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創業からの12年を振り返るFANTAS STORY〜不動産テック企業としての進化を遂げるまで〜

皆さん、こんにちは。
FANTAS technologyファンタステクノロジー 広報の小川です。

今回はSTORYの少し趣向を変えて、
FANTASの創業メンバーである、中崎 由美子なかざき ゆみこ植松 みずえうえまつ みずえ の二人に、FANTAS の創業からの12年の歩みについてうかがってみました。

12年間ずっと会社を見守ってきた二人しか知らないFANTAS STORYが盛りだくさんです!二人が考える「ファンになっていただける企業」になることとは?

FANTASの12年を振り返って〜創業当初について〜

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Q:創業当時からFANTASを見守り続けてきたお二人ですが、12年間を振り返って、今どのように感じていらっしゃいますか?

中崎:干支が一周しました(笑)。振り返ったらあっという間でしたね。

植松:気づいたら12年経っていました。辞めたいと思った瞬間はたくさんあります(笑)。その時その時で常に必死でしたね。
創業当初は渋谷のワンルームの一室で、5人でずっと電話営業をしていました。前職は木下工務店だったのですが、そこを出て感じたことは『自分は木下の看板で、名刺の影響力で営業をしていたんだ』ということでした。

当時は、まだ誰にも知られていない会社で、HPもありませんでした。お客様も「大丈夫かな?」って不安になるのは当然ですよね。
前職を辞めることは勢いで割と簡単に決めたのですが、決めたからにはやるしかないと思って走り続けてきました。

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▲石原取締役を含む創業メンバーの3名


FANTAS 第2フェーズ〜新卒採用のスタートで社員数が6倍に〜

Q:創業期を乗り越え、FANTASが次のフェーズに移行したタイミングについて教えてください。

中崎:新卒を採用し始めた頃ですね。創業メンバーだけだったところから、新卒が増えると『会社』って感じになった気がしました。それまでも中途採用は行っていたのですが、なかなか余裕もなく、OJTができていなかったこともあり、メンバーが定着しなくて。
新卒採用をきっかけに、きちんと研修のカリキュラムを組んで、マンツーマンで教えることをしていきました。

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FANTAS 第3フェーズ〜「マネカツ」というブランドの確立〜

Q:新卒を採用し、社員が増えていく中で、次に変化が訪れたタイミングはいつ頃でしょうか?

植松:マネカツセミナーが軌道に乗ってきた頃です。
初めの頃、社員はセミナーでの商談に出ることを嫌がっていたのですが(笑)、徐々にセミナーの運営方法を確立していき、他の会場ではなく自社のオフィス内でセミナーを開催できるようになった頃から、電話営業ではなくセミナーでの集客が主軸になり、女性のお客様への提案スタイルが形になっていきました。

マネカツ

その頃は、楽しかった思い出がたくさんあります。お客様がちょっと年上の女性ばかりで。尊敬する女性との出会いがたくさんありました。いまだに仲良くしてくださる方もいて、ここまで続けることができた理由はそこですね。前向きに、しなやかに生きている女性の先輩方から色々と学ぶことができました。

――ご自身の考え方に影響などはありましたか?
植松:『人としての考え方』『人との関わり方』が変わりましたね。
上司に理不尽なことを言われたときに、うまいことしなやかにかわしつつ、こちらの希望通りにどう動いてもらうかとか(笑)。

忘れられないのは、『頑張ったのに認められないと思ってしまうことは間違いで、頑張ることは当たり前。他人に期待することで自分の気分が落ちてしまうので、評価してくれないと落ち込まない方がよい。でも誰かは絶対に見てくれているから』という、あるお客様の言葉です。
そういった正に前向きな考え方を持っている女性のお客様がたくさんいらっしゃいました。

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投資用マンションは、生きていく上で、すべての方に必要なものではありません。でも、不動産投資を始めることは、人生をより良くしていくための第一歩を踏み出すことなので、しっかりそこは伝えていき、パートナーのような存在として伴走できることが嬉しかったです。

相手の人生について深く考えないとそのような関係性にはなれません。営業をしていると、契約数などの営業実績に目が行きがちですが、まずは、目の前のお客様のことをしっかり考えて提案する。それができていれば、あとはお客様に合う物件をチョイスしていれば結果はついてくる、と思うことができました。自信がついたのはそのあたりですね。

――そこで営業のスタンスが変わったんですね。
植松:そうですね。本当の意味で、相手のことを考えて提案することは気持ちの良いものです。売上を上げなければ自分の存在価値がないと思ってしまう時期もありましたが、営業職を長く続けたことで、本当に大切なものが分かりました。

FANTAS 第4フェーズ〜FAN + Technologyで不動産テック企業への進化〜

Q:マネカツが軌道に乗り始めてから、さらにFANTASの変化を感じる瞬間はありましたか?

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中崎:『Fan’s』から『FANTAS technology』に会社名が変わったタイミングじゃないかなと思います。社員が営業メンバーだけではなくなったときですね。販売がメインだったけど管理もしていこう、次はシステム化しよう、社内で全てを完結できるようにしていこう、のように、ITの活用によりビジネスモデルが目まぐるしく変化していきました。

それまでは、不動産事業に関係する方たちと仕事をすることがほとんどで、デザイナーやエンジニアの方たちと仕事上で関わる機会はなかったのですが、会社が大きくなって社員が増えていくからこそ、これまで会ったこともない人たちと出会えて、それが面白いなと感じています。

(植松):正直私は、逆に「変わっちゃったな」と感じていました。
『Fan’s』のときは営業の考え方が中心だったのですが、どんどん「効率重視」の考え方になって『ファンになっていただける企業になる』とは反対に向かっている感じがしました。会社も大きくなって、多種多様な職種の人が増えて、なんとなくバラバラになっていき、会社として『共通の理念』とか『大事にするもの』が浸透せず、自分で何か変えたいと思っても組織の規模が大きくて何もできない、というような印象でした。

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でも、そんなモヤモヤしていた時期に、尊敬するオーナー様とお話をする機会があって「そういうジレンマや変化を感じるのは、まさに会社が大きくなっている証拠。企業の成長過程において、当たるべき壁にちゃんと向き合っているんだよ」とアドバイスをいただいて。なるほど、と思いました。芝田専務がよくおっしゃっている『150人の壁』みたいなことですよね。
今は、経営体制が変わったこともあり、そういった課題がきちんと課題として認識されて、解決していこうという方向に向かっている気がして、変化を前向きに捉えられるようになりました。

――そうですね。それもあって、今期新しくカルチャーを制定し、「RESTART」を掲げて取り組んでいるところですね。

FANTAS の変遷〜変わったこと、変わらなかったこと〜

Q:FANTASの変化を振り返ってみて、改めて感じることは?

中崎:社員がかなり増えましたね(笑)。メンバーが増えると、一度も話をしたことがない方や、外ですれ違っても分からないという方もでてきます。
先程の話にも出てきましたが、入社時期も仕事も異なる社員が増えてくると多様な価値観や考え方の違いによって、会社の方向性やビジョンを統一していくことが難しくなります。

会社なので上手くいかない時期もありますが、やはり同じ目的に向かって一丸となって、これからも頑張っていきたいですね。会社に所属する時間の長さは人それぞれですが、同じ時間を共有している時は、共に同じ方向を向いて必死にやっていくことを続けていきたいですね。

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ーーそのような会社の変化をどのように感じていますか?
中崎:変化がある事は悪くないと思っています。悪い影響が出ている時の変化は悲観的に捉えられやすいですが、良い時の変化は意外と気が付かないものですよね。創業当時に起きた東日本大震災も、今のコロナの影響もそうですが、考え方次第ではあるかなと。
会社として、その時々で選択をし、その上で具体的にどう動くのかってところを考えていくだけなので。社長が『RESTART』に込めた意味はそういうことだろうなと思っています。

Q:一方で創業当初から変わらないものはありますか?

植松:ずっと変わらないことは、社員がみんな『いい人』なことですね。

――これまでのインタビューでも『いい人』が多い、という話がよく出てくるのですが「いい人」とは具体的にどういうことでしょうか?

植松:言葉にするのは難しいのですが、「この人嫌な人だな〜と感じる人が一人もいない」ということでしょうか。例えば、仕事上のやりとりの中で認識の違いや反発などがあったりしますが、それは『悪気があって』とか『嫌味で』とか『陥れよう』みたいなことではなく、そういう『嫌な人』がいないから『いい人』しかいないという感じです。仕事では色々あっても、仕事と離れたプライベートだと本当に「いい人」たちばかりです。人間関係に対してストレスがないですね。

――言語化していただいてありがとうございます。すごくしっくりくる説明でした。FANTASは、人として「いい人」の集合体ということですね。

Q:これまでの12年を振り返って一番嬉しかったことは何でしょうか?

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中崎:その時その時で嬉しかったことはたくさんあるので、どれと言われると難しいのですが、一番は『会社が続いていること』ですね。あとは、仕事を通じて色々な方と出会えることです。

――明日会社が潰れるかもしれないという不安を乗り越えて、創業からずっとFANTASを見守り続けてきたお二人だからこそ言えることですね。

植松:あとは、ふと振り返った時に、これまでできなかったことができるようになった瞬間を思い出すと、これも嬉しいですよね。例えば、オリックス銀行様と提携できた時や初めて自社物件を土地から仕入れて建てることができた時。それをオーナー様が見にきてくれたりして。今となっては当たり前のことに思えるかもしれませんが、振り返った時に、あれが一歩前進した時だったんだと思えることが嬉しいです。

私個人としても、素敵なお客様とたくさん知り合えたことが財産であり嬉しいことです。だからこそ、そのお客様に「ファンになっていただく」ためには、お勧めするサービスについて、社員自身がファンでなくてはなりません。投資だから、後々状況が変わることはあるかもしれませんが、自信を持って勧められることが大切です。

社員が真の意味でファンになれるような会社をつくれれば、それはお客様にとっても、素晴らしいことだろうなと思います。

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いかがでしたでしょうか?
このインタビューを通じて私が感じたことは
お二人のFANTASに対する深い愛情です。

「会社が続いていることが嬉しい」と言えるのは、創業からFANTASという会社を育て、見守り続けてきたお二人だからではないでしょうか?
今後20年、30年と続いていく中で、真の意味でファンになっていただける会社になれるよう #ONE FOR ALLで頑張っていきましょう!

今回は、FANTAS STORYをお届けしました。
次回は、お二人それぞれのSTORYについてご紹介する予定です!
お楽しみに!

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