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【犬と遊ぶ】おやつ探しで愛犬に心地良い疲労感を

「疲れた犬はいい犬」というイギリスのことわざがあります。
犬らしい作業を充分にして心地良い疲れを得た犬は、余計な興奮をせず精神的に安定している。という意味です。
おやつを探す遊びをした後の犬はまさにこのことわざのような状態になります。
心地良く疲れて満足した犬を見ていると、こちらもすごく幸せな気分になります。


「雨や寒さ、夏の暑さや飼い主さんの怪我等でしっかり散歩に行けない。」
という日や、
「散歩に行ったけどまだ体力が有り余ってる⁈」
という日にできる室内遊びです。
室内だけでなく、適した場所であれば散歩や公園など外でも楽しめるようになります。


この記事は、私の独学による知識と、愛犬との暮らしによる経験から書いた記事です。
「こういう方法でやってる人もいるんだなー。」程度で、犬とできる遊びの参考になれば幸いです。



この遊びは、飼い主の合図で、嗅覚などを使っておやつを探すノーズワークという遊びです。

ノーズワークのメリット


・犬が得意な嗅覚を使い心地良い疲労感を得られる。

・過度な興奮状態を避けられる。

・「待って」の練習ができる。

・探すときに使うおやつやフードは小さいもので良いので、体重管理をしている犬でもできる。

・捨てる靴下やタオル、柔らかい紙の緩衝材など家にあるものを使ってできる。

⚠️使用する物の注意


食べ物ではない物を口に入れて飲み込んでしまう犬は、危険なので紙の緩衝材や飲み込んでしまいそうな物は使わずに、誤飲などの心配がなく安全なニーナオットソンの知育トイからはじめてみてください。


疲労感については、匂いかぎもせずただ歩く散歩15分間より、ノーズワークを同じ時間行った方が良い疲労感を得られるようです。

デメリット


・隠すための物やおもちゃの衛生管理(洗う手間など)

2つ目のデメリットが浮かびません・・・

やり方

小さくちぎったおやつを準備します。
(崩れないおやつが良いです。)

靴下やおもちゃの隙間に小さくちぎったおやつを隠します。

最初は視覚で見つけられるくらいわかりやすく入れてあげてください。

隠したおやつを見つけられたら、瞬時にわかりやすく喜んであげてください。
飼い主さんが喜んだり褒めることで,犬は「この行動が正解なんだ!」とわかるので、徐々にこの遊びを覚えていきます。

今回使用したおもちゃ

(ボロボロで何のおしゃれ感もなく、何なら小汚いですがお許しください。)

犬用のおもちゃや、人間の使い古しの物を使いました。
中におやつ
中におやつを入れて
靴下で蓋をしました。
犬は靴下を引っ張り出しておやつを取り出します。
今回は見えやすいように隠していますが、鼻を使って探す行動が見られたら
もう少し見えない場所に隠します。
靴下は結ぶ以外にも、畳むように隠してみると探し方のバリエーションが増えます。
箱の中に全て詰め込みました。
この隠し方だと2分弱で探し終わりました。


倒しても中身が出づらいように,上を紐で結んでみる。

写真では全て1つの箱に入れて、この中から自分で取り出しながら探すようにしています。

箱を倒しても簡単におもちゃが出ないように、箱を紐で結んで障害を作ると匂いを嗅ぎながら「倒す」「前脚で搔く」「マズルをつっこんで引っ張る」「紐を咥えて箱を放り投げる」等,色んな方法を使って取り出そうとする様子が見られます。

入れる箱を2つにしてみたり、家の中を自由に動いてOKであれば、おやつを隠したおもちゃを部屋の中のあちこちに置くと、
「あれ?あっちの靴下のおやつはもう食べたっけ?」
とでも言っているかのように、おやつを見つけ終わった物に戻って再確認する行動も見られます。

そして,飼い主が次に隠す作業をしている間は「待つ」ことの練習ができます。

遊びの中で待つことの練習

ノーズワークの準備中は、マテの練習ができます。

はじめは飼い主の隠す作業がもたつくと、待ちきれずに突進してくるので、1つ隠す間だけ「待って」をしてすぐに探させてあげてください。

待ちきれず、突進することでおやつを隠したおもちゃをゲットできてしまうと、犬は「突進すればすぐおやつゲットできる」と、同じ行動を繰り返してしまいますので、突進してきたらパッと立ち上がったり背を向けるなどをして、待たずに取る行動が成功しないようにしてください。

1つの物におやつを隠す間、しっかり待てるようになったら2つの物に隠してみる。というように、犬にとって低いハードルの秒数から、徐々に待てる時間を増やしていきます。

散歩中や公園でもやってみよう

外で行うときは、おやつを置く場所に人間が落とした食べ物や動物のフン等がないか確認し、犬に待てをして、離れた場所にそっと置き、「探してね。」の合図を出します。

外では犬から、飼い主の隠す様子が見えているので、2.3回置くフリをしてから実際に置きます。

草や地面に近い色のおやつを使い、冬の雪の上では白に近い色のささみなどのおやつを使うと視覚ではなく嗅覚で探すことができます。

万が一、犬が置いたおやつを探しそびれて、後から散歩に来た他犬が食べてしまうことがないように、飼い主が確実に場所を覚えていられる個数ずつ置くようにします。
(アレルギーなどがあったり、時間が経過して傷んでしまうこともあるので。)

外ではボールを投げて取ってきて遊びをすることも多いかと思いますが、無酸素運動になるようなダッシュを繰り返す運動は、やりすぎるとコルチゾールというストレスホルモンを分泌し、結果として過剰なストレスとなってしまいます。

我が家の愛犬は取ってこいジャンキー(笑)なので、ストレスMAX・疲れMAXでも「もっとやれ」「もっと投げろ」となってえいまうので、依存から切り替えるために「探すよー!」と合図し、ノーズワークで切り替えをします。

また、散歩中に広い芝生のような場所があると「ここでボール遊びをしたい!」と、動かなくなってしまう事もあるので、探してね遊びに切り替えると散歩を進められるようになります。



犬の鼻は巨大なプール2杯分の水に、コーヒー1杯に入れる程度の砂糖を検知できるくらい優れているそうです。
匂いからその場所の過去の情報まで読み取れるような能力を沢山使わせてあげたいですね。

下の参考文献は、ノーズワーク(嗅覚による遊び)についての研究です。
ノーズワークは、怖がりな犬や興奮しやすい犬など人間と生活していく上で、困りごとが多く現れるような行動の特徴がある犬に対しても、継続して行うことで、集中力の持続が見られたり、ストレス耐性の向上が見られるようです。

参考文献はこちらです

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