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LAWSON presents 雨宮天 Live Tour 2024 “Ten to Bluer Sky”大阪公演DAY2参加の記録と感想【ネタバレあり】

2024年5月12日、LAWSON presents 雨宮天 Live Tour 2024 “Ten to Bluer Sky”
大阪公演 DAY2@オリックス劇場に参加してきました。
Xにも断片的に感想を垂れ流したのですが、この最高の体験の記憶が薄れる前にまとめて残しておきたくて書いています。
記録としてのメモと感想がぐちゃぐちゃですが、同じツアーに参戦したみなさんと少しでも感動を共有できれば幸いです。

※ライブ本編のネタバレをたくさん含みますのでご注意ください。


雨宮天さんのこと

そもそも、を語りだすとキリがないのですが、雨宮天さんのことを認識したのは1年半程前のことです。
THE FIRST TAKEで歌う天さんを見て、美しい声と姿に惹かれてアニメ作品やラジオも視聴するようになりました。
それまでの出演作だけでも膨大な数があるので全然追いきれていませんが、仕事へのストイックな姿勢とか、自分自身を高めようとする姿、「赤ちゃん」の部分とのギャップ…知れば知るほど、こんなに魅力的な人がいるんだなあと、どんどん引き込まれていきました。
Trysailのことも知って応援するようになり、SuperBloomツアー大阪両日が初めてのライブ。その後発表された天さん初のディナーショーにどうしても行きたくて、思い切って参戦しました。このへんは別記事に書いています。


それ以来、なので生の天さんを見るのは計4回めになりますが、純粋な天さんソロライブというのは初参加。今回は10周年のニューアルバムを引っ提げてのツアーということもあってどんな演出、セットリストになるのか、とても楽しみにしていました。

開演までとフラスタについて

前日に行われたツアー初日、大阪1日目は快晴だったらしいのですがこの日は雨予報。開場までなんとか持ってくれるかな…と思ったら事前物販が終わったあたりで降り出してしまい、傘を買いにコンビニに走るなど何かとバタバタしていた開場前。

今回、初めてフラスタ企画に参加させてもらいました。ライブやイベントにあたり、ファン有志の方々がフラワースタンドを贈るカルチャーがあることは知っていたのですが、デビュー当初からずっと応援されているいわゆる古参の方々も多い中で、1年ちょっとしか知らない自分のような新参が…という気後れもあってこれまでは眺めているだけでした。
今回はどうしても日程的に参加できるのがこの1公演のみ、だけど天さんの10周年をめいっぱいお祝いしたい、自分にとって初の天さんソロライブ参戦となるこの日をめいっぱい印象に残るものにしたい、ということで思い切って4つの企画に参加させてもらうことにしました。
結果としては企画者の皆さん一様に温かく受け入れてくださり、また実際のフラワースタンドはそれぞれどれも個性的で天さんへの愛が溢れていて、見ていて幸せな気持ちになりました。天さんも喜んでくれていたらいいなあと思います。

どれもめちゃくちゃ素敵なフラスタでした
企画してくれたみなさんに感謝です

フラスタの写真撮ったりとかしていたらあっという間に開演。席は12列め。超良席、というわけではないけれど肉眼で表情まで確認できるくらいの距離ですし、前に人のいない席だったのでとても見やすくて良かったです。

開演〜ライブレポ

本番直前。ベースとギターのサウンドチェックと思われる音が。いっきにテンションが上がります。TrySailのときは基本音源ですが、ソロはバンドスタイルのライブということで元へなちょこバンドマンとしてはこれも楽しみにていたポイントのひとつでした。

どこから登場するんだろう、と思っていたら、中央に設置された階段状のお立ち台?の上。流れてきたイントロはデビュー曲の「Skyreach」。バンドで聞きたかった曲のひとつで、冒頭からめちゃくちゃ嬉しかったですね。

M1. Skyreach

音源のSkyrechも大好きなのですが、あらためて当時の歌を聴くとデビュー当初の、語弊を恐れずに言えば「武器防具を纏っていない」感じがします。それは当然その良さもあるわけですが、10年のキャリアを重ねてきた天さんが歌うSkyreachは、元々の歌い方を壊すわけでもなく、そのまま歌うわけでもなく、いくつもの表現の中から「いま見せられるSkyreach」になっていました。その積み重ねてきた努力や経験を想像して冒頭から勝手に感動。
「ママの気持ち」っていうのはこういうやつなんでしょうか。
衣装もパンツスタイルのきらびやかな感じでめちゃくちゃカッコよかったです。足の長さ、スタイルの良さが際立っていました。
自分はいわゆる足フェチとかそういう人種ではないんですが、どうしても目が追ってしまいます。

M2. JACKPOT JOKER

アルバムの感想を書いたときにも触れたんですが、めちゃくちゃ歌うの難しいだろうなあ、と思っていた曲。歌いこなす、だけでなく「誘う感じ」「弄ぶ感じ」の女性を『演じる』というのは、いまの天さんだからこそできる表現だと思うんです。冒頭2曲で10年間の天さんの振り幅をいっきに見せてくれた感じがしました。
あと振り付けがめちゃくちゃ良かった(語彙力がなくて残念)。天さんとともに歩んできたHIROMI先生の仕事にも感動です。
アルバム曲の感想文はこちらに。

M3. BLUE BLUES

これも大好きな曲(全部好きだろといわれればまあ…)。天さんの作詞作曲ですが、冒頭3曲やってMCという構成だったのでこの3曲になった意味を考えていました。作詞作曲というのも天さんが身につけてきた大きな「武器」のひとつ。想像ですが、表現者としての雨宮天さんの10年を見せるにあたり、本人作曲の作品を冒頭パートに置きたい、ということなのかなぁ、と。サビのメロディラインと、大サビ前の上昇転調が、天さんの上を目指す気持ちとハイトーンボイスを浴びられて最高に気持ちのいいナンバーでした。「最高」コールを会場みんなでやったのもめちゃくちゃ楽しかった。

MC

天さんから「お祝いしてくれる?」とのフリがあって会場全員で「おめでとー!!」と10周年のお祝いができました。声出しできなかった期間、自分もそうですが仕事でもプライベートでも本当に不自由で鬱屈とした時期があったことも思い出し、いま直接おめでとうと伝えられる喜びを感じていました。

ここでバンドメンバーの紹介も。
年末に初めて夏川さんソロのバンド、ヒヨコ労働組合のみなさんの演奏も体験して(別記事書いています)めちゃくちゃ楽しくヒ労組推しになったところだったのですが、天ちゃんバンドのみなさんはヤンチャなヒ労組に比べてちょっとオトナなバンドって感じ。天さんの雰囲気にとてもマッチしていて、それぞれの個性を支えるミュージシャンの方々には本当にリスペクトです。
宮永さんが顔でギター弾くタイプだったのがすごく好きだったのと、前に出てきて弾こうとする時にシールド引っ張ってたので「大丈夫?抜けない?」って勝手にヒヤヒヤしてました笑

M4. PARADOX

天さん自身が大きな転機になったと言ってましたし「みんなも好きな曲」と表現してくれてたのも嬉しかったです。個人的にはこれをTFTで見たのがほぼ初めて天さんの歌に触れたタイミングだったし、当時はリケ恋の主題歌であることも知らず(というかアニメ自体をほぼ見る習慣がなかった)、天さんに出会ってから知らなかったコンテンツにたくさん触れて世界が広がって、たくさんの楽しい体験があったなあ、とか考えながら感動してました。
昨年11月のディナーショーでも歌ってくれて、自分にとっては天さん楽曲の中でも本当に特別な曲になりました。ソロ曲では「カワイイ系」は限られてますが、冒頭3曲に「強い曲」を置いて「カワイイ曲」持ってくるって構成は(たまたまかもですが)アルバムと一緒で「どの天さんも好き」ってなります。

M5. Love-Evidence

PARADOXに続きリケ恋主題歌を並べる構成に。ライブで見るのは初めてだったのですが、MVと同様にダンスがとても印象的でした。ご本人はダンスに苦手意識があるっぽいんですが、(自分がダンス素人だからかもしれませんが)天さん+天ちゃんダンサーズ3人のダンス好きなんですよねえ。

M6. the Game of Life

これまでにない曲を、とのことで作られた洋楽っぽいナンバー。これもダンス曲で、後のMCで「大丈夫だった?」と心配してましたがめちゃくちゃカッコよかったです。
天さん的には新しい強さ(「着いてこい」「行くぞー!」みたいな強さだけじゃなくて「ほら来いよ」「カモン」みたいな感じ、的なことを言ってたかと…うろ覚えで残念)を手に入れた、と言ってました。ライブのアクセントになるような曲だったし、ステージを右に左に動いて誘う感じは、「本当に天さんどんなキャラにも化けるのよね…」ってなりました。
こっちのほうもチラッと見てくれたのですが、流し目がめちゃくちゃ妖艶でゾクッとしました。

M7.  マリアに乾杯

「歌謡曲」も天さんを構成する大切な要素で、自分も歌謡曲大好きなので共感ポイントなのですが、10周年のライブにあたり「導火線」からなにか入るのでは?と思っていました。(ここ日替わり曲だったようです)
ダンサーズのお二人が手拍子とかをわかりやすく振ってくれていて、新参にも優しいこういうところもいいなあ、と。みんなで「乾杯!」できてとても楽しかったです。

バンドメドレー

ここで天さんはいったんハケて、バンドメンバーの皆さんでインストゥルメンタルのメドレーに。天さん楽曲のリフとかフレーズを演奏してくれてたのですが、どの楽曲からだったか全然捕捉できなかった…アドリブっぽいところも多かったので毎回変わるのかもしれません。「ちゃんへー2024」さんことバンマス荒幡さん(なぜこう呼ばれてるのか把握してないんですが、どなたかご存知でしたら)、とても繊細なピアノ弾かれるイメージだったのでかなり荒ぶってたの印象的でした。
この間に天さんは衣装チェンジ。

M8. 月灯り

白いドレスで登場した天さん。フワフワモコモコの真っ白なドレスは、ジャケット写真のイメージでとにかく美しかったです。Skyreachで登場した台の上に静かに座り、座って動かないまま歌います。舞台背景にはたぶんJACKPOT JOKERのイメージのトランプが大きく描かれていて、その真ん中に四角い枠があったのですが(伝わりますかね…)枠の中に収まるように座る天さんはまるで1枚の絵画のようでした。歌い方が音源よりも吐息多め、情念たっぷりで時折消え入るような声色を使っていて、とにかく雰囲気に引き込まれました。

M9. 羽根輪舞

初めて聴いたときから世界観強めでいいなあと思っていた曲。この曲がセトリに入ってきたのは驚きましたが、後のMCで「ドラマゾーン」と言っていた、この部分の演出にはぴったりだと思いました。8分の12拍子って雰囲気強くなりがちでJ-POPではなかなか使われないんですが、様々なキャラクターを演じる天さんだからこそ似合う曲なのかもしれません。
ダンサーズのお二人が怪しい感じの照明の中黒い仮面を着けて踊っていて、一方で純白のドレスで絵画のように歌う天さんとのコントラストはまるで光と影、陰と陽といった世界観でした。人間の表と裏、みたいなところも表現していそう、というのは深読みし過ぎでしょうか。

M10. 火花

天さん初めての作詞作曲であり、個人的にこれ天さん作の中でいちばん好きな曲なんです。その理由はうまく説明できなくて、とにかく最初に聴いたときからぐっと掴まれてしまった感じがあるんですよねえ。ディナーショーでも聞くことができて本当に本当に感動して、バンド演奏でまた聴きたいなあと思っていました。「月灯り」が来たところから「バラード曲が入るならこのゾーンだ」と思って構えてはいたのですが、ちゃんへーさんのピアノで火花のイントロが聞こえた瞬間に嬉しくて変な声が漏れてしまいました。
演出では舞台装置の下のところがオレンジ色の光で照らされていて、「爆ぜる火花」を表現してるのかなあ、とか。「口元偽るルージュ」の部分の歌詞、コード、メロディが最高に好きなのですが、純白のドレスを着てる天さんが真っ赤な手袋着けてたのには驚きました。この曲確かに「赤」の印象がありますが、こんな魅せ方を考えた人天才だと思います。
あとたぶんこの曲でアップライトベース弾いてましたよね。バンドのみなさんの全力サポートもほんとに素敵でした。

M11. irodori

天さんといえば「青」なんですが、これも「火花」に続いて赤のイメージがある曲。会場のペンライトが曲のイメージに合わせて変わるのも綺麗だなあと思って見ていました。驚いたのが白いドレスからフワフワの部分が外れてショートパンツ姿に。赤い手袋も相まってめちゃくちゃ魅力的でした。天さんって足長いんですよねえ…自分はその、いわゆる足フェチとかそういう人種ではないんですが、どうしても双眼鏡で見てしまいました。

M12. 風燭のイデア

この曲の直前に、ダンサーズのお二人の手を借りて衣装の早替え。これ、どうやってるんでしょうか?あと、手袋の外し方よ・・・・・これ考えたの誰?HIROMI先生ですか?さすがとしか言いようがないです。
白い衣装から、曲のイメージに合わせマントの着いた和風の要素もある衣装に。この曲自体が「和ロックを聴きたい」というファンの声に応える形で天さんが作ったものですし、どうしたらファンが喜んでくれるか、驚いてくれるかを本当にたくさん考えてくれているんだなあと思います。
歌詞も百人一首から学んだという天さんが作ったものですが、天さんの言葉選びが好きなんですよねえ。アルバム聴いたときからサビの「天つ風に乗って  あなたの元へゆこうか」の言葉のハマりが気持ちいいなあ〜と思っていたので、生で聴けて感動。フェイクを多用する歌い方の技巧的なところも、さすがの天さんでした。
このラスト衣装もカッコよくてめちゃくちゃ素敵でした。和風でもあり、中世騎士風でもあり。
あとやっぱり素敵なお御足が(以下略)

MC

大阪はもっとおとなしい?印象だったのかめちゃくちゃ元気だね、と天さん。恒例の食べ物トークでは、本番前はナーバスになってあまり食べ物が喉を通らないけど大阪の食べ物は通る!とのこと。この日はたこ焼きとりくろーおじさんが入ってたそうです笑
あと551は豚まんのイメージだったけど、八宝菜弁当が美味しいのを発見したって嬉しそうに言ってました。何でしょうね、天さんが嬉しそうにしてるだけでこちらも幸せな気分になってくるのは。
ツアーで来ても遊んで帰るってことができないから、差し入れ頼みになるって言ってたのにはストイックさがにじみ出ていました。少しは遊んだりもしてほしいけど、そうしないのが天さんらしいというか。

まだまだ声出せる?と聴く天さん。ここからラストの盛り上がりゾーンに。

M13. Fireheart

アルバム1曲目。どのアーティストにも「ここ一番の盛り上がり曲」ってあると思うんですが(例えばTrySailだと「High Free Spirits」とか)強い曲が多い天さん楽曲の中でもこの曲は完全にそのポジションになったなあ、と感じました。
「あおしゃべり」で天さんから予習するように言われてた部分
「断然 当然 瞭然」
「必然 燦然 平然」
「命燃やせ 命燃やし切れ」
「until the end」
は完璧に頭に入れて臨んでたのでいつでも来い状態だったのですが、初めてライブで聴くこの曲に会場一体となってコール出来る嬉しさで思い切り声がひっくり返りました笑
天さんもめちゃくちゃ煽ってくれて楽しかったし、終わった瞬間から「またライブで聴きたい!」と次が楽しみになる楽曲でした。「命燃やし切れ」「生き尽くせ」というのは、天さんから受け取っているメッセージの柱みたいな部分なんですよね。そういう意味でも、特別な曲になったと思います。

M14. VIPER

これも大好きな曲(結局ぜんぶ好き)
この曲で、天さんがゆらゆら左右に揺れる振りが大好きなんですが誰かわかる人いませんか???
演奏ではギターのカッティングがめちゃ気持ちよかったです。このあと、アンコールでmellow moment歌ったときに「ちょっと哀愁のあるこの曲が会場と一体になると印象が変わる」と言ってたんですが、個人的にはVIPERも同じことを感じました。もともと「危うさ」とか「怪しさ」のある曲だと思うんですが、ここまでのライブの流れを受けてFireheartのあとにこの曲が来ると、「一撃で仕留める」みたいな強さになるというか(語彙力仕事してお願い)
そういう楽曲の違う魅力を感じられるのもライブの魅力ですね。

M15.VESTIGE

この曲、実は認識したのがつい最近だったんですよね。天さんのことを知ってから、アルバムを順に聴き、ベスト盤を聴いてなんとなく網羅した気になっていたのでシングルのカップリングのみ収録のVESTIGEは聴き漏れていて、「好きな曲」として挙げている方がいたのを見て気づき聴いてみたらなにこれカッコいい!となったところでした。(同じ理由で「一番星」もそう)こういうクール系ロックって天さんのベースにあって、ひとつの大事なカラーなんだよな、と思ってたところにライブで聴けてほんとに良かったです。

M16.eternal

これ、たぶん衣装チェンジタイムのバンドメドレーでリフ弾いてましたよね?(違ったらごめんなさい)
怪しさを纏ったVIPER、からのVISTIGE、eternalのクール系ロック、そして次の永遠のAriaへ、っていう流れは、これまで天さんが歩んできた路線を大切になぞっているようで、また曲数的にそろそろ本編が終わってしまいそうで、感情は盛り上がってるのに寂しさも襲ってきて、ぐちゃぐちゃの気持ちでブレード振ってました。折れるかと思った。M15とM16が日替わり曲だったっぽいです。

M17.永遠のAria

これも、TFTで聴いたのが最初だった曲。「七つの大罪」も全く知らなかったなあ、とか。自分は入口がTFTなのでPARADOXと永遠のAriaはそこから始まった楽しいこととか、天さんからもらったたくさんの喜びを思い出して泣けてきちゃうんですよね。わずか1年半でこれなので、デビュー当初からの古参のみなさんはもっといろいろあるのでしょうけれど。
セトリの流れ的にはここで泣くようなところではないのかもしれませんけど、もう限界にきててヤバかったです。
あと、バンドの皆さん、特にめちゃくちゃピアノが荒ぶってましたね笑

M18. 衝天

最後の曲です、という短いMCがあってこの曲へ。途中で、この流れだと本編ラストはこの曲しかないだろうと思っていました。Skyreachで始まって衝天で終わる、このライブが持つ意味がそこに込められているような気がします。歌うのも演奏するのもめちゃくちゃ難易度高い曲だと思うんです。力強く、でも丁寧に歌い上げる天さんの姿を見ていたら、この曲だけはなぜか動けなくて直立不動で聴いてました。CDで聴いたときも鳥肌が立つような想いがした最後のロングトーン。本当にカッコよかったです。10年分の全てをここに刻みつけてもっと先へ行ってやるぞ、という決意を見た感じというか。

ここで本編終了。放心に近い状態で、それでもすぐに始まる会場のアンコールに全力で乗っかります。2パートに分かれてのアンコールはその後のMCで天さんにもイジられました笑

En1.チョ・イ・ス

「素敵なクライマックスのプロローグ」って、こんなにアンコール向きの曲があるなんて。クール系もダーク系も危うい系の楽曲もある天さんが、急にこんなハッピーな歌をハッピーな声で浴びせてくれるなんて。アンコールでまた会えた喜びと、もうすぐ本当に終わってしまう寂しさと、まだ聴いてない最後にあるはずのあの曲のメッセージと、いろんなことが頭をよぎって、ハッピーなはずなのにぐちゃぐちゃになってました。

MCでは、黄色の会場カラーTシャツを着ていた天さんが「私が黄色を着るなんて、ねえ」「黄色と青は反対色」など、黄色をけっこうイジりにいってました。本編をやりきった安心感からか、表情にも明るさと穏やかさを感じたような。

En2. mellow moment

アルバム収録の新曲。この曲の主人公の変化は、天さんの成長のようでもあり、些細なことで訪れる日常の幸せ、は自分たちが天さんと出会ったことのようでもあり、メロウで哀愁を感じる曲調なのに、いろんな感情を湧き起こさせてくれる曲です。会場と一体となって歌うと印象が変わるね、と天さんも言ってました。この曲が終わると、本当にラストになってしまう、終わらないで欲しい、そんな気持ちも感じながら聴いていました。
「この雨が止むまで  笑いあえたら」
奇しくもこの日、外は雨。この雨が止まないでいてくれたら、この幸せな時間が続いて天さんと笑い合っていられるのだろうか、なんて思っていたら、
「じゃ、またね」とラスト曲へ。ああ、幸せだけど寂しい。

MCでパンフレットの話も。パンフの最後に載っていたメッセージは、「Dear Blue」の歌詞になぞらえて天さんが書いたものなのかと思っていたら逆で、そもそも青き民に伝えたいことを曲にするにあたり、最初に書いた手紙がこれ、だったのだそうです。間に合わないかも、のスケジュールだったところを無理にお願いして掲載してもらったとか。
このMCのおかげで、あとでもう一度パンフ見て泣くことになるんですけど。

En3.Dear Blue

わかってはいたんです、この曲がアンコールのラストに来るであろうことも、こんなのライブで聴いたらイントロから泣いちゃうことも。
パンフのくだりから、天さんが青き民への思いを語り始めて、あっこれこのままDear Blueに行くやつだと思ったら、MCに重ねてピアノがBGM的な切ないメロディ弾き始めて、イントロ始まる前に泣いちゃったんですけどなにしちゃってるんですかちゃんへーさん・・・
初手から泣いてはいたはずなんだけど、最後の最後で堪えながら歌っていた天さんがちょっと詰まってしまってたところでもうダメでした。ここまで20曲、様々なキャラやカラーを演じ分けて見せてくれた天さんが、最後に生身の「雨宮天」として届けてくれたメッセージ。まっすぐで、暖かくて、幸せでした。

感想

天さんの10周年をお祝いするつもりで臨んだのに、結局めちゃくちゃたくさんのものをまたもらってしまった、そんなライブでした。
声優さんとして第一線で活躍しているのはもちろん、だからこそ音楽でここまで幅の広いパフォーマンスができて、作詞作曲で(めちゃくちゃ努力しながら)あんなにセンス溢れる作品を作ってくる。声優アーティスト、という言葉では表現しきれないくらい、突き抜けた「雨宮天」という存在に圧倒されました。ここまで考えられないくらいの壁を乗り越えて、努力と経験を重ねてきたからこその姿だと思います。その姿に、勇気と元気をもらいました。
天さんが「青い光を道標に」してくれている以上、これからも応援し続けたいと思いますし、「この声を届けたい」と思ってくれることに幸せを感じています。

ぐっちゃぐちゃの顔でオリックス劇場の外に出たらまあまあの雨。お互い元気でさえいればまた会えるし、止まない雨はない、なんてことを考えながら余韻を噛み締め宿に帰りました。

天ちゃんバンド&ダンサーズのみなさん、スタッフのみなさん、本当に素敵な時間をありがとうございました。これからも雨宮天さんのことをよろしくお願いします。

そして、雨宮天さん。
多くは足を運べないけれど、また必ず会いに行きたいと思います。それまでどうか、元気でいてください。あらためて、10周年おめでとうございます。これからも応援しています。





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