!」と
止めた。

そこから大喧嘩に発展した。

<左脳>
親父は2023年現在、俗に言われている「団塊の世代」という世代で
「第二次世界大戦」終戦前後に生まれた苦労をされた世代のひとりだ。

1940年代当時、親父たちの世代、つまり、あなたの「ひいじいちゃん」たちの世代は「アメリカ」に無条件降伏を余儀なくされたんだ。

それからの「日本列島」は180度変わった教育方針をとられ
「必要なこと」を教えられずに生きてきた。

<右脳>
大喧嘩を始めて、ヒートアップをしてしまった。
”ニホンミツバチにキンチョールをかけた話”から
「政治の話」や「仕事」「経済」の話、過去の家庭環境の話
「社会の話」まで話が広がってしまった。

2023年現在の「社会人」つまりは「現役世代」も
親父たち世代に負けないくらい苦労しているし、それ以上だと感じる部分もあるけれど、それを我慢して日々、あなたたち2100年代の子どもたちの為に
生きている。

だからこそ俺もつい「本気」になってしまったんだ。

<左脳>
親父がいうには
「サラリーマンでもないくせに、アルバイトは社会人じゃないんだよ」
「お前がすべて悪い、俺は悪くない。」
「ニホンミツバチだろうがなんだろうが、しらねえよ。」
という感じだった。

考え方や価値観が「古くさい」といってしまえばそれまでだけれど
所々、本当に自分勝手な考え過ぎて、俺もキレてしまった。

親父が「目くじら」を立てて、文句をいってくる度に
「それは情報が不足しすぎてるから、理解できないだけだよ。ニホンミツバチだよ?ニホンミツバチについて少しは調べたの?調べてみたら良いじゃない。」
と返したが

毎日「テレビのニュース」ばかりみて、文句をいい続けているだけの
あなたの「ひいじいちゃん」は「知らない」ばかりで
本当に話しにならなかった。

<右脳>
本当に、2100年代までこの「日本列島」が残っているか
これまでの何千年の歴史で培われてきた「文化」や「自然」が
あなたたちの世代まで残っているか、不安になるよ。

”ニホンミツバチ”だけではなくて
ほかの「動物」や「植物」も一緒。

私たちと同じく、1種類1種類、それぞれ生きていて
「社会」と同じく、彼女らも「役割」をそれぞれ持って生きているんだ。

その「大切さ」を忘れずに2100年をあなたに生きていてほしい。
「お金」や「部下」「国」ではなく
”本当に大切なもの”を忘れずに生きていてほしい。

<左脳>
実は、久しぶりにキレてしまって。
「両手」を電信柱に打ち付けてしまったんだ。
そのせいで「ドーパミン」が出てしまって
明日も「あなた」の為に仕事があるのに、本当に俺はバカだと
2023年の今、2100年の「あなたのこと」や「日本」のことを
考え、何ができるかとパソコンをつけて、キーボードで
「日本語」を打ち込んでいる。

<右脳>
将来の2100年代を生きるあなたへ。
「人間」というものは”感情”があるからこそ”人”でいられるんだ。
だから「怒ってしまうこと」や「泣いてしまうこと」も時にはあるだろう。

でもどうか「愛情」「愛すること」を忘れないでいてほしい。
相手が「人間」でも「動物」でも「植物」でも
それは”あなた”と同じく「心臓」があって、呼吸をしていて
「生きている」のだから。

それだけは絶対に忘れてはいけないよ。約束だよ。

<左脳>
経済の話をしようか。
2023年現在の日本国は「混沌な雰囲気が漂っている」と
以前の手紙にも書いたね?

その原因をみんな「わからず」に
でも「じりじり」と太陽に身も心も焼かれるが如く、不安に感じ
「怒り」や「悲しみ」を抑え、我慢して生きている状況なんだ。

この手紙を読んだあなたは
「なぜ、そんな状況に陥ったのか?」と疑問に感じることでしょう。

2100年の歴史ではどう「教えられているか」わからないけれど
1945年に「第二次世界大戦」が「日本国」の”無条件降伏”で幕を閉じてから
「アメリカ」に様々なグローバル的文化を植えつけられ、歴史を改ざんされた。

そして、2023年現在に至るまで約「80年間」という長い年月をかけて
”徐々に”弱体化されていったんだ。

だから
「誰が悪い」「何がいけなかった」とかはなくて
”お金の扱い方”を知らずに「生かさず殺さず」で生活を余儀なくされてきた
俺たち、私たち「日本人」ひとりひとりの責任だと思っている。

「政治家が悪い」だとか「賃金格差の問題だ」という人もたくさんいるけれど「制度」を作られたのはアメリカの影響だったとしても

「昭和時代」が終わり、平成に入り、そこから2023年現在は「令和」という年号が日本史だ。

この「平成時代」にやり返せなかった「日本人」にも責任があったと
十分考えられる。

でも、2023年現在、そんなことをいっていても仕方がないし
「悔しさ」はあれど、他国の人を憎んではいけない。

”貨幣経済圏”というものについていけなかった俺たちが「未熟すぎた」
ただそれだけのことなんだよ。

「政治家」にも”お金に魂を売った人”もいるという話があるけど
その「身勝手な心」がたくさんの人へ迷惑をかけてしまうことも
また事実。

でも、人間だから…2100年の日本は「日本らしい日本」であってほしいと切に願うよ。

<右脳>
話題を変えよう。
その「悔しき」アメリカが作った飲み物
”コカコーラ”は2100年代も販売しているかな?

日本の”ファンタ”はどう?

煙草も2100年代も残り続けているだろうか?
「セブンスター」「キャスター」「JPS」
ほかにもたくさんの種類の煙草があるけれど

あなたの「ひいひいじいちゃん」にあたる
俺の父方の祖父は「ハイライト」を好んで吸っていてね。
「警察官」という職業に従事していた。

よく「囲碁」を小学1年生の時に打ったよ。
「将棋」はやらなかったけど。

ある日、俺が「碁石」を20個くらい取ったのに
ひいひいじいちゃんは「ズル」をしたんだ。
取れる配置だったのに、取れないよと言われて、勝ち損ねた。

そんな「ひいひいじいちゃん」も
「肺がん」と「食道がん」を患って、平成時代にこの世を去った。

俺は未だに煙草が止められなくてね。
「遺産」の金額が減ってしまったらごめんよ。2100年の名前も知らない我が子よ。

ちなみに、アメリカンスピリットの8mlを吸っている。
「アメリカ産」の煙草だよ。皮肉だね。

「煙草」がもし2100年も残っていたとしたなら
”絶対に吸うな”と助言、アドバイスをあなたへ。

「ニコチン」には”覚醒作用”と”鎮静作用”があって
脳がその「快感」を覚えてしまったら”中毒”に陥り
自分の力だけでは中々抜け出すことができないんだ。

だから「知らない」なら「知らないまま」のほうが良いと
「煙草」に関しては100%言える。


3000文字を超えてしまったからこの辺で終わりにするよ。
「奥さん」や「子ども」は持つことができただろうか?
俺はどちらも捨てて、2100年に全てを賭ける。
「大博打」かもしれないけれど、ご先祖様たちが「命」を投げ出してまで守り抜いたこの「大自然」溢れる領土、土地を守り抜くには

「多少」の”犠牲”が必要でね。
絶対に「遺産(軍資金)」は遺す。必ず。

ずっと「人」に投資をしてみたかったんだ。
「バカなじいさんだな」と2100年を生きるあなたが
大笑いしてくれていたら、とても満足だ。ありがとう。

本当に「愛してる」よ。ありがとう。

「年齢」というのは本当にやっかいなものだね。
いつの日か、2200年を考えて、生きてくれたらと思うけれど
「あなた」はまだわからないかもしれない。

「人生」は長い。果てしなく。
だから「ゆっくり」と楽しんで生きていってほしい。

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